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企業研修のトレンドは?時代の流れに合わせて適切な研修の導入を
目次
時代により、企業側が社員に求める能力は異なります。企業側のニーズに合わせた人材を育成するのが人事の役割です。時代の流れには傾向があるため、自然と企業研修には時代に応じたトレンドが生まれます。
本記事では、企業研修のトレンドの変遷や現在の状況について紹介します。
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企業研修のトレンドについて
高度経済成長期やバブル崩壊以後、リーマンショックやコロナ禍など、時代と共に経済状況は大きく移り変わってきました。時代によって、企業研修にもトレンドがあります。まずはその変遷と現在のトレンドについてご紹介します。
時代によって企業研修には違いがある
2000年代、企業の人材育成で多く見られたのが「OJT(On the job training)」です。OJTとは、現場で実務に当たるなかで、先輩の技術を後輩が身に付けていくスタイルを指します。実は、このOJTは日本の高度経済成長期に一度本格的に発展したものが、時代の変化と共に再び価値を見出されて主流となった背景がありました。
製造業を中心に発展していた当時の日本は長期雇用が前提であり、社内で多種多様な仕事に長期間従事させることが一般的でした。そのため、さまざまな状況に対応できるよう、幅広い専門性を身に付けさせることが求められていたのです。2000年代に再びOJTが注目された背景には、バブル経済の破綻後、リストラや成果主義の導入、新卒採用の減少から人材育成経験の浅い管理職が増えたことがありました。
2008年、リーマンショックによる経済状況の悪化を受け、企業では研修を外部に委託するのではなく、内製化してコストダウンを図るようになりました。また、社員が多様化するなかで、職場をまとめていく組織開発にも注目が集まるようになります。「戦略人事」という言葉が見聞きされるようになり始めたのもこの時期です。業務効率やコスト削減だけではなく、人的資産を最大化させることが人事の重要な役割だという認識が広まりました。
その流れから生まれた概念が、人材=会社競争力を高める源と捉え、一貫してキャリア形成を支援する人材管理方法「タレントマネジメント」です。2015年頃からは、従業員のエンゲージメント向上から一歩進んだ概念「エンプロイーエクスペリエンス」という概念が登場。個々の従業員が経験から得られる価値を、いかにして人事が向上させるのかについて考えられるようになっていきました。仕事中だけ満足度が高い状況ではなく、私生活も含め満足度を向上させることを目指している点が特徴です。
このように、時代背景の変化により企業研修の目的は変わり、トレンドも大きく移り変わってきました。
現在の人材育成は「会社生活での経験から従業員が得られる価値の向上」「学び方の個別最適化」の2つがメインに
現在では、2015年から見られる「エンプロイーエクスペリエンス」の概念誕生を受け、会社生活で従業員がいかに高い価値を得られるかといった点を重視した人材育成が行われています。
また、一斉に同じ研修で同じ教育を施すのではなく、個別最適化させた研修も登場。さらにはAI時代の到来を前に、「自分で考え動く力」を養うことを狙いとした「アクティブラーニング」も注目を集めています。
コロナ禍により「オンライン」企業研修の需要も
2020年からは、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、企業によっては大きく働き方が変わりました。なかには、全社員がリモートワークとなった会社もあるでしょう。
そこで注目を集めているのが、オンライン上で実施できる企業研修です。ビデオチャットツールを活用することで、どこにいても参加が可能な点が利点。また、リモートワークが主流となったことで起きるコミュニケーション不足の解消といった意味においても、オンライン企業研修のニーズが上がっています。
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企業研修・学びの方法
アクティブラーニング
アクティブラーニングとは、受講者が主体的=アクティブに取り組む学びを指します。教育現場から誕生した概念で、一方的に教師(講師)の話を聞く従来型の授業・研修とは異なり、論理的思考力やコミュニケーション力、判断力や決断力を養えるのが特徴です。
ダイバーシティやSDGsなど、簡単に答えが割り出せない物事について、これからの企業は考えていく必要があります。指示待ち社員ではなく、自発的に考え、意見を述べられる社員の育成は、今後よりいっそう企業の課題となっていくでしょう。
アクティブラーニングにはいくつかの手法があるため、人数や所要時間、準備の手間を踏まえて適した手法を取り入れましょう。なお、従来型の研修とは異なり、アクティブラーニングの講師にはファシリテーターやコーチとしてのスキルも求められます。外部講師を依頼する、講師を務める自社社員に必要なスキルを身に付けさせるといった工夫が必要です。
企業向け研修にも適したアクティブラーニングコンテンツのなかには、ゲーム要素のある研修コンテンツも用意されています。参加者が自然と楽しめるものを選ぶことで、より積極的に参加してもらえるでしょう。
ただ、とにかく流行に乗ってアクティブラーニングを導入しさえすればいいわけではありません。従来型の研修を開催するときと同様に、今社員に身に付けてもらいたい知識やスキルは何なのかをまず整理しておく必要があります。その上で、必要な効果が得られる可能性のあるアクティブラーニング手法を取り入れることが大切です。
マイクロラーニング
マイクロラーニングとは、「マイクロ」の言葉通り、短時間で構成されている学びのスタイルです。1回5分程度の動画や細分化されたWebコンテンツなどの教材を用い、受講者はスマホでの視聴が可能。スキマ時間を賢く活用して取り組めるので、腰を据えて勉強する時間が取りづらい人でも手軽にスキルアップが図れます。
また、1回の時間が短いということは、反復学習をしやすいということ。繰り返し学ぶことで、記憶が定着しやすく、高い学習効果が期待できる点もマイクロラーニングのメリットです。
