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マーダーミステリーとは?流れ・楽しみ方・メリットを紹介

マーダーミステリーは参加者が物語の登場人物となってグループで取り組む推理ゲームです。映画や小説のような臨場感を楽しみながら、参加者同士で協力し、ときには対立しながら犯人を突き止める興奮を味わえます。

本記事では、マーダーミステリーの概要、楽しみ方、研修に取り入れるメリットを紹介します。

 

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マーダーミステリーとは?

マーダーミステリーという言葉、初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。マーダーミステリーはパーティーゲームの一種です。殺人事件をベースとした推理をプレイヤー同士で繰り広げていきます。

日本でもイベント形式で開催されており、オンラインで楽しめるものやボードゲームのようなパッケージ式で楽しめるものまで幅広く展開されています。

 

マーダーミステリーの基本的なルール

マーダーミステリーの基本的なルールは、各プレイヤーが指定のキャラクターになりきって殺人事件を解いていくだけ。キャラクターの設定はあらかじめ決められています。

ちなみにマーダーミステリーのキャラクターは、全員が善人というわけではありません。なかには殺人事件を引き起こした犯人も紛れています。もし自分が割り振られたキャラクターが犯人であった場合、各プレイヤーに犯人であることをバレないように、自分の発言には気をつけてコミュニケーションを交わさなければなりません。

 

マーダーミステリーのポイント

マーダーミステリーは、常に緊張感のある空間の中で謎を解いていきます。日常では経験できないような時間を過ごすことができ、リアルなハラハラ感を楽しめるでしょう。そのうえ、推理次第では思わぬ方向に展開することもあり、毎回同じようにシナリオが進まないところもマーダーミステリーのポイントです。

また、マーダーミステリーは進行役としてゲームマスターが用意されるため、推理や演技が苦手な方でも問題ありません。ゲームマスターはプレイヤーが円滑にシナリオを進めるための案内をしてくれる存在です。プレイ中にわからないことがあれば聞いてみましょう。

なお、ここまで読んだ方の中には「TRPGと同じでは?」と思うかもしれません。確かにTRPGにもゲームマスターが存在しており、プレイヤーの動きや運次第でシナリオの展開が変化します。ただ、TRPGの場合はシナリオによって雰囲気が大きく変動する一方で、マーダーミステリーは基本的に殺人事件を扱うことがメインであることから、緊張感のある雰囲気の中でプレイします。また、マーダーミステリーの場合はTRPGよりも一つひとつの行動が大きな影響を及ぼしやすいという特徴もあります。

 

マーダーミステリーの流れ

マーダーミステリーは、以下のような流れで進められます。

1.シナリオ紹介

まずはプレイヤーに今回用いるシナリオを紹介します。シナリオを知っておかないとプレイできないので、必ず聞くようにしましょう。

なお、マーダーミステリー初心者である場合はこの段階でゲームマスターに伝えておくのがおすすめです。あらかじめ初心者であることを伝えておけば、困ったことがあった際にサポートしてもらいやすくなります。

 

2.キャラクターの選択

シナリオを把握したら、キャラクターを選びます。キャラクターはシナリオによって異なりますが、自分に似ているキャラクターを選んだほうが演技しやすくなるかもしれません。

また、キャラクターを選ぶ際は、設定内容をチェックすることも重要です。設定はキャラクターごとで細かく決められており、固有のミッションや持ち物が決められている場合もあります。設定と異なる演技をしてしまう恐れがあるので、しっかりと自分が割り当てられたキャラクターの詳細を確認しましょう。ちなみに、マーダーミステリーによっては、キャラクターになりきるための小道具が用意されることがあります。

なお、プレイ中にキャラクターの設定を読み上げるのはNGです。そのまま読み上げてしまうとシナリオへの没入感が薄れてしまううえに、伝えた内容でゲーム中で隠すべき真実が知られてしまいます。キャラクターになりきってプレイすることがマーダーミステリーの魅力的なポイントであるからこそ、設定書に書かれている内容をそのまま読み上げるのは避けましょう。

 

3.推理

シナリオやキャラクターをしっかりと頭に入れたら、早速事件解決を目指した推理が始まります。推理といっても考えるだけではありません。他のキャラクターと情報を共有したり事件現場を調査したりといった行動も可能です。

ただ、上記で述べたようにキャラクターの中には犯人も紛れています。マーダーミステリーでは嘘をついてもOKなので、相手の言葉が本当であるかを疑うことも大切です。また、推理パートでミッションのクリアを目指すために、独断で行動をするキャラクターが現れることも。マーダーミステリーは全体的なシナリオとは別に各キャラクターのシナリオがあり、ときには1人で行動を進めていく場合があります。いずれにせよ、シナリオの内容に沿った内容を心がけましょう。

