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チームビルディングにサバイバルゲームが役立つ理由とは?概要・ルールも解説

目次
サバイバルゲーム(サバゲー)は、メンバーが同じ目標に向かって取り組んだり、目標達成のために細かなコミュニケーションが必要なことから、チームビルディングに役立ちます。
未経験者でも遊べるサバイバルゲームは、実際にチームビルディング研修として取り入れている企業も存在するようです。
今回は、サバイバルゲームの概要やルール・試合形式、チームビルディングに役立つ理由などをお伝えします。
こちらの記事では、チームビルディングをしながら非日常を体験することができるアクティビティを30選紹介しています。サバイバルゲームの他に、チームビルディングを体感できるアクティビティが知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
非日常を体験できる!チームビルディングのアクティビティ30選研修について相談する
そもそもサバイバルゲームとはどんなもの?
サバイバルゲームとは、銃(エアソフトガン)で撃ち合うゲームで、日本では1980年代に広まったといわれています。チーム戦で行うことが多く、森や公園・サバイバルゲーム専用の競技場でプレイします。
ちなみに球が当たったら「ヒット!」と発言し、退場しなくてはなりません。敵に撃たれた球だけではなく、味方チームが撃った球や自分で撃った球が跳ね返って当たった場合もアウトです。そのため、味方チームのプレイヤーがアウトにならないよう撃つ必要があります。
サバイバルゲームがチームビルディングに役立つ理由
サバイバルゲームはゲームであるものの、団体戦で行うことが多いため、チームビルディングの観点で役立ちます。ここでは、その理由を5つ紹介します。
1.メンバー間で体験を共有できる
メンバー間でサバイバルゲームしたことを共有できれば、プレイが終わった日以降も共通の話題として話せます。職場で会話を繋ぎたいときのネタにしたり、同僚との距離感を縮めたいときに話題として出したりなど、いろいろな使い方ができるでしょう。
円滑なコミュニケーションをとりたいときにも活用できるので、同僚と仲良くなるきっかけを作りたい人にピッタリです。
2.職場とは違う一面が見える
職場とは違う一面が見えれば、お互いの距離感が縮まるかもしれません。「仕事中は不愛想だと思っていた同僚が、サバイバルゲーム中は積極的に話しかけてくれた」「のんびり屋だと思っていたが俊敏な動きをする人だった」など、普段と違う一面を発見できる可能性があります。それがきっかけで、同僚への態度が変わって仕事をしやすくなる環境になるかもしれません。
同僚の新たな一面を見られる可能性があるのも、サバイバルゲームのメリットです。
3.体を動かせる
サバイバルゲームでは、同僚と一緒に体を動かせます。日頃から体を動かさない人の運動不足解消にも役立ちます。運動は体のパフォーマンスを上げるために欠かせないため、会社にとってもプラスになります。
会社で働いていると、どうしても仕事に追われて運動の時間をとれないという人も少なくありません。会社でサバイバルゲームの時間を設ければ、強制的に体を動かすことになるので、普段運動をしない人にとってもいい機会になるでしょう。
4.男女関係なく参加できる
男女関係なく参加できるのも、チームビルディングに役立つ理由の一つです。男女ともに在籍している企業で実施する場合、同性しか参加できないゲームと比べて、さまざまな人と交流できます。
男性と女性は脳のつくりや考え方が違うと言われているので、同性との付き合いが多い人にとっては、異性の気持ちを考えるいいきっかけになるでしょう。
5.コミュニケーションをとりやすい
サバイバルゲームでは作戦会議があったり、一緒に行動したりすることが多いため、必然的にコミュニケーションが生まれます。
サバイバルゲームでコミュニケーションをとる機会が増えれば、部署内の報連相が円滑になったり意見を伝えやすい職場環境になったりするかもしれません。それがいい方向に働けば、従業員の士気を上げたり離職率を抑えたりすることに繋がることも考えられます。
サバイバルゲームの形式
サバイバルゲームの戦い方はいくつもあります。ここでは、5パターンの戦い方を見てみましょう。
1.ダメージ戦
