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2021.10.14
  • チームビルディング

コンセンサスゲームを行う目的・効果・ポイントや注意点を解説

Teamwork of businesspeople work together and combine pieces of gears. Partnership and integration concept

「研修でコンセンサスゲームをやれと言われたけど、なぜこんなことをするんだろう……」と疑問を抱いてはいませんか?

コンセンサスゲームは、実践形式で合意形成に至る過程を学べるゲームです。ビジネスでは合意形成に頼る場面が多々あるため、仕事のスキル向上に役立つゲームだといえます。

今回はコンセンサスゲームの目的や効果、注意点について解説します。なぜコンセンサスゲームを研修で行うか、納得できるようになるはずです。ぜひ最後までお読みください。

コンセンサスゲームを行う目的

The concept of charity, love, donate and helping hand. International cardiology day. A woman and child arranges red heart shape puzzles. Symbol of helping others.

コンセンサスゲームを行う目的を事前に理解しておいたほうが、ゲームによる効果は高まるでしょう。コンセンサスゲームの目的を一言で表すなら「ビジネスで求められる合意形成のやり方やポイントを実践形式で習得できる」です。具体的な目的を見ていきましょう。

合意形成のやり方を実践形式で習得できる

コンセンサスの日本語訳は「合意」であり、コンセンサスゲームは合意形成に至ることを目指して行われます。

合意形成をはかる必要がある理由は、ビジネスシーンでは意思決定の手法を合意形成に頼る場面が多々あるためです。たとえば仕事の進め方で上司と対立したとき、チームで今後の方向性を話し合うときなどが考えられます。

コンセンサスゲームを行うことで、合意形成に至るにはどうすればよいかがわかります。誰かに教えられるのではなく、ゲームを通じて自ら合意形成の方法やポイントをつかむのです。

コンセンサスゲームの種類によっては、模範解答が用意されている場合もあります。しかし、このゲームでは正しい答えを導くことが目的ではありません。どんな結論に達するにせよ、チームで合意を得ながら話し合いを進められたかという過程が重視されます。

多数決はNG

コンセンサスゲームでは、多数決でチームの結論を下してはいけません。チームで下した結論に対して、納得していない人が一人もいない状況を構築する必要があります。なぜなら、少数派の意見をないがしろにしないためです。少数派の意見を踏みにじるチームは、そのときは問題なくても、いずれ破綻をきたすでしょう。

多様な意見や価値観を持つ人が共存する環境では、全員で合意形成しながら議論を進めないと、破滅の道をたどる可能性が高いと考えられます。異なる価値観を持つ者同士が互いに尊重し合い、全員が納得いく結論に達することこそ、コンセンサスゲームが目指すところです。

異なる意見を一つにまとめることは、かんたんなことではありません。コンセンサスゲームの参加者は達成感や成功体験ではなく、もやもやした気持ちや失敗による悔しさを感じるかもしれません。

しかし、ゲームなのだから失敗してもいいのです。欲を言うなら、個人よりもグループで話し合ったほうが、ゲームの点数が高くなることにも気づきたいところ。

コンセンサスゲームで苦戦した経験は、後のビジネスシーンで生きてくるでしょう。

コンセンサスゲームによって得られる7つの効果

Top view of young people putting their hands on top of each other. Young students making a stack of hands with copy space.

コンセンサスゲームでは、ビジネスで役立つさまざまな効果が期待できます。コンセンサスゲームを研修に取り入れる企業が多いのも、従業員のスキルアップに役立つためです。

ここでは、コンセンサスゲームがもたらす具体的な効果について詳しく解説します。

1.チームビルディング効果を期待できる

コンセンサスゲームでは活発な議論が前提となるため、メンバー同士のコミュニケーションが活性化します。会話を通じて相手を理解しようとするので、チームの結束が高まるでしょう。

時には意見が対立して、口論になるかもしれません。コンセンサスゲームではトラブルを乗り越え、みんなが納得いく結論を目指します。

意見が対立していた者同士も腹を割って話し合えば、ゲームが終わる頃にはお互いの真意に気づき、歩み寄ることができるでしょう。チームビルディングとは、メンバー各自が力を最大限に発揮し、目標を達成できるようなチーム作りを指す言葉です。仲良しだからいいチームだとは限りません。

