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2021.10.18
  • チームビルディング

コンセンサスゲームのルール・内容とは?詳しい遊び方も解説!

Emotional woman sharing her story during support session for addicts, close up on gesticulating hands

ワークショップアクティビティの一つである「コンセンサスゲーム」は、合意形成の過程を体験できるゲームです。

この記事では、コンセンサスゲームのルールや内容、詳しい進め方を詳しくお話しします。合意形成の体験とはどのようにして行われるのか、見ていきましょう。

コンセンサスゲームはどんな内容?

Business meeting. High angle view.

コンセンサスゲームとは、グループで一つの答えを出すゲームです。組織の全員が同じ意識をもって意思決定をするのはとても大変なこと。その過程を知らずに「私は反対したのに」と考えている人がいれば、組織間の人間関係や信頼関係は崩れるきっかけにもなってしまうでしょう。

合意形成の過程を知れば、いかに組織内での意思決定が大変な作業であるかがわかるようになります。コンセンサスゲームでは、合意形成の過程を組織の一員として体験できることが特徴です。

コンセンサスゲームは、与えられた情報をもとにまずは自分一人で考えをまとめます。ゲームの種類にもよりますが、たとえば生き残るために必要なアイテムの優先順位を決めるといったもの、災害時に取るべき行動の優先順位といった内容のテーマが出題されます。

参加者は一人で出されたテーマをクリアするために、必要な情報をまとめて考えを構築しなくてはなりません。その後複数名でチームを組み、ディスカッションを通してチームメンバー全員が合意した答えを発表します。

模範解答に近いチームが得点を得られますが、必ず意識しなければならないことが一つだけあります。それが「必ずチームメンバー全員が合意した解答を出すこと」です。チームメンバーの内、一人でも反対意見があれば、合意形成にはなりません。

その点を踏まえてディスカッションを行い、合意された解答を発表しなければなりません。コンセンサスゲームはかんたんそうに見えて、じつはかなり奥の深いワークショップアクティビティなのです。

コンセンサスゲームのおもな4つのメリット

Teacher of English explaining topic to group of students

コンセンサスゲームを行うことで得られるメリットは、以下のとおりです。

  1. 他者への思いやりが育まれる
  2. 自分以外の力が大事であることを知れる
  3. 我慢や思いやりの心が育まれる
  4. 発想力のアップが期待できる
  5. みんなで楽しめる

どのようなメリットなのか、それぞれ詳しくお話しします。

1.他者への思いやりが育まれる

ほかのメンバーとやり取りするため、他者への思いやりが生まれます。

コンセンサスゲームはディスカッションが重要なアクティビティです。コンセンサスゲームのルールには「チームメンバーの意見を否定してはいけない」というものがあります。もしチームメンバーが自分とは異なった意見、しかも明らかに間違った意見を言っている場合には、そのメンバーを否定しないようにディスカッションをしなければなりません。

メンバーの意見を否定せずに最適解へと導くためにも「他者への思いやり」が重要なゲーム要素になるでしょう。

2.自分以外の力が大事であることを知れる

ほかの人と力を合わせて解いていくため、自分以外の力が大事であることを自覚できます。

コンセンサスゲームの大まか流れは以下のとおりです。

1:自分で考える

2:チームで意見を交わして合意された解答を導き出す

というものです。自分で考えた意見をディスカッションの場で話し合いながら、よりよい答えを導き出さなければなりません。どれだけ優秀な人でも、一人の力には限界があります。能力だけではなく、時間的な限界もあるでしょう。それをカバーするのが「チーム」なのです。

ディスカッションでは、自分では気がつかなかった意見を聴けるでしょう。ほかのメンバーの意見を自分の意見に取り入れながらブラッシュアップし、さらにチームメンバー全員が納得できる答えを導き出さなくてはならないのです。

コンセンサスゲームのよいところとして、正しくコンセンサスが得られたチームの解答は、模範解答により近くなるように設計されている点が挙げられます。正しい根拠のうえで導き出された答え。それを作りだせるのが「チーム」なのです。

3.我慢や思いやりの心が育まれる

自分のみの判断で進められないため、我慢や思いやる力が身につきます。ディスカッションにさまざまなルールはあるものの、やはり自分の意見とまったく違う意見を聞くと「あれ?」と感じてしまい、もやもやした感情が渦巻くでしょう。

それは人間であれば当たり前の感情です。しかし、コンセンサスゲームは感情で進めるアクティビティゲームはありません。解答の根拠となる事実や状況を踏まえてディスカッションしなくてはなりません。もちろん、つい「それは違うよ」と言いたくなることも理解できます。その気持ちをグッと抑えてチームメンバーの意見をしっかりと聴くことが重要なのです。

