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2021.10.11
  • チームビルディング

コンセンサスゲームのコツを解説!実施の目的とは?

International team of coworkers sitting around table, putting colorful puzzles together, teamwork concept, top view

企業研修や懇親会、教育現場の研修など、さまざまなシーンで行われているアクティビティ。そのなかの一つに「コンセンサスゲーム」というものがあります。

このゲームは、合意形成の手順や大変さを体験してもらうためのものです。コンセンサスゲームはどんな組織でも活用できる便利なアクティビティゲームではあるものの、参加者全員の「学び」にするためにはいくつかのコツがあります。

そこで今回は、コンセンサスゲームのコツについてお話ししていきます。

コンセンサスゲームの概要

Top view of young people putting their hands on top of each other. Young students making a stack of hands with copy space.

コンセンサスゲームとは、グループで答えを決めるゲームです。「コンセンサス(consensus)」は英語で「意見の一致」を意味しますが、昨今のビジネスシーンにおいては「合意」や「参加者全員の意見が一致している・させる」という意味で使われています。

コンセンサスゲームは対象となる人数によって難易度が異なります。というのも、同じ組織の中でも一人ひとり考えや理念が違うため、全員が一つの事柄に合意するためには長い時間やわかりやすい説明といった「根気」が求められるからです。

コンセンサスゲームでは、状況判断(情報収集)と回答を考えるという二つのステップを個人とグループで行います。まずは自分自身で考えをまとめ、それからグループ内でディスカッションを行ってから「グループ」で回答を発表しなくてはなりません。

いくら個人の考えが答えに近くても、グループ全員が出した答えの方が優先されます。つまりチーム内でコンセンサスを形成することが、ゲーム本来の目的なのです。

視点を変えると理不尽とも捉えられそうなゲームではあるものの、複数のメンバー全員からコンセンサスを得ることがいかに大変なのかを体験することが目的であるため、コミュニケーション能力やチームビルディングといったスキルの習得にも効果的です。

コンセンサスゲームが効果的なビジネスシーン

A smiling man at an English conversation meeting between Asians and Latins

コンセンサスゲームはどんなときに取り入れるとよいのでしょうか?ここでは、コンセンサスゲームが効果的なビジネスシーンを紹介します。

就職活動

就職活動でコンセンサスゲームを採用することで、以下の適正や資質を見定めることができます。

  • コミュニケーション能力
  • 傾聴力
  • 協調性の有無
  • アウトプット能力
  • その企業の社風に合致する人材かどうか

コンセンサスゲームでは自分から発言する能力だけではなく、他人(自分のグループメンバー)の話を正しく聴く力も求められます。

また、コンセンサスゲームでは「相手を批判してはいけない」というルールがあります。このルールを守った上で、グループ内のメンバーのコンセンサスの形成を目指さなくてはいけません。そのため、協調性という部分がかなり重要になってくるのです。

さらに制限時間内でディスカッションを行い、意見を短時間でまとめる力=アウトプット能力も求められます。コンセンサスゲーム中の行動や発言から、自社の社風に合致している人材であるかどうかを見定められるのです。

就職活動はある意味では競争です。競争の中でコンセンサスゲームを行うことで、いかに就職希望者が相手を思いやれるか、いかに相手の話を聞いて理解できるかといった部分も判断できるでしょう。

新入社員研修

新入社員研修でもコンセンサスゲームは活用できます。新入社員同士という「横の繋がり」は、将来の企業を担う人材たちばかりです。同期入社同士のコミュニケーションを円滑化していくことは、企業の将来にとっても重要なことだといえるでしょう。

新入社員研修で行うコンセンサスゲームでは、適正チェック的な要素ではなく、傾聴力や協調性といった組織に必要なスキル習得も可能です。また、ほかのアクティビティと組み合わせることで、リーダーシップやマーケティングといった企業に必要なスキルの体験学習も可能になるでしょう。

新入社員研修のコンセンサスゲームで重要なのは、上長や経営者からの「講評」です。講評とは、ゲーム実施後に行われるプログラムのこと。この講評に経営者の理念や上長の行動基準、評価基準などを入れ込むことで、新入社員たちに会社の社風を理解してもらえ、仕事に対するモチベーションのアップなども狙えるでしょう。

会社の懇親会

会社の懇親会でもコンセンサスゲームは有効です。懇親会では、ある程度楽しく取り組めるような内容のゲーム(お題)が適しています。グループ分けも上司・部下分け隔てなく組み合わせることで、社内の世代間コミュニケーションが円滑化されるでしょう。

