家族で参加の社内イベントとして最適な「おうち防災運動会」ドコモ九州グループ様の実施事例
目的 | 防災研修 |
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対象 | |
人数 | 〜50名 |
業種 | 情報通信業 |
目次
近年、働き方改革やワークライフバランス見直しの一環として、社員の家族の参加も視野に入れ、社内イベントを行う企業が増えていることはご存じでしょうか?
代表的なもので言えば、職場に社員の家族を招き、社内ツアーを行ったり、その会社ならではの体験を提供したりする「ファミリーデー」ですが、その他にも、家族の仕事に対する理解を促したり、社員とその家族同士が交流を深められたりできるような催しが様々な企業で行われています。しかし、コロナ禍ではそのようなイベントを開くのは難しいというのが現状です。
そこでご紹介するのが、オンラインイベント「おうち防災運動会」です。ここでは、2021年1月6日にドコモ九州グループ様で実施いただいた「おうち防災運動会」の様子をお伝えします。
おうち防災運動会とは
ではそもそも「おうち防災運動会」とは何なのでしょうか?
それはその名の通り、「おうち」に居ながら「防災」について楽しく学べる「運動会」です。その特徴について詳しくみていきましょう。
「おうち」に居ながら
「おうち防災運動会」は、ZoomやMicrosoft teamsなどのオンライン会議ツールを使用することで、簡単に自宅から参加できます。パソコンやタブレット端末などの通信機器と通信環境さえあればどこからでも参加でき、完全オンラインなので感染症の心配もありません。
さらに、自宅にいるからこそ「我が家の非常食の備蓄は十分だろうか?」「家具の耐震対策は万全だろうか?」という、身近な防災を見直すことができます。これはリモートワークの推進によって、自宅で過ごす時間が増えたという方も多い今だからこその、重要なポイントです。
「防災」について楽しく学ぶ
「おうち防災運動会」では、〈事前準備〉〈災害発生〉〈発災直後〉〈避難所生活〉〈生活再建〉という、5つのフェーズ(段階)に分けて防災を考えています。そして、ひとつひとつの競技でそれぞれのフェーズに必要な知識や行動について学ぶことができるようになっています。
競技の内容については、ドコモ九州グループ様の実施事例で詳しくみていきます。
おうちで「運動会」?
運動会と銘打ってはいるものの、基本的には室内から参加していただくため激しく身体を動かすことはもちろんありません。しかし、通常の運動会のようにそれぞれの競技をクリアするごとにポイントが加算され、チームごとの順位を算出することができます。この「競争」の要素で参加者の本気を引き出します。
また通常の防災イベントは、講師が一方的に防災についての知識を伝え、参加者はそれをただ聞いているというセミナー形式になりやすく、特にオンラインだとその傾向が顕著であるように思います。しかし、話を聞いているだけでは正直退屈ですし、その知識を自らの知恵にすることは困難です。その点、「おうち防災運動会」はあくまでも参加者が主体となって「体験」するイベントであり、頭と身体をつかって競技に取り組むことで防災を身に付けることができます。
おうち防災運動会の資料ダウンロードはこちら実施に至るまで
今回、防災運動会をご利用いただいたドコモ九州グループ様は、ネットワーク建設や保守・運営・品質管理業務、ショップやコールセンターの運営を行っている企業様です。
そんなドコモ九州グループ様ですが、実は最初は「おうち防災運動会」ではなく、オンライン謎解き「リモ謎」開催のご相談からお話がスタートしました。
しかし、イベントご担当者様のお話を聞いていくうちに、「家族間でのコミュニケーションを促進したい」というご要望があることがわかり、小さなお子様でも楽しめる「おうち防災運動会」の方がフィットするのではないか、ということで、今回のイベント実施が決定しました。
本イベントでは、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、各家族をいくつかの部屋に分け、家族同士での交流を図れるスタイルでイベントを実施しました。
あくまで運動会なのでライバル同士ではあるのですが、情報共有はOKということで、積極的にコミュニケーションを図っていただきました。
当日の様子
それでは、当日の様子をみていきましょう。
当日は開閉会式に加え、3つの競技を実施しました。
開会式
参加者の方々がZoom上に集合した後、イベント担当者様による挨拶が行われました。
オープニングムービーが流れると、プロMCが隊長と副隊長に扮して登場しイベントを盛り上げます。
2人が場をあたためつつ、この「おうち防災運動会」についての説明を終えると、いよいよ第一競技がスタートです。
第一競技:おうち探検!非常食捜索トライアル
この競技では、災害発生前のフェーズで非常食を準備するのに必要な「ローリングストック」の概念を学びます。
ルールは簡単。制限時間内に、ご自宅にある非常食を出題されたテーマに則ってかき集め、消費(賞味)期限の残り日数の合計で競い合います。
ルール説明の後、2〜3家族ずつブレイクアウトルームに分かれ、非常食の捜索を行います。全員家の中を探し回っているため、その間は画面に誰もいないという、少々シュールな光景も見られました。
しばらく経つと、指定された数の非常食を探すことができたようで、だんだん参加者の皆様が画面の前に集まってきました。
