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マインドマップってなに?作り方やビジネス現場での活用シーンを解説

ビジネス現場で耳にすることが多い「マインドマップ」。アイデアに行き詰ったときに便利な思考法であり、「新たな発見」につながるのが特徴です。

マインドマップはただアイデアを生み出すだけの仕組みではありません。ビジネスにおいても活用しがいのある魅力的なツールです。

今回はそんな「マインドマップ」をテーマに、特徴やメリット、作り方など幅広く触れていきます。「創造性」が求められる現場で働く方は、ぜひ本ページを参考にしてみてください。

 

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マインドマップとは

マインドマップとは「考え方」「思考法」の一つです。メインのテーマを中心に、「関連する情報」「共通点」などを展開していき、新たなひらめきを生み出すために活用します。ビジネスではおもに「アイデア」が求められるシーンで活躍します。企画作りや新商品の提案、問題の解決策を探す場面などでマインドマップを利用する企業は珍しくありません。

マインドマップは主軸を中心として思考を縦横無尽に展開していきます。そのため通常では到達しない発想にたどり着くことも可能です。壁にぶつかってしまったときや、アイデアに行き詰ってしまったときなど、マインドマップを駆使して事態を打開するケースはよくあります。

ちなみに、マインドマップはビジネス現場以外にもさまざまなシーンで活用されています。「自分の夢や目標」や「人生設計」などを考えるヒントとしてマインドマップを活用する事例が増えているのです。シーンやジャンル、テーマにかかわらず、あらゆる状況で使えるのがマインドマップの大きな特徴といえるでしょう。

マインドマップのメリット

マインドマップを活用するにあたり、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、マインドマップのメリットについて紹介します。

キーワードだけで作成できる

マインドマップのメリットとして、まず挙げられるのが「キーワードだけで作成できる」という点です。思考を整理する方法といえば、とにかく自分の考えをノートに書き出していくといった方法が主流でしょう。

しかし、文章作成や論理的思考を苦手とする方にとって、文章で自分の考えをまとめることは至難の業です。とくに長文の作成はハードルの高さを感じることも多く、結局思考の整理を断念してしまい、考えがまとまらないまま行動にうつしているケースも珍しくありません。

マインドマップであれば、「キーワード」もしくは「一言程度の短い文章」のみで構成できます。接続語や細かな説明が不要ですので、思い立ったらササッと作成できるのです。短時間でも考えを明確にできますし、どの方向性で物事を考えていけばいいのか道筋が見えてきます。

また、マインドマップにすることで、全体像を把握しやすくなるといったメリットもあります。キーワード同士をつなげていくような感覚で展開していきますので、それぞれの関連性を考えてみたり、あえて離れたキーワード同士の共通点を探ったりなど、さまざまなヒントへとつなげやすくなります。

直感的に作成できる

マインドマップのメリットの一つが「直感的な作成できる」という点です。思いついたキーワードや、関連する内容をそのまま書き起こしていくだけでマインドマップを作成できます。細かなルールはありませんし、自分でカスタマイズしながら直感的に作成することもかんたんです。

たとえば、メインテーマとして「営業成績の向上」を設定したら、営業成績が高い社員の特徴などを関連キーワードとしてピックアップしていくわけです。直感的に作成できる点はマインドマップならではのメリット。フレームワークに対して苦手意識のある方でも気軽に取り組めます。

視認性に優れている

視認性に優れているのはマインドマップならではのメリットです。中心にテーマを配置し、周辺に関連キーワードや情報を書き込んでいきますので、「なにが必要か」「どんな情報が使えそうか」などが一目瞭然です。

また、文章でまとめた場合と比べると、単語のみで構成されているマインドマップは、一目である程度の情報を把握できます。細かく読み進めていく必要がありませんので、内容をパッと見るだけで書き出した内容をおおよそ理解できるのです。

新たなアイデアにつながる

マインドマップは、新たなアイデアにつながりやすいといったメリットがあります。たとえば、新商品の企画として「貯金箱」をテーマにした場合、その周辺に「形」「色」「ターゲット」「機能性」「競合」などの情報を書き込んでいけば、「これとこれを組み合わせたらおもしろそう!」といったひらめきにつながるでしょう。

実際、マインドマップはとにかくたくさんの情報を書き込んでいきますので、アイデアのヒントが連鎖的に生まれます。一見共通点のなさそうなキーワード同士を見てみても、どこかで組み合わさる部分が見つかることも珍しくありません。

