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バースデーラインとは?ルール・やり方・ポイントを紹介


目次
「バースデーライン」は、非言語コミュニケーションのみで複数人が誕生日順に並ぶゲームです。「バースデーチェーン」とも呼ばれます。
本記事では、バースデーラインのルール、やり方、メリット、実施する際のポイントを紹介します。
バースデーラインとは
バースデーラインとは、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションを通じてコミュニケーションを取り、誕生日順に並ぶコミュニケーションゲームです。
全体でコミュニケーションを取る必要があるため、交流を促せることが特徴です。内定者や新入社員を対象とした研修や懇親会のように、関係構築ができていない参加者が多い場合のアイスブレイクに適しています。アイスブレイクとは、緊張をほぐしてリラックスするためのゲームです。
バースデーラインを実施するメリット
バースデーラインを実施することで得られるメリットとしては下記の3つが挙げられます。
- 交流促進
- チームビルディング
- 簡単な準備で実施可能
以下で詳しく紹介します。
交流を促進させられる
バースデーラインでは、参加者の全員でコミュニケーションを取って交流することができます。また、指で数字を示すジェスチャーなどの非言語コミュニケーションが主体となるため、ゲーム感覚で楽しくコミュニケーションを取れることも特徴です。
バースデーラインは子どもから大人まで簡単に理解して行えるため、研修や懇親会などの社内イベントや、介護施設や保育園・幼稚園のレクリエーションなどのさまざまなシーンで活用されています。関係構築ができていない方々を対象として、交流を促す目的で活用するのがおすすめです。
チームビルディングになる
バースデーラインは、グループ分けをせず、全体で一緒に行えるコミュニケーションゲームです。全員とコミュニケーションを取りながら共通体験ができるため、チームビルディング効果が高いことが特徴といえます。
チームビルディングとは、「同じ目標に向かって効率的に連携できるチームづくり」を指します。バースデーラインでは、共通の目標(誕生日が早い順に並ぶ)の達成に向かい、効率的に連携する(全員で非言語コミュニケーションを取る)ことが必須となるため、チームビルディングにつながります。
簡単に短時間で実施できる
バースデーラインを実施する際に、必要になる備品や消耗品などはありません。また、「言語コミュニケーション(言葉を交わすコミュニケーション)の禁止」を除く基本的なルールがなく、簡単な説明をすれば対象者が子どもであっても実施することができます。
簡単に短時間で実施できるため、対象者の交流やリラックスを目的とした簡単なアイスブレイクとしておすすめです。
バースデーラインのルール・やり方
ここからは、バースデーラインのルールとやり方を紹介します。
バースデーラインのルール
- コミュニケーション手段は非言語コミュニケーションのみとする(言語コミュニケーションの禁止)
- 誕生日が早い人(1月1日~または4月1日~)から順に並ぶ
- 人数に応じて制限時間を設ける(2~5分程度)
バースデーラインを実施する際の基本的なルールは、上記の3つのみです。言語コミュニケーション(会話や筆談など)が禁止で、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションのみで誕生日を伝え合う必要があります。
バースデーラインのやり方
バースデーラインを実施する際の基本的な流れを以下にまとめて記載します。
- バースデーラインのルール(1月1日を最初とする・制限時間など)を決める
- バースデーラインのルール説明を行う
- 参加者は非言語コミュニケーションで交流する
- 誕生日の早い人から順番に並ぶ
- 制限時間になったら正しく並べているか確認する
バースデーラインを実施する際のポイント
以下では、バースデーラインを実施する際のポイントを紹介します。
対象者の年齢層に応じてヒントを出す
バースデーラインは、「言葉を使わずにコミュニケーションを取って誕生日が早い順に並ぶ」というシンプルなルールですが、幼児・児童は「具体的にどうすればいいか」まではわからない可能性があります。幼児(幼稚園生など)や児童(小学生)が対象者となる場合は、数字の出し方をレクチャーしたり、開始前に誕生月ごとに集まった状態でバースデーラインを行ったりして、参加者が成功できるように促すのがおすすめです。
バースデーラインには競争性がなく、共通目標を達成することが大切です。対象者が誕生日順に正しく並び、成功できるように促しましょう。
全体が交流するように促す
ゲームを通じてコミュニケーションを促進させることを目的としてバースデーラインを実施する場合は、参加者の一人ひとりが多くの人たちと交流できるように促すことが大切です。バースデーラインを行う際には、参加者のなかの誰かがリーダーシップを発揮し、主導する方法もありますが、それによって交流が促進されにくくなる場合があります。
コミュニケーション促進を目的とする場合は、1対1のコミュニケーションに限定するのがおすすめです。そのようにすることで、参加者の一人ひとりがコミュニケーションを取ることが必須となり、交流を促すことができます。
制限時間を延長する方法もある
バースデーラインを行う際には、制限時間を設けることで参加者の没入感を高め、集中して取り組むことを促せますが、それによって時間切れとなり、成功できなくなる可能性があります。制限時間に至ったタイミングで明らかなに完了していない場合には、制限時間を延長し、参加者が並び終えるまで待つのがおすすめです。
バースデーラインを柔軟に行うことで、没入感や盛り上がりを損わずに完了させることができます。
コミュニケーションを促進させるゲーム6選
バースデーラインをアイスブレイクとして行った後に、グループワークとしてゲームを実施することで、コミュニケーション促進やチームビルディングにつなげることができます。
以下では、コミュニケーションを促進させるゲームを3つ紹介します。
