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内定辞退を減らせる?内定者研修の目的やおすすめ研修を7つ紹介
目次
内定者を決定するときに担当者の頭を悩ませるのが、「内定を辞退されたら困る」ではないでしょうか。「内定辞退を何とか食い止めたい」そんな声は多く聞かれます。この記事では、内定辞退を減らすための内定者研修について解説します。
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内定者研修の目的5つ
「どこもやっているから」「内定辞退を減らしたいから」だけではなく、そもそも何のために研修を行うのかを明確にしておくことが大切です。
目的をはっきりさせて優先順位をつけることで、どのような研修をしたらいいかも見えてきます。
なお、内定者研修の代表的な目的は以下の5つです。
- 不安の解消
- 学生から社会人への意識転換
- チームで働くという意識付け
- モチベーション向上
- スキルやビジネスマナーの習得
以下から1つずつ解説していきます。
1.不安の解消
内定者研修の目的の1つ目は、内定者の不安解消です。内定者は内定が決まった嬉しさと同時に不安を抱えているものと思いましょう。
大企業であれば、入社前は具体的にどのような仕事をするのかわからないことも多いでしょう。学生時代とは違った人間関係になることに、不安を感じることもあるかもしれません。
そして、一番大きな不安といえるのが「本当にこの会社でいいのか」というものです。
「内定はもらったけれど本当にこの会社でいいのか」「もっと自分に合う会社があるのではないか」という不安から、なかなか就職活動を終えられない学生もいるそうです。
安心して「この会社で働くんだ!」と思ってもらうためには、内定者研修が効果的といわれています。
2.学生から社会人への意識転換
入社後に新入社員向けの研修が行われる企業は多くあります。しかし、まず社会人になる自覚を持ってもらうための研修から始めるとなると時間がかかります。
「社会人になる」という意識転換を、内定者研修で促すことにより、入社後にスムーズに業務に慣れやすくなるといえるでしょう。
3.チームで働くという意識付け
内定者研修は、チームで働くという意識付けにも役立ちます。仕事をするうえで連携や協力が必要。研修を通して認識してもらうことが大切です。
内定者のなかには、学生時代に団体で行うスポーツをしていたり、アルバイトをしていたりして、すでに「チーム内で協力する」意識を持っている方もいるでしょう。
しかし、そのような内定者ばかりではありません。入社後は、これまで団体スポーツやアルバイトの経験がない学生にもチームで働く意識を持ってもらう必要があります。
内定者研修によって、入社前に「チーム」という意識付けができるようにすると入社後の教育を進めやすくなるといえます。
4.モチベーション向上
内定が決まり嬉しい反面、学生生活が終わってしまうことでやる気が下がってしまうことがあります。
社会人になることで責任も増し、生活が変わってしまうことに不安を抱えることもあるでしょう。
そんな内定者のために、先輩社員や同期となる学生たちと交流できる内容を内定者研修に盛り込むことがおすすめです。入社後のイメージがわきやすくなり、モチベーションを上げる効果が期待できます。
5.スキルやビジネスマナーの習得
会社によって「このスキルは持っていてほしい」というものがあるかもしれません。基本的なビジネスマナーについて知っておくことも必要でしょう。
内定者研修でスキルやビジネスマナーが習得を目指す内容を取り入れると、内定者側も「入社後は、こんなスキルが必要なんだ」と知ることができます。
研修の内容によっては、入社前に「しっかり学んでおこう」という意識が出てくるかもしれません。
スキルやビジネスマナーの研修を入社後にすると、それだけ一人の社員として戦力となるまでの時間がかかりますし、教える側の時間も必要です。
どの部署にも共通するような基本的なスキルやビジネスマナーについては、内定者研修で済ませておくとよいでしょう。
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内定者研修のタイミング
企業からの通知に対して「本当にこの会社に決めていいのか」「いったん保留にしたほうがいいのではないか」など、不安を覚えるタイミングでもあります。