推理パートは、基本的に自由な行動ができます。マーダーミステリー初心者にとっては何から始めればいいのか迷うかもしれませんが、困ったときは、ゲームマスターに聞いてみるのがおすすめです。進行役としてサポートをしてくれます。

 

4.推理の発表と投票

推理がまとまったら、プレイヤーごとに犯人と思う人へ投票します。投票に関しては、紙に書いたり指差しで決めたりなど、さまざまです。参加人数やシナリオに応じたものを選びましょう。

このとき、あなたが推理パートで嘘をつきすぎたり、理由もなく協力することを拒んだりといった怪しい行動をしていると、他のキャラクターから犯人と疑われる恐れがあります。

 

5.犯人発表

投票した後、ゲームマスターから誰が犯人だったのか発表されます。推理が正しいものであれば、犯人が当たるでしょう。

 

6.事件の全貌を紹介

最後は事件の真相をゲームマスターから教えてもらいます。もし犯人が間違っていれば、どのように行動すれば正解できたのか振り返りつつ聞くことで、さらに印象深いものとなるでしょう。

 

マーダーミステリーはどんなシーンに活用できる?

マーダーミステリーが具体的にどのようなシーンで活用できるのか、イメージできない方も多いかもしれません。そこで、マーダーミステリーが活用できる主なシーンを紹介します。

 

社員研修のグループワーク

社員研修の内容は、そう簡単に決まるものではありません。ただ、口頭で教えるだけの研修では、受講者が受け身になりやすく、モチベーションや集中力が低下してしまう恐れがあります。かといって単純に楽しいだけのレクリエーション的な研修にしても、結局何を目的とした研修だったのかわからなくなってしまうでしょう。

上記のようなケースで役立つのがマーダーミステリーです。マーダーミステリーを研修のグループワークとして取り入れることで、自分で考える力の向上やコミュニケーションの活性化が見込めます。ただ聞くだけの研修よりも楽しめること間違いなしです。結果的に、受講者のモチベーション・集中力の低下を防ぎ、最後まで社員研修に対して意欲的に取り組めるようになるでしょう。

 

社内イベント

社内イベントといえば新年会や忘年会。そこで取り入れるべきゲームがマーダーミステリーです。マーダーミステリーはキャラクターになりきってプレイするため、受講者の年齢や性別などは関係ありません。社員同士で年齢や性別を超えて楽しめるでしょう。

 

オンラインイベントにも対応

マーダーミステリーは必ず参加者全員が同じ会場に集まる必要はありません。なぜなら、オンライン版のマーダーミステリーもあるためです。インターネットを介して開催することで、地方に住んでいる方や海外で働いている方でもマーダーミステリーに参加できます。

もしオンラインで開催するのであれば、各々でネット環境を整備しておく必要があります。ネット環境が悪いと、円滑にマーダーミステリーを進められなくなってしまい、最悪の場合は接続が切れてしまうかもしれません。問題なく進めるためにも開催前にネット環境の整備を行いましょう。

 

マーダーミステリーを社員研修に取り入れるメリット

上記で述べたように、マーダーミステリーは社員研修のグループワークや社内イベントに取り入れられるゲームです。メリットとしてはモチベーションの低下防止やコミュニケーション活性化などが挙げられますが、他にもあります。

ここでは、マーダーミステリーを社員研修に取り入れるメリットを紹介します。

 

思考力やコミュニケーション力などが鍛えられる

マーダーミステリーは推理がメインのゲームなので、手元にある情報をもとに事件の解決を目指さなくてはなりません。また、キャラクターによってはミッションをクリアするための方法を探す必要があります。手にした情報をどのように組み合わせたら問題の解決につながるのかを考えるからこそ、ゲームの中で思考力を鍛えられるでしょう。

さらに、思考力だけではなく、コミュニケーション力も鍛えられます。マーダーミステリーでは他のキャラクターと協力できますが、どのようにして相手から情報を引き出すか考えなくてはなりません。もし相手が犯人であれば、何かしらの嘘を交えて情報を伝える可能性があります。そのような情報戦の中では、コミュニケーション力が非常に重要なカギです。会話をコントロールすることで、自分が欲しい情報を相手から聞き出しやすくなるでしょう。

このほか、臨機応変に対応できる力や目標達成を目指すための計画力などもマーダーミステリーで鍛えられます。どれもビジネスで欠かせないスキルであるからこそ、マーダーミステリーでの経験を実際の業務にも活用することが可能です。

 

実践形式で学習できる

マーダーミステリーは講義型の研修とは違い、実践形式で学習できます。自分で行動しつつ学ぶからこそ、ただ聞くだけの研修よりも内容を記憶しやすくなるでしょう。

研修を開催するうえでは、学んだことをしっかりと覚えて業務に活用してもらわなければ意味がありません。マーダーミステリーは楽しみながら実践形式で学べるので、受講者が学んだことを忘れてしまうリスクを軽減できるでしょう。

 