斬新なアイデアから現実的なアイデアまで、幅広い発想を生み出すきっかけとなるのがマインドマップの魅力です。アイデアに行き詰まった場合には、マインドマップで思考を整理するのがおすすめです。

情報を覚えやすい

マインドマップの大きな魅力といえるのが「覚えやすさ」でしょう。視認性に優れているマインドマップは、一目だけで多くの情報を把握できます。そのうえ関連するキーワードだけで構成されていますので、文章で淡々と解説した資料よりも理解しやすく覚えやすいのです。

とくに、「長文を読むのが苦手」という方にとって、文章だけで構成された資料は理解しにくいもの。直感的に覚えることが得意な方であれば、マインドマップで作成した資料の方が圧倒的にわかりやすく、覚えやすいといえます。「忘れたくない情報」「いざというときに活用したい情報」がある場合には、マインドマップで情報を整理しておくことをおすすめします。

マインドマップの注意点

マインドマップは非常に便利なツールではありますが、活用するにあたりいくつか注意点があります。ただ情報をまとめただけに終わらないよう、以下のポイントをチェックしておきましょう。

図式の書き方によっては内容が理解しにくくなる

マインドマップの注意点として、まず挙げられるのが「作り方を間違うとかえって理解しにくくなってしまう」という点です。

マインドマップは紙に書き出していきながら作成していくことがほとんどです。そのため図の書き方によっては「あれ、結局なにを書き出していけばいいんだっけ」と次第にわからなくなってしまうおそれがあります。場合によっては、文章で作成したほうがすっきり理解できた……といった事態も。

また図式を描いていく際に、書き出した情報同士が近すぎてしまうと、ごちゃごちゃと読みにくくなってしまいます。余裕を持って情報やアイデアを書き出していくためにも、やや大きめの紙にマインドマップを書き込んでいくことが大切です。

目的がないと意味がない

マインドマップは目的なく作っても、まったく意味がありませんので注意してください。漠然と「なにか仕事で役立つアイデアはないかな」とマインドマップを作りはじめても、テーマが抽象的になりやすく、結果的に「どこに向かって情報を探していけばいいのか」「なにを必要としているのか」が曖昧になってしまうのです。

マインドマップを作るのであれば、明確なメインテーマが必要不可欠。目的がないと作成する意味はありません。たとえば「成約数を1カ月20件にするには」「新商品のデザイン」「自社の課題を解決するには」など、目的がある場合にしぼってマインドマップを活用していきましょう。

慣れるまでは作成が難しい

「慣れるまでは作成が難しい」こともマインドマップの注意点です。直感的に作成できるのがマインドマップの魅力ですが、一方で「なにを書き込んだらいいのかわかりにくい」といった難点もあります。

マインドマップには明確なルールがありません。テーマに合わせた自由な使い方ができます。しかしそれゆえに、かえって選択肢が広すぎて混乱することもありうるのです。そのため慣れるまでにやや時間を要するかもしれません。

選ぶキーワードによってまったく異なる内容となる

マインドマップは、選ぶキーワードによってまったく異なる内容に仕上がります。たとえば「営業成績を上げる」をテーマに設定した場合、周辺に書き込む情報を「営業件数を効率よく上げていく」にするか、それとも「1件当たりの売り上げ金額を高くする」にするのかで、出来上がりはガラリと変わるでしょう。

マインドマップは自由度が高いため、選ぶキーワードに制限はありません。そのため、「作り手の雑多な考え」がそのまま反映されやすいのです。普段から偏った考え方をしていることが多いと、マインドマップも偏った内容になります。「柔軟な考え方」「多角的な考え方」などを普段から意識し、マインドマップでも取り入れるよう工夫することが大切です。

マインドマップの作り方

いざマインドマップを作りはじめようと思っても「なにから書き出せばいい?」と悩むことがあります。マインドマップの作成がはじめての方であれば、なおさら書きはじめのハードルは高いといえるでしょう。

もっとも、大まかな作り方を把握しておけば、意外にもスムーズに取り掛かれることがほとんどです。ここからは、マインドマップにおける具体的な作り方について触れていきます。