一般的に内定者研修は10月頃に行われることが多くなっています。なぜ10月かというと、内定式を10月に行う会社が多いからです。
しかし、必ずしも内定式を行う企業ばかりではありません。企業によっては、内定式を行わないケースもあります。
仮に内定式を行わない場合であっても、内定者を決めて通知をした後、内定者に対して何のコンタクトも取らないと、内定者は不安に思ってしまいます。
もし、他の企業でも内定が決まっていて、そちらからはこまめにフォローがあるとしたら「ちゃんとフォローしてくれる会社にしたい」と、自社の内定を辞退される可能性があります。
そのため、内定者研修を行う場合は、内定の通知を出してからあまり期間を空けないうちに実施することがおすすめです。
どうしても空いてしまう場合は、今後の内定者研修の実施スケジュールなど早めに伝えておくようにします。そうすると内定者側もスケジュールが立てやすく、会社に対して良い印象を受けるでしょう。
内定者研修のポイント4つ
どのような内定者研修をすれば効果的なのかを、4つのポイントから解説していきます。
内定者研修は「この研修によってどのような効果を得たいか」という目標を明確にしてから計画することが大切です。
なお、内定者研修のポイントは以下の4つです。
- 同期や先輩社員のことを知ってもらえる
- チームワークを感じてもらえる
- スキルアップしてもらう
- 会社のことを知ってもらえる
1つずつ解説していきます。何を重視して内定者研修をするのか考えてみてください。
1.同期や先輩社員のことを知ってもらえる
内定者研修のポイント1つ目は、同期や先輩社員のことを知ってもらうことです。
「誰と一緒に働くのか」「うまくコミュニケーション取れるだろうか」などの人間関係に対する不安は大きいものです。同期を知ることで一緒に頑張ろうと思え、入社に対する不安が軽減されるでしょう。
そして、先輩社員との交流も重要です。先輩社員がどのように仕事に取り組み、どのような生活を送っているのかを知ることは、入社後の自分をイメージすることにもつながります。結果的に入社への意識が高まるのです。
内定者研修を選ぶ際には、同期や先輩社員がお互いにコミュニケーションを図れるようなスタイルのものを選ぶことがおすすめです。
チームワークを感じてもらえる
企業のなかで働くのですから、チームワークの必要性を理解しておかなければなりません。とはいえ、チームワークは、言葉で伝えてもなかなか理解できないものです。
内定者研修を計画するなら、ワークや体験型など、周りと協力して取り組める内容がいいでしょう。
スキルアップしてもらう
内定者研修でビジネスマナーなどのスキルを身につけられるといいでしょう。ある程度のスキルがあれば、入社後に仕事を覚えやすくなります。
しかし、あれもこれもと詰め込みすぎると、内定者の負担になってしまうのも事実。
そのため、身につけて欲しいスキルの優先順位をしっかり決め、内容をしぼってから内定者研修を計画することがおすすめです。
会社のことを知ってもらう
内定者研修は、会社のことをより深く知ってもらうチャンスです。
基本的なことはパンフレットや企業HPに掲載しているかと思います。とはいえ、資料だけで企業のすべてを知ってもらうことは難しいもの。内定者研修では、資料だけでは伝えきれないような、会社の雰囲気や環境面も知ってもらえるような内容がおすすめです。
会社への理解が深まり、仕事に対する意欲がわく効果が期待できます。
内定者研修をするときの注意点4つ
注意点は以下の4つです。
- 内定者のスキルを把握しておく
- 現場社員にヒアリングする
- 内定者に研修の目的やゴールをきちんと伝える
- 開催頻度に注意する
詳しく解説していきますので、確認しておくとよいでしょう。
1.内定者のスキルを把握しておく
スキルアップのための研修を実施しようとしている場合には、注意が必要です。
たとえば、ExcelやWordを使えるようになってほしい、と研修に取り入れることにしたとします。ExcelやWordなどのパソコンスキルは個人差が大きいものです。問題なく使える人もいるのに全員に初心者向けの研修を行ってしまうと「せっかく時間を作って来たのに意味がない」と感じてしまうかもしれません。
何がどの程度できるのかを確認しておき、それぞれに合ったスキルアップ研修を行うようにしましょう。
2.現場社員にヒアリングする
忘れてはいけないのが、現場の社員にもヒアリングすることです。
内定者研修なので、つい「どのような研修をしたら内定者にとっていいのか」「内定辞退されないためにはどうしたらいいのか」ばかり考えてしまいます。