被弾した場所によって、行動が制限される試合となっています。球がヒットした箇所によって、行動が制限されます。たとえば、このような形です。
例1:腕に被弾した場合
- 1回目のヒット:当たった方の腕が使えなくなる(銃の操作や操縦もしてはいけない)
- 2回目のヒット:両腕が使えなくなる
- 3回目のヒット:退場
例2:足に被弾した場合
- 1回目のヒット:走ったりしゃがんだりできなくなる
- 2回目のヒット:一歩も動けなくなる
- 3回目のヒット:退場
例3:首から上と胴体
- 1発当たったら退場
球が当たった場合は「腕、ヒット!」という感じで「当たった箇所+ヒット」と発言します。なお自分の体をうまく使えば、敵チームに撃たれたとしても生き残れる確率が上がります。
仮に首から上や胴体を撃たれそうになった場合であれば、腕に当たるよう防御すれば一発で退場しなくて済みます。うまく防御しながら自分を守り抜いてみてください。
2.殲滅(せんめつ)戦
いずれかのチームが全滅するまで戦います。敵チームを全滅させたチームの勝利となりますが、制限時間内に全滅しなかった場合は、試合が終わった時点でプレイヤーが多く残っているチームの勝ちです。
殲滅戦のコツは、攻めることばかりに集中しないことです。気づかないうちに背後から回られたり、複数の敵メンバーに囲まれたりするおそれがあるため、メンバー全員で敵チームに攻め込むのは危険です。
この状況になると味方チームの陣地にメンバーがいなくなり、敵チームに乗り込まれてしまいます。したがって、攻撃を仕掛けながらも防御しておくことが大切です。
3.拠点制圧戦
お互いに敵チームの拠点を取り合うゲームで、全ての拠点を制圧したチームの勝利となります。ルールは以下のとおりです。
- 各チーム拠点を5ヵ所設ける
- 敵チームの拠点に入ったら、味方チームのフラッグを立てる
- どちらかのチームが、5分の3以上制圧したらゲーム終了
「どのような順番で拠点を制圧していくか?」「味方チームの拠点をどのように守るか?」が大切になってきます。順序良く敵チームの拠点を制圧できるかが勝負のカギです。
4.籠城戦(片陣戦)
攻撃側と防御側に分かれて、制限時間内に敵チームに立てられたフラッグをとる(守る)ルールになっています。攻撃側は敵チームが撃ってくる球をよけながらフラッグをとり、防御側はフラッグをとられないよう、攻撃側に向かって撃ちながら守ります。
制限時間内にすべてのフラッグをとれれば「攻撃側」、とられなければ「防御側」のポイントです。攻守を交替しながら何度か行い、最終的にポイントが多かったチームの勝利となります。拠点制圧戦とは違って、攻めor守りに徹することができるため、プレイしやすいかもしれません。
5.バトルロワイアル
最後の一人になるまで撃ち合うゲームで、最後の一人として残った人の勝利です。全参加者が敵なので、誰からも撃たれないようにする必要があります。
勝利のコツは、誰にも見られない場所に隠れること。プレイヤーと撃ち合いをする回数が増えれば、必然的に撃たれる確率は上がります。しかし人気がないところに隠れてプレイヤーと撃ち合う回数を減らせば、その分撃ち合いになる回数が減るので勝率は上がります。
ただし見えないところから撃たれる場合もあるので、周囲の確認はこまめに行わなければなりません。
サバイバルゲームをするときの注意点
サバイバルゲームをするときには、いくつかの注意点があります。こちらも押さえておきましょう。
自分勝手な行動をしない
団体戦の場合は、自分勝手な行動をしないようにしましょう。それがチームの敗北要因につながるおそれがあるからです。
- 他のメンバーが勝手に動いたから、チームワークが乱れた
- フォーメーションが崩れて、敵チームに攻め込まれた
- 勝手に動いているメンバーを注意したときの声が聞こえてしまった
上記のことがきっかけとなり、敗北してしまうこともあります。自分だけ目立とうとせずに、チームで和を乱さずに行動することを心がけましょう。
チームの組み方を考える
チームの組み方を間違えると、極端に強い(弱い)チームができあがる場合があります。そうなると特定のチームが勝ってしまい楽しめなくなる場合も。
それを防ぎたいのであれば、チームの組み方を意識すべきです。「サバイバルゲームの経験者のみでかためない」「さまざまな年齢のメンバーを混ぜる」など、対策方法はいろいろあります。
全員がサバイバルゲームを楽しむためにも、各チームのパワーバランスが極力均等になるよう組みましょう。