「終わりましたか?」「どんなものがありましたか?」と別の家族の方々と意見交換をしながら、和気あいあいと会話を楽しんでいらっしゃいました。
ゲームの時間が終わり、参加者の皆様は一度、全員が集まるメインルームへ戻ります。回答の中にあった気になるものについては、メインルームにてMCから質問を投げかけていきました。
意外なものが非常食として活用できるとわかったり、賞味期限が15年もある水を保管している方がいたりと、全員で新たな発見を共有できる結果となりました。
第二競技:防災間違い探しオンライン
この競技では、事前準備〜災害発生の瞬間のフェーズに必要な、おうちの中での安全確保の方法を学びます。
参加者はVTRを見て災害時を想像しつつ、【防災的な観点からの間違い】を見つけ、それをチームで話し合います。果たして制限時間内にすべての間違いを見つけることがてきるのか?防災についての知識や観察力が問われる競技です。
まずは全員で動画を見て、第一競技と同様、ブレイクアウトルームに複数の家族ごとに分かれます。家族内で話し合いをし、答えを入力できたら、他の家族とも情報共有をしていきました。
「何個見つかりましたか?」「そこは気づかなかった!」といった声があがっており、コミュニケーションを深く取り合いながら、お互いの着眼点を共有されていました。
時間になり、再び全員がメインルームへ移動したのち、正解発表を行いました。正解VTRを見て「あぁ〜!」とうなずく皆さんのリアクションが印象的でした。
第三競技:防災借り物競争
この競技では、災害発生~発災直後フェーズで必要な災害時おける冷静さと、身近にあるものを使って足りない物資を補う方法を学びます。
参加者は、提示されたあるアイテムの、災害時における活用方法を考えます。例えば「新聞紙」がお題であれば、「暖をとる」「スリッパにする」などの活用方法が考えられます。
決められたシチュエーションをの中をいかに冷静に対応できるのかを、防災の観点からフィードバックします。
こちらの競技もこれまでと同様、ブレイクアウトルームにて実施しました。自由な発想ができる分、多種多様なアイディアが出ており、意見交換もかなり活発に行われていました。なかにはコロナ禍の状況を踏まえた回答も見られました。
さて、お時間になったので、一度メインルームへ戻ります。MCが気になる回答について参加者様にインタビューを行い、「その発想はなかった!」と驚く皆様の姿を見ることができました。
閉会式
すべての競技を終え、残すは閉会式。待ちに待った総合結果の発表です。
今回は、上位3位に入賞したご家族が発表されました。中には手を取り合って喜ぶご家族もいらっしゃり、その白熱ぶりが伺えました。
1位に入賞したご家族には、「スペシャルおうちで防災で賞」として、表彰状と景品の防災バッグが授与されました。そして、2位、3位のチームにも「防災で賞」として、防災バックが贈呈されました。
さらに今回は、入賞できなかった家族にもチャンスを!ということで「じゃんけん大会」が開催され、そちらも大盛り上がりでした。
最後に記念撮影を行い、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
家族イベントにおうち防災運動会が最適な3つの理由
では最後に、おうち防災運動会が今回ご実施いただいたような家族イベントに最適である、3つの理由をお話します。
防災について楽しく学べる
防災についてきちんと考えなければという気持ちはあれど、何かきっかけがないと難しいというのが正直なところです。そんな方でも、この「おうち防災運動会」では競技を楽しんでいるうちに自然と防災について知ることができ、身近な防災について考えるきっかけにもなります。
またこのようなイベントを開催することで、社員の家族との時間を大切にしているというだけではなく、防災活動にも力を入れているということで、企業イメージの向上にも繋がります。
オンラインで安心・安全
すべてオンラインで完結するため、コロナ禍でも安心して実施できます。
また、感染症の流行とは関係なしにご家庭に小さなお子さんがいると、移動が大変、静かにしていられないといった理由からイベントに参加しづらいといったこともあるかと思いますが、オンライン開催ではその心配もありません。
コミュニケーションの促進ができる
子供から大人まで楽しく参加できるイベントなので、家族みなで競技に挑むことでコミュニケーションが活発化します。いつもは仕事で忙しいお母さん・お父さんと一緒に、頭と身体をつかって何かに挑戦したというのは、お子さんにとっても良い思い出になるのではないでしょうか?
また、ブレイクアウトルーム機能を使用することで、離れたところにいる社員同士や社員の家族同士でのコミュニケーションも十分に期待できます。これにより、社員にとっては上司や部下、同僚の家族と接することで、それぞれに大切な家庭があるという事実を組織全体で再認識する機会となり、社員同士でプライベートの話もしやすくなるでしょう。
まとめ
企業の家族イベントとして最適な「おうち防災運動会」の概要と、そのドコモ九州グループ様での実施の様子をお届けしました。
今回は「家族で参加できるイベント」の観点からご紹介したおうち防災運動会ですが、実は種目や参加の方式を調整して社内イベントとしても有用です。社員の防災意識を向上したい、オンラインでチームビルディングが行いたいという方にも、ぜひご活用いただければと思います。
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