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研修にビジネスゲームを取り入れるメリットを解説!おすすめのゲームも紹介!

目次
社内で社員に対して研修は行っているけれど、社員のやる気やモチベーションの維持が難しい……。
参加者が主体的に取り組む研修を実施するには、どうすればいいのか……。
新型コロナウイルスの影響でリモートワークが推奨され、研修がしづらくなってしまった……。
そんな悩みを抱えている会社経営者や、研修担当者もいるのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのがビジネスゲームです。ビジネスゲームはチームビルディングやマネジメント、会計・財務などビジネスに必要なスキル・考え方をゲーム感覚で学べるツールです。その研修効果の高さから、世界中の企業研修やワークショップなどで活用されています。なかにはリモートワークでも導入ができるようなビジネスゲームも存在します。
今回はそんな世界中で注目されているビジネスゲームを社内の研修に取り入れるメリットや、おすすめのビジネスゲームを紹介します。研修について相談する
研修にビジネスゲームを取り入れるメリット
はじめに、研修にビジネスゲームを取り入れるメリットを見てみましょう。ビジネスゲームを取り入れるメリットはズバリ「研修効果をより高められる」点です。
これまで行われてきたような一方通行の講義型の研修では、受講者側のモチベーションややる気が維持できないという問題がありました。ほかにも、知識やスキルをただ聞くだけだったためになかなか定着せず、実践で活かされなかったり、研修効果が実感しづらかったりする悩みを、多くの企業が抱えていました。
人件費を支払っている会社側から見ると「給料を払っているんだから、やる気を出せ!」という気持ちを持ちたくなってしまうでしょう。しかし、いくら会社側がそう言ったところでやる気が出るわけではありません。「どうすれば社員がもっと夢中になって、主体的に研修に取り組めるのか?」を考えて誕生したのがビジネスゲームなのです。伝え方、やり方、学び方を大きく変革させ、よりモチベーション高く主体的に研修に取り組めるよう工夫されています。
では、より具体的なメリットを見ていきましょう。
楽しみながらビジネス感覚を養える
ビジネスゲームは、ゲームですので楽しみながらビジネス感覚を養えます。実は研修などの学びの場において「楽しみながら」という要素が学習効果を高めるうえでとても重要であることが知られています。
実際に、海外の教育情報メディア『Edutopia』では、ユーモラスなニュース番組を見る人のほうが、真面目なニュース番組を見る人に比べると内容をよく覚えていることが指摘されています。さらに海外の教育誌『College Teaching』では「笑いを誘うような講義を受けた人の学習効果は高い」という研究結果が掲載されています。
「楽しみながら学習すること」の学習効果は海外でも注目されているため、今後ますます重要になってくるといえます。
コミュニケーションを取る機会が増える
ビジネスゲームを取り入れると、コミュニケーションを取る機会が増えるのもメリットです。ビジネスゲームにはさまざまな種類がありますが、一緒にアイデアを出しあったり、一緒に問題解決の方法について議論したり、社員同士のコミュニケーションが必須なものがほとんどです。
社内のメンバー同士で同じ楽しい時間を共有することで、社員同士の仲を円滑にするきっかけとなったり、会社で普段は交流することがないような人とコミュニケーションを取ったりするきっかけにもつながります。研修の内容だけではなく、社内の雰囲気や交流が活発になる効果が期待できます。
モチベーションアップが期待できる
仕事中にモチベーションが下がっている人でも、ゲームになればモチベーションアップが期待できます。ビジネスゲームでは、社員それぞれがアイデアを出し合い、一つの問題解決に向けて取り組むなど、ゲーム性が強いものが多くなっています。
研修内容に面白みを持たせるように工夫するよりも、ビジネスゲームなどを取り入れ、楽しみながら学べるやり方にするほうが、社員のモチベーションアップに効果的です。
おすすめのビジネスゲームを10種類紹介
ここからは、おすすめのビジネスゲームを10個紹介します。