我慢して聴くことは、慣れないうちは苦痛に感じるでしょう。しかし、その我慢や相手を思いやる力こそ、チームビルディングやコンセンサスには大事な要素になるのです。

4.発想力のアップが期待できる

意見を次々と言っていくため、発想力のアップも期待できます。発想力は外部からの情報を自分なりにアレンジすることで高まります。今まで自分の人生の中でインプットしてきた情報は、あくまでも自分だけの知識です。

チームメンバーもそれぞれがそれぞれの主観でインプットを行い、それぞれの考え方や価値観を形成しています。コンセンサスゲームにおけるディスカッションは、チームメンバーの考え方や価値観、インプットされた情報を聴けるチャンスでもあります。

自分にはないものをインプットできれば、自分自身の発想力アップも期待できるでしょう。

5.みんなで楽しめる

複数人で楽しめるのもメリットです。コンセンサスゲームはオンライン・オフライン両方でできるゲームですが、ディスカッションパートがあるため、複数人でプレイしなくてはなりません。

ワークショップアクティビティには個人だけで考えるものもありますが、アクティビティのルールをきちんと理解していなかったり、真面目に取り組まなかったりした場合は、本来得られるはずの「学び」や「気づき」が得られないこともあります。

複数人でチームを組んで行うコンセンサスゲームでは、ほかのチームメンバーと協力しながら、積極的なコミュニケーション(=ディスカッション)が重要になります。そのため、一人で取り組むアクティビティよりも楽しくプレイできるでしょう。

コンセンサスゲームの遊び方

a team of multinational people discussing business in glass meeting room.

コンセンサスゲームはあくまでもゲーム(=遊び)です。ゲームは遊び方を理解していないと楽しめません。

コンセンサスゲームの遊び方を詳しく見てみましょう。

チームを決めた後にお題が発表される

チーム分けをした後に、コンセンサスゲームのお題を発表します。チーム分け前に発表してもよいです。どちらにせよ個人で考える時間とチームで考える時間が分けられているため、チーム決定前後どちらのタイミングでお題を発表してもかまいません。

ただし、チームを決めたらすぐにゲームを開始することをおすすめします。というのも、開始に手間取ってしまうとチーム割で決められたメンバー同士がコミュニケーションを取ってしまい、場合によっては雑談が始まってゲーム内容を聴いていない、といったことも考えられるからです。

チーム発表とお題の発表が終わり次第、すぐにゲームを開始しましょう。ゲームに必要な資料やカードなどがある場合は、すぐにゲームを開始できるように事前にテーブルや椅子の上に用意しておくとよいでしょう。

お題に関する答えを各グループで推理していく

グループ内で話し合っていきます。最初は個人でお題に対する解答を考え、その後チームメンバーと合流して、話し合いをしながら解答を推理していくことになります。重要なのが、チームメンバーとの話し合い、つまりディスカッションパートです。

ディスカッションを通して、チームメンバーの各個人が考えた推理を聞きながらチームとしての解答をまとめなくてはなりません。そのため、ほかのチームメンバーが発表しているときは、その推理を傾聴することが大切です。

傾聴することでさまざまな観点からの情報がまとめやすくなります。情報はディスカッションパートにおいて合意形成に重要なピースになるでしょう。各個人は推理の根拠となる情報や考えをしっかりとまとめたうえで、ディスカッションに臨むことが求められます。

メンバーで話し合いながら一つの答えを決める

メンバーで一つの答えを決めていきます。コンセンサスゲームでは、チームメンバー全員の意見が一致していなければなりません。またルール上、メンバーの意見を否定や論破をするようなディスカッションは禁止されています。

メンバーの意見を尊重しながら、全員が納得できる解答とその根拠を示さなければなりません。コンセンサスゲームには制限時間があります。制限時間内にチームメンバー全員のコンセンサスを得なければならないため、時間配分にも気を配りながら解答をまとめます。

メンバー同士の熱い議論もいいですが、本来の目的であるゲームの解答を求めることも忘れないようにしましょう。

答え合わせをして振り返りを行う

ゲーム終了後はファシリテーターやアドバイザーから模範解答が発表されます。その模範解答とチームが発表した解答を見比べて、どこが模範解答と異なったのかを考える時間も重要です。

正しい解答を出すこともゲームのゴールですが、それ以上に重要なのが「なぜ模範解答と違う解答になったのか?」という、原因を見つけることも重要な学びになります。振り返りはチームメンバー同士で話し合ってもらいつつ、参加者全員で共有できるようにしておくとよいでしょう。自分のチームで起こった問題などを共有することが、ほかの参加者の新しい気づきになることもあるかもしれません。

ファシリテーターやアドバイザーからの講評も重要な振り返りです。コンセンサスゲームを通して「会社にとってどのような人材になってほしいのか」といった内容を講評に加えることで、ゲームそのものの意味が大きく変わってきます。できれば会社の経営者や組織の代表者クラスの人に講評をしてもらうといいでしょう。

コンセンサスゲームのおもな5つのルール

Group of asian women meeting in office.