目的を達成するには、時には激しい議論を交わし、痛みを伴いながら前に進む必要があります。コンセンサスゲームを実施すれば、表面上ではなく真の意味でのチームビルディング効果を期待できます。

2.合意に至るまでの要点を把握できる

実践形式でコンセンサスに至る過程を体感できるコンセンサスゲームでは、合意形成に至るための大切なポイントをつかめるでしょう。講義でコンセンサスゲームの目的を教え込まれれば、ビジネスシーンでのコンセンサスの重要性は理解できます。

しかし重要性を認識することと、実際にできるかどうかは別物です。自ら体験してみなければ、合意形成のプロセスや要点、難しさなどを実感できません。

コンセンサスゲームをやった人の感想では「話を最後まで聞くことが大切」「個人ワークでは答えがバラバラだったので、本当に意見を統一できるかハラハラした」などの意見が聞かれます。

これらの感想は主観的な意見なので、千差万別でしょう。自分なりの意見でいいので、コンセンサスに至るためにどうすべきかという部分を言語化できれば、ビジネスシーンでの実践に繋がります。

3.論理的思考力を鍛えられる

コンセンサスゲームは、論理的思考力が鍛えられる活動でもあります。なぜならコンセンサスゲームの回答は明確なロジックのもと、組み立てられているためです。有名なコンセンサスゲームであるNASAゲームを例に説明してみましょう。

NASAゲームは月面に不時着した宇宙飛行士たちが、残された15個のアイテムを駆使して、遠く離れた母船までたどり着くことを目指す設定です。このゲームには模範解答が存在し、アイテムを使用する順番について、一つずつ論理的な理由が存在します。

ゲーム中には話し合いを通じて、自分たちだけで模範解答を目指す必要があります。ゲームに真剣に取り組んでいれば、論理的思考力は自然と身につくでしょう。論理的思考力はビジネスでも求められるスキルの一つなので、コンセンサスゲームでぜひ身につけましょう。

4.わかりやすく伝える力を養える

コンセンサスゲームは、メンバー同士の会話によって進められます。このため、自分の意見を相手に伝わるように話す必要があります。コンセンサスゲームを通じて、わかりやすく伝える力を鍛えられるでしょう。

わかりやすく話すためのポイントは、結論を最初に述べることです。理由や具体例の話に入る前に、まず結論を伝えることで、相手が知りたい部分が即座に伝わります。

またわかりやすく伝えるには、シンプルに話すことも大切です。シンプルな話であれば、聞き手の頭にすんなりと情報が入っていきます。シンプルに伝えるためには、伝える情報は絞り込み、中学生でもわかるような平坦な言葉を用いることが重要です。

情報が多すぎると、聞き手は「結局何が伝えたいの?」と混乱してしまいます。情報の取捨選択は実践によって身につく部分も大きいので、コンセンサスゲームを練習の場として活用しましょう。

5.積極性や主体性を身につけられる

コンセンサスゲームでは、引っ込み思案な人や自分に自信がない方でも主体性や積極性が身につきます。なぜなら、強制的に発言しなければならない環境に置かれるためです。

先に述べたとおり、コンセンサスゲームでは全員が納得いく結論に達することを目指します。前提として、チームのメンバー一人ひとりがどのような意見を持っているかを確認しなければなりません。

実際、コンセンサスゲームではグループワークの前に、個人ワークの時間が取られ、まず自分の意見をまとめる必要があります。そしてグループワークの冒頭で一人ずつ発表するという流れです。議論の中でも、誰か一人が黙っていると悪目立ちしてしまうため、積極的に発言する必要があります。

みんなより一歩引き気味の人にとってはつらい環境ですが、仕事を円滑に進めるために仕方ない部分でもあります。コンセンサスゲームを通じて、みんなの前でも自分の意見を果敢に表明できるメンタルを身につけましょう。

6.協調性を身につけられる

コンセンサスゲームでは周囲の話を聞くことも重要です。自分の意見を押し通すだけでは、対立する意見との妥協点を探ることが難しくなってしまいます。貫く部分は残しながらも、受け入れるところは受け入れる柔軟性が求められます。

ビジネスシーンでは組織の一員として働くことになるので、組織の利益を意識して結論を下さなくてはなりません。コンセンサスゲームを通じて、他人の意見を聞き入れ、組織の最適解を目指す工程を体験できます。