しかし、新入社員を受け入れる側の社員のことも考えましょう。「持っておいてほしいスキルは何か」「伝えておくべきことはあるか」など確認しておくことで、どのような研修をしたらよいかのヒントになるでしょう。
きちんとヒアリングすることで、社内のコミュニケーションが円滑になることにもつながります。
入社後「実際の業務では使わないと言われた」「研修ではこう習ったけど実際は違った」などのミスマッチが防げます。
3.内定者に研修の目的やゴールをきちんと伝える
内定者に研修を行う前には、目的や「研修を通してどうなってほしいか」というゴールをきちんと伝えておきましょう。
内定者研修の内容や日時を伝えるだけでは、内定者は「個の研修は本当に必要なのか」と疑問を持つかもしれません。モチベーションにも関わることであるため、内定者の研修に参加する意欲をなくさないためにも、しっかり目的とゴールを伝えましょう。
4.開催頻度に注意する
学生から社会人になるにあたって、身につけてほしいスキルやマナーは多いでしょう。とはいえ、内定者研修を頻繁に行うと逆効果です。
なぜなら、学生側も学校の卒論などで忙しいことが多いからです。入社前なのに、なぜ何度も行かなければならないのかと疑問に思う人も出てくるかもしれません。
内定者研修の内容は厳選して、何度も足を運ばなくても済むように配慮しましょう。
ちなみに、もし内定者研修をリモートのみ、動画のみで行う場合には注意が必要です。
「空いた時間や好きなタイミングでできるから」といって、研修内容のボリュームが増えることがあります。学生にとっては大きな負担となるでしょう。
また、動画研修は自分のペースで進められることから、なかなか手をつけない学生もいるもの。リアルでの研修よりも手厚くフォローしたほうがいいかもしれません。
ただし、そんなときは厳しく注意するのではなく、内定者の声を耳を傾けるようにしましょう。
実際、学生のなかには忙しくて時間が取れない、他社と迷っているなどさまざまな理由を抱えていることもあります。その理由を確認したうえで、フォローしていくとよいでしょう。
【個人で学ぶ編】内定者研修おすすめ3選
- PHP人材開発
- ANAビジネスソリューションズ株式会社
- マイナビ研修者サービス
リモートや動画で学べるものもあります。この研修に懇親会などを組み合わせると会社や人間関係の不安を取り除けるのでおすすめです。
スキルやビジネスマナーを身につけることを重視している場合には、こちらの個人で学ぶ編を参考にしてください。
PHP人材開発
PHP人材開発の研修は動画を採用しています。スライドを使って説明したり、実践する様子の紹介をしたりと、わかりやすい内容になっています。
動画視聴のため、内定者は好きな時間に学べるというメリットがあります。
会社側とっては、進捗管理をしやすい点がおすすめです。受講する内定者が多数の場合、管理に手間がかかってしまいがち。しかし、PHP人材開発なら、全体を一括で管理できるシステムがあるため便利です。
参照:PHP人材開発
ANAビジネスソリューションズ株式会社
ANAビジネスソリューションズ株式会社は、技術・技能職に特化した内定者向け研修を実施しています。
技術・技能職の場合は入社後、技能訓練が行われることが多くなっています。さらに、この内定者研修も行うことで、社会人としてふさわしい考え方や行動が身につくといえるでしょう。
実務経験がない内定者にも理解しやすい研修であるためおすすめです。
マイナビ研修者サービス
マイナビ研修者サービスは、対面での研修はもちろんのこと、動画で研修を受けられるものもあり、内定者研修の内容・種類は幅広いです。
特に、おすすめなのはストーリー性のある映像を取り入れた「ムビケーション」というシステムです。インターンシップに参加した「あなた」が主役となり社内で起こるさまざまな出来事を通して、社会人としての考え方などを身につけていきます。
「会社で働く」「社会人になる」というイメージがつきやすく、わかりやすいといえるでしょう。
参照:マイナビ研修者サービス
【チームで学ぶ編】内定者研修おすすめ4選
- リモ謎
- 体験型合戦研修–戦IKUSA-
- チームビルディング・クッキング
- ビジネス・シミュレーション・ゲーム・ブロック(BSGB)
イベント要素が強く、楽しく参加できます。それでいて、チームワークの大切さを体感でき、入社後のコミュニケーションもスムーズになることが期待できます。