注意点として、お酒が入って気が大きくなるような人は、コンセンサスゲームのルールを守ってくれないおそれがあることが挙げられます。他人の意見に対して否定的な意見を言ったり、「自分の意見が正しい」と頭に血が上ってしまったりすると、ゲームどころか懇親会すら満足に進められなくなる可能性もあります。

できれば、お酒が入る前のアイスブレイク的なところでコンセンサスゲームを行うとよいでしょう。成功すれば、懇親会内のコミュニケーションも円滑化され、懇親会以降の社内の雰囲気もよくなるかもしれません。

就職活動や新入社員研修でコンセンサスゲームを実施する目的

Multiethnic diverse group of creative team or business coworker clapping hands in project presentation meeting leading by Asian woman. Success teamwork, modern office work, or startup company concept

就職活動や新入社員研修でコンセンサスゲームを行うことには、どういった目的があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

参加者同士でコミュニケーションをとってもらう

コンセンサスゲームではディスカッションが重要になります。チームメンバー同士で話し合うのでコミュニケーションがとれますが、どんな組織であっても他人とのコミュニケーションは重要です。

ディスカッションは、ただ自分の意見をグループメンバーに発表する場所ではありません。自分の意見とほかのメンバーの意見を照らし合わせながら、コミュニケーションを通してグループ間のコンセンサスを得るという目的があります。

  • 自分の考えをグループメンバーに理解してもらう(伝える力)
  • 他のグループメンバーの意見を理解する(傾聴力)

この二つの力が重要です。伝える力と傾聴力はコミュニケーションを通して養われます。

グループ間で円滑なコミュニケーションを行うためにも、コンセンサスゲームを通して、忖度や遠慮といったフィルターを外してディスカッションに参加してもらうことが重要です。

価値観の違いを知ってもらう

ほかの人の意見を聞けるので、価値観の違いも知れます。多様性という言葉が現代ビジネス社会では当たり前になりつつありますが、そもそも人の価値観は一人ひとり異なるのが普通です。コンセンサスゲームでのディスカッションやコミュニケーションを通じて、他人の価値観を理解することの重要性に気づけるでしょう。

価値観の違いはまれに「コンフリクト(意見の衝突)」を起こします。コンフリクトが起こるとチームビルディングも難しくなりますし、なにより円滑なコミュニケーションが取れなくなります。価値観の違いを理解して受け入れることで、コンフリクトが起こりにくくなり、組織として強固な集団になれるのです。

コンセンサスゲームにはそういった多様性を理解する目的もあることを覚えておきましょう。

ロジカルシンキングを身につけてもらう

コンセンサスゲームに取り組むことで、ロジカルシンキングも身につきやすくなるでしょう。ロジカルシンキングとは、日本語で「論理的思考法」といいます。論理的思考法に基づいたコミュニケーションは、相手に自分の考えを理解してもらいやすくなるというメリットがあります。

物事を「結論」と「根拠」に分け、その繋がりを捉えながら理解する思考法で、伝える力や問題が発生した場合の解決案の提案にも効果的です。組織では、常に大小の問題やコミュニケーションの相違といったことが起こります。コミュニケーションが発端となる問題のほとんどは、このロジカルシンキングによって解決できる可能性が高いといわれています。

コンセンサスゲームのルールである「相手の言うことを否定しない」と「直感で物事を決めない」は、ロジカルシンキングの力を高めるうえで重要な役割をもつでしょう。

またコンセンサスゲームでは、根拠に基づいた結論を出す必要があります。どうしてその回答に至ったのか、回答が導き出された根拠は何なのかを常に意識しながらゲームに取り組むことで、ロジカルシンキングで物事を考える力が養えるのです。

情報を整理する能力を高めてもらう

他者の意見を参考に発言するため、情報を整理する力も高まります。コンセンサスゲームで重要なのが「傾聴力」と「情報処理能力」です。相手の話をきちんと聴き、その情報をいかに回答に結びつけられるかが重要になります。

コンセンサスゲームの目的は、正しい回答を出すことではありません。とはいえ、正しいコンセンサスのプロセスを踏めば自ずと正しい回答に結びつくのがコンセンサスゲームの特徴です。

チームメンバーの意見を参考にしながら、自分の考えと照らし合わせ、メンバーの回答の優先順位を考えながらディスカッションをしていければ、コンセンサスゲームの目的はほぼ達成できたといっても過言ではないでしょう。