リモ謎
リモ謎はビデオチャットを活用し、チームで意見を出し合いながら決められたストーリーの中で、与えられた条件などをもとに謎を解き明かしていくリモートワーク版の謎解きゲームです。
やり方
- オンラインのビデオチャットツールを用意する
- チームで協力をしながら物語にそった謎を時間制限内に解く
- 危機的状況からの脱出を目指す
「閉ざされた電脳都市からの脱出」や「燃え盛る本能寺からの脱出」、「終わらないリモート会議からの脱出」などさまざまなシチュエーションの謎解きゲームがリモートで楽しめます。
新型コロナウイルスの蔓延により、リモートワークを導入している企業が増えました。それにともなって対面で行うビジネスゲームに対して抵抗を感じる人がいるのも事実です。また、リモートという環境下では、対面に比べると受講する社員側の集中力が続きづらいものです。特に対面という環境でのコミュニケーションが重要とされていた、チームビルディング研修などの効果がいまいち感じられないと悩んでいる会社は多いでしょう。
そんなリモート版研修プログラム導入を検討している会社などにおすすめのビジネスゲームです。リモ謎の資料ダウンロードはこちら
The商社
The商社は、3~6人のチームを組んで行うゲームです。3〜6人で一つの事業を拡大していくという想定で、メンバー同士で事業拡大に向けた計画を立て、その計画の実現に向けて他チームと交渉したりしながら、PDCAサイクルを回し、最終的な利益の高さを競い合うビジネスゲームです。
実際の商社の仕事をそのままゲームにした本格派で、自社のメリットだけを考えず、「いかに相手のメリットを考えつつ、自社の要求を通していくのか」という商社にとって必要な交渉力が身につきます。1時間程度の時間ででき、ルールもシンプルです。
自社の利益だけを追い続けると失敗するような仕組みになっているなど、内容としてかなりリアルに作り込まれているのがThe 商社の特徴です。商社はもちろんのこと営業研修や、チームビルディングにも適しています。事業戦略や経営戦略に関するスキルを高めたいときにピッタリのビジネスゲームといえそうです。
参照: ビジネスゲーム「The 商社」 | 株式会社プロジェクトデザイン
The Team
The Teamも3~6人のチームを組んで行いますが、The商社とはルールが若干異なります。The Teamは、チームで戦略を立て、他のチームよりも多くの利益を上げるという大まかなゲームの流れは一緒です。しかし、The商社とは違い、上司と部下という「ポジション」という要素が加わります。
チーム内で、上司役・部下役に分かれ、上司役は「部下への指示」「予算配分の決定」に徹し、部下役は上司からの指示と予算配分の決定に従って動かなければなりません。これを5分間の計画タイム、20分の行動タイムを1セットとして数セット行います。上司役と部下役は1セットごとに変わり、全員が上司役、部下役を経験できます。
普段仕事で部下を持っている人の場合には、「部下が仕事ができないのではなく、自分の指示などが上手く伝わっていなかったのが最大の原因なんだ」と指示の出し方を省みるきっかけになります。部下側の場合には上司側を経験することによって「いかに人を指示して動かすことが難しいのか」を知るきっかけにつながります。立場による視点や考え方の違いをゲーム内に取り入れている、新感覚なビジネスゲームです。
参照: ビジネスゲーム「The Team」 | 株式会社プロジェクトデザイン
財務の虎
財務の虎は、会計の知識を学びながら楽しめるゲームです。貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書などをはじめとした、会計や財務の知識は、本を読んだり、講義を聞いたりしてもなかなか理解できないほど複雑で難しいものです。
こういう会計や財務の知識は、座学で学ぶよりも、ロールプレイングで貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書などを実際に作ってみたりして実践的に学ぶほうが、身につきやすいといえます。
財務の虎では、3 〜4名が1チームとなってインテリアショップを経営するという想定でゲームを進めていきます。商品を仕入れ、それを販売。最終的に利益余剰金が多いチームが勝ちとなります。仕入れと販売の過程で、仕入れ価格や、販売価格の計算、借入や社員の採用、そして社員に対する給与計算、最終的には損益計算書(PL)を作成し、利益剰余金を算出するという作業が発生するため、それを通じて会計や財務の知識を実践的に学んでいけるのです。