またコンセンサスゲームでの協調性は、話し合いの空気づくりという一面も含みます。ゲームの最初はみんな緊張しているので、ジョークや雑談を織り交ぜ、場を和ませられるといいでしょう。

7.多様性への理解を育める

多様性への理解を育めることも、コンセンサスゲームの重要な意義の一つです。価値観や解釈の仕方は人それぞれですから、異なる意見があって当然です。自分とは異なる意見が出たときに、いきなり否定せずに相手を受け入れるのが非常に重要になります。

もちろん論破したり、自分の意見を押し通したりする対応もNGです。まず相手の話を最後まで聞き、要点や意図を理解し、自分のなかでよくかみ砕きましょう。それでもその意見に納得できないのであれば、反対する理由も含めて相手に伝え、議論を交わす必要があります。

異なる意見が生じたときの対応こそ、コンセンサスゲームの醍醐味です。意見を収束させるのはかんたんではないので、ときには第三者が助け舟を出す必要もあります。

グローバル社会が高度に進展しつつある現代、多様性への理解はビジネスに不可欠な要素です。自分とは違う意見をスパッと切り捨てるような管理職は、これからの時代、淘汰されるかもしれません。コンセンサスゲームで多様性への理解を育み、社会や会社に求められる人材に成長しましょう。

コンセンサスゲームのポイントや注意点

Teamwork of businesspeople work together and combine pieces of gears. Partnership and integration concept

コンセンサスゲームは一定のルールのもと、議論を進める必要があります。ここでは、コンセンサスゲームで意識すべきポイントや注意点を紹介します。

最初の雰囲気作りを大切にする

まずは楽しくしようとする雰囲気づくりが求められます。緊迫した空気が漂っていると、参加者の緊張が増幅し、活発な議論が行われなくなってしまいます。主催者側は怖い顔をせず、ニコニコしていましょう。参加者に積極的に話しかけ、緊張を和らげるよう努めてください。

いい雰囲気づくりの有効な方法として、アイスブレイクの導入が挙げられます。アイスブレイクとは、空気の緩和やメンバーの緊張を和らげるために行われる、かんたんなゲームです。たとえば、他人の自己紹介を積木のように重ねていく積木式自己紹介や、自己紹介に一つだけウソを盛り込む、ウソ・ホントゲームなどの自己紹介を活用したものが考えられます。

緊張や不安といった心のストッパーを取り除けば、リラックスして話せるようになるでしょう。アイスブレイクを実施する際の注意点は、全員が参加することです。一人でも参加できない人が出てしまうと、不安や緊張をぬぐいきれずにゲームに臨まなくてはなりません。

全員参加が必須のコンセンサスゲームにおいては、ネガティブな感情に支配されている人が一人でもいると望ましくありません。

時間を決めダラダラと行わない

コンセンサスゲームは制限時間を決め、てきぱきと行いましょう。ダラダラした空気が流れると、ゲームに集中することが難しくなります。過度な緊張はよくありませんが、まったく緊張を感じられない状況もNGです。ほどよく緊張している状態が望ましいので、制限時間を設けることで適度にプレッシャーを与えましょう。

参加者たちは議論に集中するようになり、チーム内の対話が活発になるはずです。ファシリテーターは「残りあと10分!」「あと5分!」など、残り時間を告げていきます。ビジネスシーンでも定められた納期を守る必要があるので、本番を想定するために必要な行為です。

ただし、コンセンサスゲームの目的はあくまでも合意形成なので、制限時間内に終わりそうにないのなら、少し時間を延ばしても問題ありません。乱発はいけませんが、一度や二度の延長には柔軟に応じましょう。

全員が発言機会を持てるようにする

コンセンサスゲームでは、全員がまんべんなく話すよう努める必要があります。特定の人物に発言機会がかたよると、チームとしての結論もその人の意見に引っ張られる可能性があります。チームで出た多様な意見をできる限りすべて吸い上げ、よりよい結論にブラッシュアップしていきましょう。

グループワークの冒頭では、各自が一人ずつ意見を言っていきます。しかし議論が白熱すると、どうしても弁が立つ人やリーダーシップがある人ばかりが発言するようになっていきます。

このときに、発言機会が少ない人に「〇〇さんはどう思いますか?」と問いを投げかけられる人がいるといいでしょう。客観的に観察していた第三者からの意見が、停滞していた議論の突破口となるかもしれません。