ただ情報を集めて優先順位をつけるのではなく、ロジカルシンキングで「なぜその考えが回答に結びつくと考えたのか?」まで活用できれば、より有意義なコンセンサスゲームになるはずです。

ファシリテーターは各グループを周回しながらプロセスを確認する際、情報の取捨選択といった部分のヒントを与えるなどしておけばゲームそのものも盛り上がるでしょう。

思いやりを持ってもらう

メンバーへの思いやりを持ってもらうこともゲームの目的です。ディスカッションは直訳すると「討論・議論」という意味になります。討論や議論の場では、どうしても反対意見の人に対して「論破」する空気が生まれてしまいます。

企業の会議だけではなく、政治など「組織」として複数人が一堂に会して討論をするのですから、当然の流れともいえるでしょう。

コンセンサスゲームでは「論破」は禁止です。相手の話を傾聴するためには、相手がどうしてそのような答えに行きついたかを素直な気持ちで聴かなければなりません。「相手を言い負かしてやろう」というWIN-LOSEの考えが生まれるようであれば、コンセンサスゲームを行っても意味がありません。

コンセンサスゲームで得られるメリットの多くは「人間力」を養うものです。企業によっても解釈が異なりますが、人間力とは人として・社会人として当たり前の行動や常識的な考えを行動に移すための力です。

コンセンサスゲームでグループ内のメンバーに対して思いやりを持てない人が、顧客に思いやりをもって接するのは難しいはず。コンセンサスゲームで自分の中にある思いやりの心に気づければ、多様性の理解に関してもスムーズに進むことでしょう。

コンセンサスゲームを成功させるコツ

Group of Diversity People Team smiling and cheerful in success work with laptop at modern office. Creative Multiethnic or Ethnicity teamwork feeling happy, enjoy and engaged with achievement project.

コンセンサスゲームを成功させるコツは以下のとおりです。

  • 事前準備をしっかりと行う
  • グループ分けに気をつける
  • ゲームの目的を全参加者に理解してもらう
  • お互いの意見を尊重しながら話し合ってもらう
  • ゲーム終了後の振り返りと講評

どれだけ秀逸なコンセンサスゲームだとしても、これらのコツをおさえておかないと、ただ楽しむだけ・やらされるだけのアクティビティにしかなりません。

ファシリテーター、参加者、アドバイザーといったゲームに関係する人全員がコツを意識して取り組むことが重要です。

事前準備をしっかりと行う

事前準備を行っておかないと、予定が思ったように進みません。コンセンサスゲームはゲームそのものの目的を参加者全員が理解していなければ、得られるはずの気づきや学びを体感できなくなるからです。

そのため、ファシリテーターはコンセンサスゲームを行う前の準備を入念にしておくことが重要なのです。

コンセンサスゲームは雰囲気が大事

コンセンサスゲームはディスカッションが主体のため、話し合いがしやすい雰囲気づくりが重要です。いくらゲームに参加するモチベーションが高くとも、人前でしゃべるのが苦手な人やそもそも人と話すことが苦手という人もいるでしょう。

そういった人でも積極的にゲームに参加してディスカッションしてもらうためにも、ファシリテーターは常に笑顔を絶やさず、質問しやすい空気を出しておきましょう。会場内にいるアドバイザーや経営者も同様です。

時間を意識してもらう

アクティビティのほとんどにいえることですが、制限時間を意識することはとても重要です。アクティビティは一見すると「ゲーム」、つまり遊びの延長です。ワークショップとして成立させるためには、参加者の集中力が必要になります。

集中力を持続させるためには、時間を意識させることが大切です。だからこそ、個人で考える時間やディスカッションの時間などを細かく設定しておくことで、集中力を持続させるのです。

コンセンサスゲームはスタートの段階ですべてが決まる

コンセンサスゲームはスタートの段階で、アクティビティそのものの成功が決まるといっても過言ではありません。ビジネスアクティビティで準備に手間取っていると、参加者同士が雑談に講じてしまいます。雑談の雰囲気から急に集中の雰囲気にするのは、かなり難しいでしょう。

コンセンサスゲームで必要なプリント類があるならば、プリントを配り終えるタイミングより少し早めにお題とルールの説明をするとよいでしょう。それだけでもファシリテーターに注目が集まり、集中力を持続する雰囲気が維持できます。