企業活動の一連の流れを会計や財務作業を通じて行えるのが財務の虎の特徴です。企業の経理部や経営企画部など向けの研修に利用されています。
参照: 財務の虎実施の流れ|財務研修 Heart Quake
レゴシリアスプレイ
レゴシリアスプレイ(LEGO® SERIOUS PLAY®)は、レゴブロックを使って行うゲームです。LEGO社によって2001年に開発され、その後世界中の企業で研修に使われている有名なビジネスゲームです。レゴシリアスプレイはファシリテーターから提示されたお題をもとに、レゴブロックを使って参加者それぞれが作品を作ります。
やり方
- 少人数(4〜5人程度)のグループを作る
- ファシリテーターがお題を提示する
- お題に対してレゴブロックで表現する
- メンバー同士で作品についてフィードバックを行う
その後、その作品が何を意味しているのか、何を考えてその作品を作ったのか、作品にこめられた想いやストーリーをそれぞれが語ります。最終的にそれぞれが作った作品と、それぞれ語ったことをベースにディスカッションしていくという流れです。
レゴシリアスプレイは、「お題をその会社の研修の目的に合わせてしっかり設定する」ということが重要であり、単に「お題に沿って作品を作る」ことは対話やディスカッションの手段であって、目的ではありません。あくまで作品というものを通じて自分の考えや意見を語るというのが重要です。たとえば管理職の研修であれば「あなたにとって理想のチームとは?」など、抽象度が高く、形にするのが難しいお題にするのが成功のコツです。
(※実際にレゴシリアスプレイを行うためにはトレーニングを修了した認定ファシリテーターが必要です)
戦略MGゲーム
戦略MGゲームは、マネジメント戦略を考えながら行います。40年以上も前から企業のマネジメント研修などに活用されている歴史あるビジネスゲームです。わかりやすく言えば人生ゲームの経営者版であり、ゲームという仮想世界の中で、経営者として経営やマネジメントを擬似体験できるのが特徴です。4〜6名1グループとして、それぞれが1人社長として会社経営を行います。
カードを順番に引きながら、実際に経営で行われている投資や社員の採用、仕入れや生産、販売などを行います。最終的にそれぞれが決算書作成を行い、ゲーム終了後に利益が一番多い人の勝ちです。これを何期も行い、何度も経営に関わる一連のアクションをチャンスやリスクを考慮して経験しながら、社員一人ひとりの主体性などを培っていきます。疑似で経営戦略をたてられるゲームですので、将来的に経営戦略へ異動する可能性がある人にもおすすめです。
参照: 戦略MGマネジメントゲーム®
バーンガ
バーンガは、さまざまな場所の文化が取り入れてあるゲームです。個性や多様性(ダイバーシティ)が重視される時代。外国人を積極的に採用している会社は多くなってきていますし、もはや異なる文化を持つ人と仕事をするのが当たり前になってきています。日本の常識だけにとらわれず、世界各国の常識を身につけるという意味で役立ちます。
バーンガは、異文化の人との交流を想定し、実際に自分が当たり前だと思っていたことが全く通用しなかったときにどういう心持ちになってしまうのか、どのようにすれば自分とは違う常識を持った異文化の人と交流や対応ができるかを、トランプを通じて学べるビジネスゲームです。
しかし、バーンガは実際に「この国の人にとってはこういうことが常識なので、こう対応しましょう!」という具体的な文化を学べるわけではありません。あくまで「自分の常識が通用しないときにどんな気持ちになるのか?」、「そういうときにどう対応すれば良いのか?」の「コンフリクトマネジメント」を体感として味わうためのゲームです。
外国人がお客さまとして来るような飲食店や小売店、旅行代理店、また社内で積極的に外国人を採用しているような企業におすすめのビジネスゲームといえます。
参照: 異文化コミュニケーションを体験するゲーム「バーンガ」 Heart Quake
ビールゲーム
- ビールゲームでは、ビールの製造~供給までの過程を疑似体験することで、経営思考を学べます。