「内定者研修」と聞くと「面倒だ」「できたら欠席したい」という声が少なくありません。しかし、イベント要素が強い研修内容であれば、研修欠席者を減らすことにも役立つでしょう。
リモ謎
「リモ謎」は株式会社IKUSAが提供している、フルリモートで行える研修です。複数人でチームを組んで謎を解いていきます。
現代は社会情勢から見て、「内定者研修は自宅でできるものを」と考えるケースが多いことでしょう。しかし、それでは内定者との交流は希薄になってしまいがちです。
リモ謎なら、同期や先輩社員との交流が可能。チームで協力しないと解けない謎ばかりのため「遠慮して見ているだけ」という状況が生まれることはありません。
謎解きで出題される問題の難易度はカスタマイズ可能ですし、全体の進捗を見つつフォローもしてもらえるため安心です。
やり方
- オンラインのビデオチャットツールを用意する
- チームで協力をしながら物語にそった謎を時間制限内に解く
- 危機的状況からの脱出を目指す
チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、大人数で行う内定者研修におすすめです。スポンジの刀を使い、腕についているボールを落とし合います。
しかし、単純に「みんなで合戦ごっこをして遊ぼう!」というイベントではありません。チームビルディングが学べる研修なのです。
体験型合戦研修は、チームに分かれて戦います。合戦と軍議をくり返して、いかに勝つかを考えていくのです。
勝つためには協力して取り組む必要も出てきます。自然と「自分はチーム内でどのように動いたらいいか」を考えるようになり、チーム内の役割が出てくるのです。
楽しみつつ、チームビルディングが学べ、コミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。
やり方
- 参加者の肩に命(ボール)を付ける
- スポンジの刀を使って相手の命を切り落とす
- 最終的に生き残った人数をチームで競い合う
チームビルディング・クッキング
チームビルディング・クッキングとは、調理体験を通して行うチームビルディング研修です。
チームで楽しみながら料理することで、初対面でもコミュニケーション図りやすくなるでしょう。
料理が完成したら、他のチームの料理も味見しお互いに評価し合います。自分のチームだけではなく相手チームのよかったところも分析することで、「チーム作り」を学べます。
ちなみに、買い物からチームで対応していくプランもあります。メンバーで相談しながら予算内で買い物をして料理を作ることで、チームとしての一体感が生まれるでしょう。
ビジネス・シミュレーション・ゲーム・ブロック(BSGB)
ビジネス・シミュレーション・ゲーム・ブロックとは、ブロックを使ったビジネスシミュレーションゲームです。
チームを1つの企業、ブロックを企業の製品として考えます。ブロックを買う、製品製造・販売などを行い利益がどれだけ残っているかを競う研修です。
ゲームに取り組みながら、チーム内の役割を意識しながら会社の仕組みが体感できることが魅力です。
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
⇒各研修の具体的な内容や学びのポイントがわかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る
■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
そのために目的を以下のように明確化するとよいでしょう。
- 不安の解消
- 学生から社会人への意識転換
- チームで働くという意識付け
- 内定者のモチベーション向上
- スキルやビジネスマナーの習得
目的がはっきりしたら、内定者研修の内容を検討していきます。在宅でできるもの、大人数でできるもの、実際体験しながら学べるものをさまざまな内定者研修があります。
目的に合った内定者研修を行い、内定辞退を減らしましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
研修やチームビルディングイベントの企画にお悩みの方必見!「ビジネスゲーム研修 総合資料」では、謎解き、推理ゲーム、サバイバルゲームなどを活用したユニークな研修を事例とともにご紹介しています。
目次
鹿児島県離島在住ライター。校正・校閲・編集・取材・撮影など幅広く対応。温泉旅館や割烹料理屋スタッフ、金融系OLなどの社会人経験を活かしつつ主にBtoBで執筆中。