グループ分けに気をつける

グループの分け方も注意が必要です。コンセンサスゲームに限らず、グループワークではグループ分けの方法がアクティビティの効果に影響します。

ここでは、コンセンサスゲームのグループ分けのコツを見てみましょう。

理想的な人数は4人よりも5人

コンセンサスゲームはディスカッションが重要なアクティビティになります。グループメンバー同士の意見をぶつけ合って、コンセンサスを得ることが重要なため、理想的なグループ人数は4人よりも5人がおすすめです。

4人グループが最適なのは、ロールプレイやペアワークといったアクティビティでしょう。グループ内で2対2の構図が最適なケースです。

コンセンサスゲームはグループメンバー全員とのディスカッションが重要になるため、それぞれの意見をまとめやすい5人グループの方が効率的なのです。

ディスカッションしやすいようにグループ分けする

グループメンバーがディスカッションしやすいようなメンバー構成にすることが大切です。というのも、たとえば男女混合チームの場合、男性4人に対して女性が1人のような構成になると、どうしても女性側から意見を言い出しにくくなるからです。

また、役職を混ぜる場合は、同じ役職同士でチームを構成した方がよいでしょう。役職が下の人は意見を言い出しにくく感じてしまい、コンセンサスを得るための体験をするというゲームの目的が違うベクトルを向いてしまうからです。

グループ分けの方法に決まりはない

メンバー構成に注意さえしておけば、とくにグループ分けの方法にこだわる必要はありません。誕生日月ごとやイニシャル、くじ引きなど、どんな方法で決めてもよいでしょう。

ユニークなグループ分けを試すのもよい考えです。地方出身者が多いのであれば、地方ごとのグループ構成にしておけば、メンバー同士の結束も強くなるかもしれません。

話し上手や聴き上手を配置すると効果的

すでに参加者の個性を把握している場合は、話し上手と聴き上手をうまくグループメンバーに組み込むことも効果的です。

一度組み合わせてゲームを行い、あまり効果が見られないようであれば、チームを組み替えてもう一度ゲームをするのもよいでしょう。ここでは「他の視点を取り入れるため」と説明しておけば参加者も納得するはずです。

目的を合意することに注力してもらう

自分の意見を述べるのではなく、一つの答えを決めることに目的を意識させるのも大切です。

コンセンサスゲームはチーム間でディスカッションを行い、コンセンサスを得るための過程や大変さを体感してもらうことが目的。出されたお題に対して正しい答えを見つけることがゲームの目的ではありません。

シチュエーションが特殊なほど目的の合意に力を入れよう

コンセンサスゲームを行うシチュエーションによっても、参加者のモチベーションのベクトルは異なります。たとえば就職試験内でコンセンサスゲームを行う場合、正答を求めることイコール合格というイメージを持たれてしまうと、ゲームそのものが成り立たなくなってしまうでしょう。

新入社員研修なども同様です。正しい答えを出すことが社員評価に繋がると勘違いされてしまうと、コンセンサスを得るどころか、チーム内でコンフリクト(衝突)が起こる可能性もあります。

ゲームを行うシチュエーションが特殊なほど、目的の合意には力を入れるべきでしょう。

ゲームの最低限のルールを徹底させる

コンセンサスゲームのルールはシンプルですが、そのルールこそ徹底しなければゲームとして成り立ちません。

コンセンサスゲームの最低限のルールは、以下の3つです。

  • 相手の意見を否定しない
  • 多数決ではなく、合意によって回答を出す
  • 直感で物事を決めない

ディスカッションは討論や議論という意味の言葉ですが、コンセンサスゲームでは相手の意見を否定したり、論破したりするような発言は禁止。相手の発言をほかの視点から見た考えとして、一旦自分の中に落とし込むことが大切です。

最終的な回答をチームで出す際、多数決ではなく必ずチームメンバー全員で合意した答えを出すことも重要でしょう。コンセンサスゲームなのにもかかわらず、多数決で回答を決めてしまっては本末転倒です。

個人でお題の答えを考える際、必ず結論に対して根拠があるように考えなくてはなりません。個人の考えはあくまでもグループでディスカッションするための下準備といえます。そのため、チームメンバーに意見を伝える際には根拠がある意見を言わなければならないのです。

この3つのルールを必ず徹底した上でゲームを行うことがもっとも重要なのです。

お互いに意見を尊重しながら話し合ってもらう

チームメンバー同士の意見を尊重することも忘れてはなりません。この「尊重する」ということは、意見を否定しないといったコンセンサスゲームのルールに則ってさえいればよいということでもないのです。