その場限りの経験ができる

マーダーミステリーは、参加者の推理や行動次第で結果が異なるゲームです。その場の行動でストーリーが変化し、唯一無二の体験ができるからこそ、マーダーミステリー経験者でも楽しめます。

そのうえ、経験の度合いによってプレイヤーによる差が生まれない点も魅力です。年齢や性別がバラバラの社内研修にも、安心して取り入れられます。

 

マーダーミステリーの楽しみ方

マーダーミステリーをプレイする方法は、主に3つです。それぞれの特徴に応じて最適な方法を選びましょう。

 

パッケージを購入する

マーダーミステリーには、どこでも楽しめるパッケージ版が存在します。パッケージ版自体は専門店やオンラインショップで購入でき、ゲームマスターが不要なシナリオもあります。

近くに専門店がない場合や研修担当者がゲームマスターとなる場合は、パッケージ版のマーダーミステリーがおすすめです。

 

専門店に行く

マーダーミステリー専門店に行くことで、道具を用意することなくプレイできます。シナリオも豊富にそろっており、一度体験したうえで社内研修に取り入れるかを判断してみてはいかがでしょうか。

ただし、基本的に専門店で遊ぶ場合は事前予約が必要です。予約せずに当日参加できるケースはほとんどありませんので、事前に気になるシナリオを探して予約しておきましょう。特に、人気のシナリオは、あっという間に予約が埋まってしまうかもしれません。

また、専門店によっては開催店舗が決められていることがあります。参加したいシナリオがどこで開催されるのかもチェックしておきましょう。

 

外部の研修サービスに依頼する

「ゲームマスターになるのは不安……」と考えている方には、マーダーミステリーを組み込んだ外部の研修サービスを利用するのがおすすめ。専門店と同様にシナリオが準備されており、わざわざ道具を用意する必要がありません。

ただし、その分の費用がかかってしまう点には注意が必要です。基本料金と別途でゲームマスターの交通費が発生することもあるので、予算に見合ったシナリオを選ぶようにしましょう。基本料金はシナリオによって異なりますが、数万円ほどに設定しているケースがほとんどです。

 

マーダーミステリーを行う外部の研修サービスとは?

マーダーミステリーを行う外部の研修サービスとしては、以下の4社が挙げられます。サービス内容をチェックしたうえで、気になるところに依頼してみましょう。

 

株式会社IKUSA

企業向けイベント・研修のサービス提供を行う株式会社IKUSAでは、研修に特化した「マーダーミステリー研修」を展開しています。

マーダーミステリー研修は、マーダーミステリーとフィードバックをセットにした体験型研修です。プロのゲームマスターが進行を務めるため、本格的な世界観を味わえます。さらに、終了後のフィードバックタイムにより、「楽しかった」だけでは終わらない、学びのある研修を行えます。

 

IKUSAオリジナルシナリオ「赤いトランク」は、チームビルディングができるマーダーミステリーです。

他チームの「同じ役割」の参加者同士で話し合う時間があるため、コミュニケーションを活性化させることができます。

内定者研修新人研修で多くの企業様にご利用いただいています。

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Rabbithole

マーダーミステリー専門店「Rabbithole」は、出張ゲームマスターサービスを行っています。Rabbithole」の専属スタッフが会場に出張し、あなたの代わりにゲームマスターとなって進行してくれます。プレイする上で必要な道具も用意してくれることから、マーダーミステリーを初めて開催する場合でも問題ありません。

プレイ人数や費用はシナリオごとで異なりますが、さまざまな種類を用意していることもあり、どれも魅力的に思えるでしょう。また、「Rabbithole」は池袋や新宿などの実店舗があるため、お店で遊ぶことも可能。こちらも豊富なシナリオが用意されています。

参考:マーダーミステリー専門店 Rabbithole –

 

KUMOKANA

最後に紹介する「KUMOKANA」は、マーダーミステリーのシナリオ制作や公園などを行う団体です。KUMOKANAでもゲームマスターの出張サービスを行っており、企業の研修にも対応可能。開催場所の確保と参加者募集の開催準備さえしておけば利用できます。

シナリオは、「一条家の人々」や「裁判員の仮面」、「白殺し type-K」などを用意。なかには、国内オリジナルのシナリオも提供されています。「KUMOKANA」の場合も「Rabbithole」と同じくシナリオによって費用が異なるので、その点に注意したうえで利用するようにしましょう。

参考:Office KUMOKANA

 

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■研修テーマ・アクティビティの例

  • コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
  • ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
  • クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
  • PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
  • 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)

まとめ

今回は、マーダーミステリーの基本情報や社員研修に取り入れるメリット・デメリットなどを紹介しました。

殺人事件の犯人を探すマーダーミステリーは、思考力やコミュニケーション力が鍛えられるゲームです。ビジネスで欠かせないスキルも学べるので、この機会に社員研修としてマーダーミステリーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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