ルールの説明をしっかりとしておく
対戦形式がいろいろとあるため、ルールの説明は事前にしっかりと行いましょう。シミュレーションを交えて具体的に解説すれば、初心者もよく理解して取り組みやすくなります。
不正をさせない
たとえば「ヒットしたのに撃たれていないと言う」など不正をさせないことも大切です。不正が起こると、参加者の士気が落ちることになりかねないので注意しましょう。
審査員やスタッフなどを所々に配置すれば、人の視線があるので抑止力につながるかもしれません。サバイバルゲームでは「当たった・当たっていない」の口かけ論が起こることもあるため、スムーズにゲームが進む体制を整えておきましょう。
ゲーム終了後に交流する時間を作る
ゲームが終わったら、交流する時間を作りましょう。これはコミュニケーションを活発化させるだけではなく、迷惑をかけてしまったプレイヤーに謝る時間でもあります。この時間をとったことで参加者同士のコミュニケーションが活発化して、職場でも同僚同士で話しやすくなるかもしれません。
交流会をするときは、さまざまな人と話せるようにしましょう。知り合いと話すのもいいですが、できれば普段から交流がない人と話をさせるのもチームビルディングを磨くのには役立ちます。
職場によっては、今まで交流がなかった人と急に一緒に仕事をすることになる場合もあります。そういった状況になってもいいよう、交流する時間も大切にしましょう。
研修要素をプラスしたサバイバルゲーム「サバ研」もおすすめ
IKUSAでも「サバ研」と呼ばれるサービスを提供しています。これは「サバイバルゲーム」と「人材研修」を掛け合わせたプログラムで、サバイバルゲームをしながらチームビルディングを磨ける研修です。
特徴は「見る→分かる→動く→決める」を高速で回すサイクルである「OODA LOOP」の要素を取り入れていること。アメリカの空軍で活動していた「ジョン・ボイド大佐」が作ったフレームワークだといわれており、OODA LOOPを体験した受講者の中には、スピードについていけず戸惑ったケースもあるようです。
しかし仕事ではスピーディーさを求められるので、それに対応するにはOODA LOOPを身につけておいた方がいいでしょう。さらにリーダーシップも身につくので、管理者向けの研修にも適しています。ゲームを通じながら、リーダーとして必要なスキルを学べます。
その他にもサバ研には、以下のような特徴があります。
1.防護グッズのレンタルがある
迷彩服やゴーグル・エアガンなどのレンタルを用意してるので、自分でサバイバルゲームグッズを購入していただく必要はありません。球が発射されない「レーザー銃」の取り扱いもあるので、球がヒットしたときの痛みを軽減したい人にもピッタリです。
さらに対人賠償や治療費保障の保険にも加入しているので、サバイバルゲーム中にケガをしてしまったときも、条件に該当すれば治療費用などが保障されます。
2.初心者講習がある
サバイバルゲーム開始前には、初心者講習を設けています。銃の取り扱い方法や撃ち方など、わかりやすく説明しますので、銃の操作をしたことがない人も安心してサバイバルゲームに取り組めます。
3.各チームに役割を与えられたメンバーがいる
サバ研では各チームに、役割を与えられたメンバーが存在します。これらのメンバーをうまく活用すれば、チームを勝利へと導けます。
- 隊長:チームの意思決定をする
- 通信兵:チェックポイントを受信する
- 衛生兵:撃たれたメンバーを復活させる
- シールド兵:前に立って敵チームからの攻撃を防いでくれる
- 偵察兵:迷彩服を着て偵察してくれる
なお、サバ研は開始から終了まで3~7時間の間でスケジュールを組めます。1日がかりで実施したい企業だけではなく、極力短時間で済ませたい企業にもおすすめです。
運動不足の解消も期待できるので、普段運動をしない人が多い場合も、ぜひ検討してみてください。
サバ研の資料ダウンロードはこちらまとめ
サバイバルゲームは、ゲームではあるものの団体競技であるため、チームビルディングを磨くのに適しています。さきほど紹介したサバ研の場合、試合前にルールを詳しく説明するので初心者も気軽に楽しめるはずです。
サバイバルゲーム専用の競技場も全国各地にあるので、ぜひ活用してみてください。
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