教育現場では、集合して同じものを学ぶ従来のあり方だけではなく、分散学習のメリットが語られています。一人ひとりが個別で自分の都合のいい時間や場所で学べるマイクロラーニングは、分散学習に適している手法だといえるでしょう。
特に、短い時間のほうが集中できるといった人にも、マイクロラーニングは適しています。広い場所を用意する必要がない点は、企業側にとってコスト削減、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策としてメリットがあるといえますね。
新型コロナウイルス感染症の流行を受けての変化
2020年の新型コロナウイルスの流行を受け、従来型の対面式研修の開催が難しくなりました。2020年度は、緊急事態宣言下で新卒者向け研修を開くのに苦労したといった企業担当者もいるのではないでしょうか。就労環境がオフィスへの出勤から在宅リモートワークに切り替わっても、企業研修が必要であることに変化はありません。
そこで、今注目を集めているのがオンラインビデオチャットツールや動画コンテンツを活用したリモートでの企業研修です。ライブで講師と受講者を繋いでビデオチャットツール越しに行われる企業研修の他、あらかじめ収録された動画を視聴することで学ぶタイプの研修など、スタイルはさまざま。講義メインのものや、ワークを組み合わせた実践重視のものなど、内容もコンテンツによって異なります。
また、オンライン型の企業研修が注目されている背景には、リアルの場での研修の代替ではなく、リモートワークを進めるなかで可視化されてきた企業課題を解決させたいといったニーズもあります。たとえば、雑談が気軽にできなくなってしまったことから発生しているコミュニケーション不足や、テキストコミュニケーションがメインになったことによる行き違いが挙げられるでしょう。
間に合わせでリモートワークを導入した企業のなかには、「そもそもビデオチャットツールの使い方がよくわからない」といった社員もいるのではないでしょうか。こうした、今後ますます必要とされていくリモートワークの基礎基本のサポートを担う研修も、企業によってはまだまだニーズがあるのです。
トレンドをおさえたおすすめの企業研修「リモ研」
アクティブラーニングやオンライン型の企業研修。こうした現在の企業研修のトレンドをおさえている研修コンテンツのひとつが、今回ご紹介するIKUSAの「リモ研」です。
「リモ研」が適しているのは、リモートワークをこれから導入する企業や、社員にまだまだ浸透していないといった企業。また、リモートワークを導入してみたものの、いまいち活用できていないと感じている企業にも適しています。
講師や進行は専門スタッフが担ってくれるため、会社側の負担は費用のみ。リモートワークの活用・推進ポイントを学んだり代表的なビデオチャットツールの比較を紹介してもらったりする座学研修が1~2時間半程度、オンラインコミュニケーションの実践やトラブルシューティングといったアクティブラーニングの要素を体験できるのが30~1時間程度です。
さらに、一通りリモートワークについての知識を身に付けた後は、オンライン商談スキルを活用して取り組むオンライン型謎解きゲーム「リモ謎『電脳都市からの脱出』」を体験できます。
「リモ謎」は、社内イベントにもぴったりな娯楽要素の高い内容です。体験版を経て、自社に合っていると感じた場合は、本格的に挑戦してみても良いでしょう。
なお、「リモ謎」には他に「燃え盛る本能寺からの脱出」「終わらないリモート会議からの脱出」といった異なるコンテンツも用意されています。いずれも自宅で挑戦できるため、介護や子育て中で対面研修に時間を割きづらい社員も参加しやすいでしょう。楽しみながら取り組めるため、チーム内で自然とコミュニケーションが増えやすくなり、チームビルディングに繋げられます。
謎解きゲームに慣れ親しんでいない社員がいるチームには、スタッフによる手厚いフォローも。また、クライアントの目的に合わせ、謎解きの難易度や内容のカスタマイズもできる点も安心です。オプションで謎を追加したり、オリジナルの謎解き脱出ゲームを制作依頼したりすることも可能。また、感染予防の観点から控えている会社も多い懇親会をオンラインで行うイベントサポートにも対応しています。
<リモ研 概要>
- 対象:リモートワークを導入、推進したい企業
- 費用:リモ研 20名36万円~ リモ謎シリーズ 30名30万円~ いずれも以降1名あたり追加費用
- 費用に含まれるもの:ディレクション費、リモ謎システム使用料、運営スタッフ費、難易度調整費
- 所要時間:5~5時間
- 【IKUSA】リモ研
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
⇒各研修の具体的な内容や学びのポイントがわかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る
■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
「上からの指示に従って、正確に仕事をこなす能力が求められる」過去の時代と、「自ら思考し、意見を述べ判断できる能力が求められる」今の時代とでは、おのずと社員に求められるスキルは異なります。企業側が求める人材イメージに合わせ、企業研修の内容や手法も形を変えてきました。また、新型コロナウイルス感染症の流行という世界的に起きた大きな変化により、労働環境が激変。こうした外部環境の変化も、企業研修のトレンドに影響を与えています。
これらの背景から、現在の企業研修のトレンドは「アクティブラーニング」や「マイクロラーニング」、さらに場所を選ばず開催・受講できる「オンライン型研修」であるとご紹介してきました。これら条件に合致する研修は、今後ニーズの拡大を受けてますます種類が増えていく可能性があります。
比較検討する際は、自社の現状の課題を洗い出し、「今、もっとも必要なものを満たせる研修」を選ぶことが重要です。トレンドだけにこだわり、新たな取り組みを実施していることだけで満足するのでは本末転倒。冷静に判断し、意味のある企業研修を企画開催しましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
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