どんなゲームにも必ずルールは存在します。ルールのないゲームからは、学びや気づきを得るのは難しいでしょう。

ワークショップアクティビティの本質は、ゲームを通して学びや気づきを得ることです。コンセンサスゲームから学びや気づきを得るためにも、ルールをしっかりと把握してゲームに参加しましょう。

コンセンサスゲームのおもなルールは、次の5つです。

1.答えは一つにしなければいけない

仮に答えが二つあったとしても、一つに絞らなければいけません。二つの答えがある場合、チーム内でコンセンサスを得られていないということになります。最後に残った二つの答えをディスカッションによって、さらに深掘りしていきましょう。その答えの優先順位やどうしてその答えになったのかの根拠をもう一度考え直すのです。

事実収集などの作業が必要であれば、チーム内で役割分担をしてもいいでしょう。チームメンバー全員が納得できる答えを一つだけに絞ることで、チームメンバーの意識を統一できるというメリットも生まれます。

また、制限時間内に答えが一つにまとまらない場合もあるでしょう。その場合は、どうして制限時間内に解答を一つに絞れなかったのかをチームメンバー全員でディスカッションしてみましょう。ゲーム内で見えなかった合意形成の障害になる重要ポイントが見つかるはずです。

時間に余裕がある場合は、もう一度同じチームメンバーで違うお題のコンセンサスゲームをやってみましょう。最初のゲームで解答できなかったチームが最速で合意された解答に行きつく可能性が高くなります。

さまざまな学びや気づき、成長を促すためにも、コンセンサスゲームの解答は一つだけと厳しい制限をかけることが大切です。

2.メンバー全員が意見を言えるようにする

メンバー全員が意見を言えるようにすることも欠かせません。他人とチームを組んで意見を出し合うワークショップアクティビティは数多くあります。しかしコンセンサスゲームほど活発な意見交換があるアクティビティは珍しいです。

コンセンサスゲームでは、チームメンバー全員の意見交換が何よりも重要。しかし、チームメンバーのなかには、あまり自分の意見を積極的に言いたがらない人もいるはずです。チームメンバーの中でリーダーシップが取れる人が対応できれば問題ありませんが、もしチームメンバーにリーダー的役割を担える人がいないのであれば、ファシリテーターがサポートしてあげましょう。

ディスカッションパートにも制限時間があります。自分の意見を話すのに夢中になって、制限時間をオーバーしてしまうことも考えられます。まだ意見を出していない人がいることも考えられるため、ディスカッションパートのタイムマネジメントを工夫するのもおすすめです。

5分毎にアラームを鳴らしたり、1チームずつにタイマーを配ったりしておけば、「時間がなくて意見が言えなかった」ということも減るはず。

必ずチームメンバー全員が意見を言えるように、参加者はもちろん、ファシリテーター側も注意しておきましょう。

3.話し合いをしながら答えを決める

一人が独断と偏見で答えを決めてはいけません。コンセンサスゲームの本質である「合意形成の過程を体験する」ためには、チームメンバー全員が合意した解答でなければ意味がないからです。

チームメンバーのなかには、すでにコンセンサスゲームを体験したことがある人や発言力が高い人など、さまざまな人がいます。ゲームのシチュエーションに対応できる資格や経験がある人もいるでしょう。

だからといって、一人が独断と偏見でチーム全体の答えを決めるのは間違っています。あくまでもチームメンバー全員の合意が必要です。もしその人の発言した解答が正しいと考えているならば、その解答が正しいことを証明する意見を全員に理解してもらう必要があるでしょう。

必ずディスカッション、話し合いの中でチームメンバー全員が納得できる解答を決めることが大切です。

4.自分の意見ではなく答えを当てにいく

自分の意見を通すのではなく、答えを当てにいくのも忘れてはいけません。もちろんコンセンサスゲームの本質は「コンセンサスを得るまでの過程を体験すること」です。しかし、その体験だけに比重を置いていては、ゲームとして成立しません。