他人の意見を否定しない

コンセンサスゲームにおいてしてはいけないことの一つは、他人の意見を否定することです。せっかく勇気を出して発言したのに即座に否定されてしまっては、その後積極的な発言が難しくなるでしょう。

場合によっては否定した相手のことを、嫌いになってしまうかもしれません。嫌いという感情に支配されると、相手の嫌なところや欠点ばかり目につきやすくなります。

こうなると建設的な議論が難しくなるでしょう。他人の意見を否定する人が一人でもいると、コンセンサスゲームがうまくいかない可能性が高まります。違和感があったり異論を唱えたりしたい意見でも、まずは相手の話を受け入れましょう。

議題を吟味するためには反対方向から考える必要もあるため、反対意見が出ること自体は悪いことではありません。自分とは異なる意見を即座に否定する姿勢や、こちらが正しいと断定する態度の大きさが問題なのです。

その意見に納得できないのは、自分の知識や理解の不足が原因の場合もあります。学ばせてもらうつもりで、寛大な気持ちで他人の意見を受け止めましょう。

多数決はNG

コンセンサスゲームでは、参加者の意見が真っ二つに対立する恐れもあります。数十分にわたって議論を交わしても、解決の糸口が見えない場合、多数決を行いたいと考えるかもしれません。しかし、コンセンサスゲームでは多数決はご法度です。多数決で決まった決定は、全員から同意を得た結果とはいえません。

あくまでも話し合いと合意によって、結論に至るよう意識してください。多数決は一見すると民主的な意思決定方法に思えますが、「数の暴力」と揶揄される危険な手法でもあります。多数決では多数派の意見は絶対であり、少数派の意見は排除されてしまいます。同意する数が少ないからといって、完全にシャットダウンするのはNGです。

この問題を解決するためのいい手段が、合意形成です。合意形成は多数決の難点を解決するためのものなので、コンセンサスゲームで多数決を採用するのは「逃げ」だといえます。うまくいかなくても構わないので、最後まで合意形成を諦めないようにしましょう。

決断に至った理由を合理的に説明する

コンセンサスゲーム中は、各自、論理的な根拠を持って自分の意思を説明する必要があります。言い換えると、直感で物事を決めるのは避けてください。「なんとなく選んだ」では、周囲の納得を得られないためです。

実際のビジネスシーンでは、直感を信じた結果、正しい結論に至る場合があるのも確かです。しかしコンセンサスゲームの目的は合意形成なので、ほかの人が納得いく理由を考えなくてはなりません。アイテムを選んだ理由やそのアイテムはどのように役立つかといった内容を、論理的にわかりやすく説明する必要があります。

今まで何かと直感を頼りにしてきた人も、コンセンサスゲームでロジカルシンキングや言語化能力を高めましょう。一見直感で決めているようでも、きちんと言語化すれば、論理的な筋道が成り立っている場合もあります。

合意形成のポイントを把握する

コンセンサスゲームを通して、合意形成のポイントがわかります。合意形成のポイントを端的にいえば、目的を合意することです。

たとえば、サッカーをする理由を考えるときに「オリンピックで優勝するため」なのか「新記録を狙うため」かによって、目標達成のために取るべき行動が異なりますよね。ゴールが異なるとベストな選択も変化するので、同じ方向を向きたければ、目的(ゴール)の共有が大事です。

目的について理解を得られれば、さまざまな利害関係者と認識の齟齬なく、円滑に業務を遂行できるはずです。逆にいうと、情報や解釈の仕方が同じでも、目的が違えば異なる行動を取る場合があります。また目的が異なっていると、やり直しや無駄足が発生しやすいといえるでしょう。

全員で目的について合意に至ることが、コンセンサスゲームの目標です。

まとめ

Businessmen working together to build a colored puzzle. Concept of teamwork, partnership, integration and startup.

コンセンサスゲームを行う目的は、合意形成のやり方やポイントの習得です。組織やチームで仕事をする環境では合意形成によって、業務上の重要な決断を下す場面に出くわします。

コンセンサスゲームによって、協調性や主体性、説明する力などビジネスのスキルも多く身につきます。注意すべきなのは、多数決に陥ったり、他人の意見を即座に否定したりしてはいけないことです。

異なる意見にも理解を示し、話し合いや合意の上で、全員が納得いく結論を出せるよう努めましょう。

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