チームメンバー同士の意見を尊重することが、いかにコンセンサスゲームのディスカッションパートで重要なのかについてお話しします。

相手の意見を理解したうえで自分の意見を伝える

人間にはそれぞれ「価値観」があります。十人十色ということわざがあるとおり、同じ場所に10人そろえば、10とおりの価値観が存在しているのです。「グループのメンバー個々の価値観が異なるのは当たり前のこと」であると認識しましょう。

そのうえで相手の意見をしっかりと聴き、自分の頭で理解した上で自分の意見を述べることが重要です。ディスカッションのなかで最後の方に自分の考えを発表する人はとくに責任重大です。自分の発言が他のメンバーに対する押しつけと捉えられないように発言することが求められます。

コンセンサスゲームでは、この相手の意見を聴いて理解し、その上で自分の意見をメンバーに伝えることが重要になるのです。

事実と主観で考える

ディスカッションで自分の考えた回答をグループメンバーに伝える際、事実と主観の両方を伝えることが重要です。とくに重要なのは事実。主観の意見は自分自身の感情や価値観が大きく影響します。

コンセンサスを得るためには事実を元にした意見・回答でディスカッションすることを意識してもらいましょう。

終了後は振り返りを行う

振り返りもゲームを締めくくるうえで大事なコツの一つとなります。

コンセンサスゲーム本来の目的である「コンセンサスを得る過程と大変さを体験してもらうこと」は、最後の振り返りによって参加者たちの心の中に落とし込めるといっても過言ではないでしょう。

個人の結論よりもチームの結論が大事

コンセンサスゲームでは、個人の結論よりもチームの結論の方が大事です。たとえ出されたお題で求められているような回答を個人で出したとしても、チームディスカッションの中でまったく違う答えになった場合は、チームの答えが優先されます。

もし、自分の意見がチームの意見と異なったままでチームの結論になってしまった場合、そのチームはコンセンサスを得ていない状態でチームの結論を出したということになるでしょう。

チームメンバー全員が納得して合意を得たうえでチームの回答、結論になることが重要です。ゲーム後の振り返りでは、その部分も含めた反省をするとよいでしょう。

ゲームでの気づきや学びをロジカルに説明する

ファシリテーターは、コンセンサスゲームで得られる気づきや学びをロジカルに説明しなくてはなりません。こうだからこうという筋道を立てた回答を示すことが重要です。

最終的に全チームの回答が出そろったときの答え合わせの際に、そのチームのディスカッションの状況を踏まえながら解説するとよいでしょう。

ゲームで思うような気づきや学びが得られなかった人に対するケア

コンセンサスゲームにおいては、参加者が全員気づきや学びを得られるという保証はありません。なかには理解しないままゲームが終わってしまった、という参加者もいるでしょう。ファシリテーターはそのような人に対するケアも重要です。

なぜ気づきや学びを得られなかったのかを深掘りしていき、その参加者の真の原因を見つけてあげるとよいでしょう。問題の真の原因を掴むには「5つのなぜ」という手法が効果的です。例を挙げてみましょう。

  1. なぜ気づきや学びが得られなかったのか?→ディスカッションで発言できなかったから
  2. なぜ発言できなかったのか?→自分の考えに自信が持てなかったから
  3. なぜ自分の考えに自信が持てなかったのか?→根拠を深く考えず、メンバーの発表を聴いて自分の考えは間違っていると気づいたから
  4. なぜ根拠を深く考えなかったのか?→緊張していろいろ考えていたら制限時間になってしまったから
  5. 真の原因→緊張して考える時間が取れなかったから

つまり、この人が気づきや学びが得られなかった真の原因は、「自分の考えをまとめるための時間が足りなかったから」ということになります。あくまでも例ではありますが、もし実際のゲームで同じようなケースがあるならば、ファシリテーターは個人の考えをまとめる時間を長めにとったり、さらに考える時間が必要かどうかを参加者全体に聴いたりする必要があるでしょう。

このように、参加者だけではなくファシリテーターの気づきにもなるのがコンセンサスゲームの振り返り作業なのです。

まとめ

young asian businessman facilitating a group discussion or training in office.

もっとも重要なのは、コンセンサスゲームの目的をファシリテーター含め、参加者全員が理解したうえで行うこと。ロジカルシンキングや情報収集力といったスキルは、あくまでもゲームを通して養われる副産物のようなものです。

参加者が組織におけるコンセンサスのステップを体験し、その大変さを理解しながら、もし自分だったらどのようにコンセンサスを形成するかまで考えられれば、きっとよい結果を生み出すコンセンサスゲームになるでしょう。

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