自分の意見をいかにチームメンバーに理解してもらえるように伝えることも大事ですが、それ以上にコンセンサスゲームで求められている答えを当てに行く意識をもっておくことが重要になります。

仕事に置き換えてみましょう。たとえ間違った手法の取り組みをしていたとしても、チームメンバーの合意があったからといって、その取り組みを素直に認める上司はいないはずです。

ファシリテーターはゲーム内の上司的な立場で、間違っているであろう解答を正しい方向に向けることも大切なのです。

5.制限時間内で答えを決める

制限時間内で答えを決めるのも大事なルールの一つです。コンセンサスゲームでは自分一人で解答を考える時間と、チームで解答を考える時間の2種類があります。

両方とも重要な時間ではありますが、制限時間は守らなければなりません。もし考える時間が足りないのであれば、ファシリテーターにもう少し時間が欲しいことを伝えましょう。

ただし、一度延長した時間をさらに延長するのはNGです。時間内に解答を出しているほかのチームとの間に不公平感が生まれてしまいます。

仕事に置き換えてみると「どうして制限時間内に解答を決めなければならないか」に気づけるはずです。納期のある仕事で社員の合意が得られないからといって、取引先に納期をずらしてもらうことはできません。普段の仕事と同じレベルでの制限があるからこそ、参加者も本気で考えますし、ディスカッションも活発化されるのです。

もし時間内に解答が導き出せないチームが複数ある場合は、チームをシャッフルしてもう一度ゲームを行うなどすれば、より学びや気づきが深くなるでしょう。なぜ時間内に解答が出せなかったのかという原因を探すことも重要です。

コンセンサスゲームをするときのポイント

Co-workers talking though information on a laptop in a board room. Having a meeting in the conference.

遊び方やルールを理解することも重要ですが、より学びや気づきを深く得たいのであれば、いくつかのポイントを意識してゲームを行うとよいでしょう。そのポイントは次の3つです。

1.仲間外れにしない

コンセンサスゲームでは、チームメンバー全員が合意した解答を発表しなければなりません。そのため、メンバー中一人でも違う意見を推している場合には、徹底的にディスカッションを繰り返すことになるのです。

たしかにコンセンサスゲームには制限時間があります。時間ばかりを気にして、本当に重要な反対意見、違う意見を聞き逃してしまうと、コンセンサスゲームをやる意味がなくなってしまうと言っても過言ではありません。時間ギリギリになってから多数決で解答を決めてしまうと、コンセンサスゲームの主旨にそぐわなくなってしまいます。

多数決は大多数の意見を正とする意思決定手法です。しかしコンセンサスゲームでは多数決によるチーム解答の決定は禁止されています。多数決を行うと、どうしても少数派意見が切り捨てられてしまいます。それはつまり、少数意見のチームメンバーを仲間外れにしてしまうことに繋がります。

コンセンサスゲームではチームとして合意形成の過程を体験してもらうことが目的です。意見がほかの複数人と違うからという理由で仲間外れにしないように、参加者はもちろん、ファシリテーターも注意しなければなりません。

2.強引に自分の意見を推し進めない

自分の意見を強引に推し進めるのもNGです。繰り返しになりますが、コンセンサスゲームのディスカッションは「合意形成」が目的です。自分の意見を強引に推し進めるような論破系のゲームではありません。まとめる力が高い人ほど、論破寄りの発言になるケースが多くなります。

チームメンバー全員の意見をしっかりと聴ける「聴き力」も大切です。チームメンバーの意見を「聴いたうえ」で自分の意見と照らし合わせながら、合意形成を行うようにしましょう。

3.相手を否定しない

相手を否定するのもよくありません。相手の否定とは、チームメンバーの意見そのものを「間違っている」と決めつける行為です。合意形成にはチームビルディングが欠かせません。コンセンサスを得るための過程を体験してもらうことがゲームの本質なので、相手を否定することはコンセンサスゲームそのものを否定していることになります。

相手の意見を否定せず、お題にのっとって正しい解答を導き出す。合意形成には発言力だけではなく、相手の意見を取り入れながら解答を導くという複雑な流れを進めていかなくてはなりません。たったそれだけのルールと意識が、新しい学びや気づきを生み出してくれるのです。

まとめ

portrait of asian business group meeting

コンセンサスゲームはあくまでも「合意形成の過程」を体験してもらい、そのなかで学びや気づきを得ることが目的です。ディスカッション中に意見の合わないチームメンバーを論破したり、時間オーバーを嫌ったりして多数決で解答を決めるようなことがあっては本末転倒です。その部分をファシリテーター、参加者全員が意識することを忘れないようにしましょう。

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