- 4人1組のチームを作る
- ビールの製造から供給までにある「工場」「一次卸」「二次卸」「小売店」といった4つの役割をそれぞれ1人ずつ担当
- ビールの発注から、供給までの一連の作業を4人それぞれが、それぞれの役割に徹し、行う
- 最終的に利益額の高さを競い合う
在庫数や管理費など、ゲーム中は「え?なんでこうなるの?」など、予想外の事態が多々起こります。
ビールの製造から供給までという流れを通して、4人それぞれの役割が、お互いにどう影響し合うのか、「全体最適」や「システム思考」などについて学ぶことができます。流通に関する知識を身につける意味でおすすめのゲームです。ただし「全体最適」や「システム思考」に関して学ぶことに適したビジネスゲームなので、チームビルディングやディスカッションなどの対話やコミュニケーションを重視する目的では利用できないのでご注意ください。
合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINE
「合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINE」は、合意形成を目的としたゲームです。参加者はあるシチュエーションのもと、複数あるアイテムの優先順位を決め、チームで1つの答えを出さなければなりません。コンセンサスゲームで重要なのは、個人で考えた後で、全員で意見を話し合い結論を導き出すことです。話し合いの過程でチームビルディングができるだけでなく、論理的思考力も学べるゲームとなっています。
やり方
- 予期せぬ問題が発生する
- 対処法をまずは個人で考える
- 次にチームで対処法を考える
- 専門家の結論と比べ、自分のチームの対処法の妥当性を確認する
また、ジャングルをテーマとしたユニークなプラン「ジャングルサバイバル」と、防災研修の要素をプラスした「たどり着け!帰宅困難サバイバル」の2つにプランがあるため、目的や参加者層に合ったものを選択できます。オンラインだけではなく、リアルでも実施可能です。
コンセンサスゲームの資料ダウンロードはこちら謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、チームで問題を解きながら脱出していくゲームです。「チームで一つの問題に取り組み、一つの答えを導き出す」という点がチームビルディングにつながります。
やり方
- 制限時間や閉じた空間の中で与えられた謎を解く
- 全ての謎が解けたらゲームクリア
エンタメ性が高いという点から、チームビルディング研修の一部として息抜きも兼ねて取り入れる企業が多くなっています。ハラハラドキドキしながら楽しめるテーマもありますので、スタッフ間同士で楽しみたい人にもピッタリです。
謎解き脱出ゲームの資料ダウンロードはこちらまとめ
ビジネスゲームを活用すれば、各従業員がイキイキとしながら研修に取り組める可能性があります。もちろんお金をかける以上、「主体的に学ぶのが当然!」という経営・マネジメント側の意見ももっともですが、研修の場合には、受ける側の気持ち(社員側の気持ち)によって研修の効果は大きく変わってきてしまうのが現状です。研修内容が良くても、受ける側(社員側)のやる気やモチベーションがなかったり、受ける側に学ぶ気がなかったりすると、良い研修効果は出ません。
せっかくお金をかけて研修をやるのであれば、効果が薄いやり方を見直し、「どのようにすれば社員側がモチベーションを保ち、主体的に研修を受講できるか?」という受講する側の目線で考えていくことが今後はますます重要になってきます。そんななか、今回紹介したようなビジネスゲームの活用は、世界中で研修効果の高いやり方として注目されています。
今回ご紹介したビジネスゲームを活用し「楽しみながら」学べる工夫をして、会社側・社員側ともに、より良い効果が出るような研修を検討してみてください。
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ビジネスゲーム研修.comでは、研修のお役立ち情報や、体験型研修の事例をご紹介しています。オンライン研修やチームビルディング研修をお探しの方は、ビジネスゲーム研修.comにお任せください。
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