コンセンサスゲーム
「コンセンサスゲーム」は、グループでコンセンサスを取ることを目的としたコミュニケーションゲームです。コンセンサスとは、意見の一致を意味する単語で、「コンセンサスを取る」の他に、「合意形成を得る」ともいいます。コンセンサスゲームを体験することで、会議などで全員が納得する答えにたどりつく方法や重要性を学ぶことができます。
コンセンサスゲームでは、危機的な状況における「物の優先順位」について考えます。たとえば、「ゾンビが襲来した」という危機的な状況を想定する場合は、生き残るために必要な物の優先順位について検討します。
まずは参加者の各々が考えた後に、グループとしての答えを出します。多数決は禁止とし、全員が意見を出すことが必須となるため、全員が納得できる答えを論理的に導き出す必要があります。また、自分で考えるよりもグループで話し合うほうが模範解答に近づくケースが多いため、全員で意見を出し合うことや、話し合うことの重要性を実感することができます。
コンセンサスゲームには明確な答えはありません。専門家の模範解答を用いますが、専門家ごとに模範解答は異なります。コンセンサスゲームの振り返りでは、専門家の見解を全体に共有します。明確な正解がないことで、グループの結論が「間違い」とはならず、コンセンサスを取ることの学びと達成感を得られます。
謎解き脱出ゲーム
「謎解き脱出ゲーム」は、4~6人程度のグループで協力し、謎解きやミッションに取り組みながら脱出することを目指す協力型のコミュニケーションゲームです。謎解き脱出ゲームは机上で行われるため、グループの全員が1つのテーブルに着席できれば実施可能です。
謎解き脱出ゲームをクリアするには、役割分担や協力が重要となります。グループで助け合いながら取り組むことが必須となるため、自然とコミュニケーションが促進されます。また、謎解きが苦手な人も活躍できるように設計されており、ミッションなどの要素を取り入れることで、全員が主体的に取り組めることも特徴です。
謎解き脱出ゲームにはオンライン版(リモ謎)もあります。専用のブラウザアプリケーションとZoomなどのビデオチャットツールを活用し、プロのMCがファシリテーションを行うことで、オンラインでも参加者が没入して取り組むことができます。
謎パ
謎パは、謎解きとパズルを組み合わせたチームビルディングゲームです。リアルでもオンラインでも実施できます。
みんなで協力して謎のかけらを集めたり、集まった謎を解いたりしながら、ミッションのクリアを目指します。協力して謎を解くことで、チームビルディングやモチベーションを向上させることができます。
また、複数のチームに分かれずに参加者全員が1つのチームになるため、参加者全員で一体感や達成感を味わうことができるのもポイントです。
やり方
- 各参加者に問題が配布される
- 他のメンバーとお互いの情報を共有して、謎を解く
- 謎を解き明かしたら次のミッションが発令される
- ミッションを全てクリアすると最終問題に挑戦し、ゴールを目指す
SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズ
ワールドリーダーズは企業のためにつくられた企業経営を体験できるSDGsビジネスゲームです。
各チームは企業として戦略を立て、労働力や資本を使って利益を競います。
自チームの利益が大きくなるようにゲームを進めていく課程で、チームで戦略を練り、他チームと交渉しながらその場に合った選択をしていかなければなりません。そのため、深いコミュニケーションが取ることができ、チームビルディングにつながります。
やり方
- いくつかのチームに分かれる
- 企業として戦略を立て、労働力や資本で利益を上げる
- 最も多くの利益を上げたチームを優勝とする
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グレートチーム
「グレートチーム」とはリーダーシップとチームビルディングを学ぶことができるカードゲームです。
4〜5名で1チームとなり、疑似的なプロジェクト運営を行います。プロジェクトを実行し売上を達成するために、メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができます。
やり方
- プレイヤーは順番にプロジェクトに割り当てる人を決めていく(アサイン)
- 各プレイヤーはカードに書かれた内容に対して選択を行い再び割り当てを行う(リーダーズチョイス)
- 1~2を繰り返し最終的に売上げが一番高かったチームの勝利
グレートチームは、講義やワークと組み合わせることで、リーダーシップ研修としても活用できます。
ロケットPDCAチャレンジ
「ロケットPDCAチャレンジ」は、PDCAに関する講義・ワークを受けられる研修プログラムです。チーム戦で実施するロケット制作&改善アクティビティと、PDCA講義がセットになっています。
資金を使って部品の購入と発射テストを繰り返し、ゲーム終了時に、最小コストで月まで到達するロケットを作れたチームの勝利です。数千通りあるパターンから成功を導き出す中で、PDCAの過程を体感できます。さらに、アクティビティ実施後にPDCAに関する講義・ワークを受けることで学びが定着しやすく、すぐに業務に活かせる点が特徴です。
ロケットPDCAチャレンジの流れ
- 資金を使って部品を購入し、発射テストを繰り返す
- 数千通りあるパターンから成功を導き出す
- PDCAサイクルの概要を理解する
- 各チームで振り返りを行う
まとめ
バースデーラインを活用することで、交流促進やチームビルディングにつながります。また、簡単な準備で実施できるため、コミュニケーション促進を目的としたゲームとしておすすめです。
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コンテンツ制作ディレクター/IKUSA編集部ディレクター。「気持ちよく前向きに仕事ができる環境づくり」を意識し、細かな調整をすることを大切にしている。人間関係を良好な状態に保つため、アイスブレイクやチームビルディングになる交流会の企画や幹事も積極的に行う。