無地の紙を準備する

マインドマップを作る際には、まず「無地の紙」を準備してください。行線が設けられている紙は自由な思考の障害になるので好ましくありません。

紙のサイズはなるべく大きめを選びましょう。手帳のような小さな紙だと、せっかくいいアイデアを思いついても1枚にまとまりません。これではマインドマップのメリットである「視認性の高さ」をつぶしてしまいます。A4以上のサイズがおすすめです。

中心に「議題」「目標」などを書く

マインドマップを作成する際には、中心に「議題」「目標」などを書き込みます。たとえば「売り上げを上げる」をメインテーマとする場合には、紙の中心に「売り上げの向上」などと書き込んでおけばOKです。

ただし、メインテーマはなるべく大きなジャンル・カテゴリとしてそのまま設定することが大切です。あらかじめ議題や目標などを細分化してしまうと、マインドマップで展開できる情報が少なくなってしまいます。たとえば「効率よく営業件数を増やすには」「成約率を上げるには」など、細分化した情報をメインテーマとして設定してしまうと、その特定の方向性でしか情報を広げられません。

マインドマップはあらゆる方向に向かってアイデアを出していくものです。だからこそ、本来の目的である「新たなアイデア」へと到達できるわけです。明確な方向性が定まっていない限りは、なるべく大きなくくりで議題や目標などを設定しましょう。

中心のワードに関するキーワードを周辺に書く

紙の中心にメインテーマ(議題や目標など)を書いたら、その周辺に関連する情報を書き込んでいきます。たとえば中心のテーマが「新企画の考案」であれば、その周辺に「過去の企画」「盛り上がった企画」「今検討している企画」「予算的に難しいけれど気になる企画」など、自由に展開させていきましょう。マインドマップに書いた情報に対しさらに関連する情報を肉づけしていけば、より幅広い視点からヒントを得やすくなります。

マインドマップを作成してみると、場合によってはメインテーマとはまったく関係のなさそうなキーワードが生まれることもあります。しかしだからといって候補から除外してしまうのはNGです。関係なさそうに見えるアイデアは、「斬新なアイデア」として活用できるヒントになることもあるからです。

いろいろな情報を書き出してみると一見「無関係」に見える情報がたくさん出てくるもの。しかし、大きなチャンスに変える糸口となることもあるので、書き出した情報すべてに目を向けるようにしましょう。

ビジネス現場におけるマインドマップ活用シーン

ビジネス現場でマインドマップを活用する場合、どのようなシーンで取り入れることがベストなのでしょうか。マインドマップを活用するのにおすすめのシーンを紹介します。

企画を考えるとき

ビジネス現場でマインドマップを活用するにあたり、よく取り入れられているのが「企画考案」のシーンです。新しい企画を考える際、固定概念にとらわれていたり、過去の実績を参考にしすぎたりするとなかなかアイデアが思いつきません。結果的に無難な企画や過去に実施した企画と似たようなものに落ち着いてしまうことが多いのです。

しかし新たな企画は、企業の成長や売り上げの上昇など、さまざまなチャンスをつかむのに欠かせません。今までになかったような斬新なアイデアが重要です。マインドマップであらゆる情報をたくさん書き出していけば、オリジナル性の高いアイデアを生み出せます。

大量のタスクに追われているとき

大量のタスクに追われていると、頭の中がごちゃごちゃしてしまうことがほとんど。慌ただしく動いているものの、生産性が落ちていたり、パフォーマンスが低下していることが少なくありません。そんなときには、一旦マインドマップで自分の状況を客観的に見てみたり、今後の段取りを明確にしていく必要があります。

とくにタスクの多い仕事は、マインドマップで細分化して「どんな仕事がどれくらいあるのか」を可視化することが大切です。頭の中だけでなく実際に目で確かめることで、仕事のボリュームを的確に把握し、配分を考えやすくなります。

プレゼンや交渉などのシーン

プレゼンや交渉などのシーンでは、マインドマップを活用して伝えたいことをまとめておくことがおすすめです。いずれのシーンでも必要なのは「根拠」となる部分です。「なぜこれが必要なのか」「どれくらい必要なのか」などを伝えるためには、相手が納得するような根拠を準備しなければなりません。

たとえば取引先に新商品を提案する場合、「おすすめですよ」と説明するだけでは相手は納得しないでしょう。「御社がこの新商品を導入することで、現時点の課題を解決できる」「新商品を活用すれば、御社と強豪との間で差別化を図れる」など、根拠となる部分を見つけるにはマインドマップが便利です。

プレゼンや交渉などの準備としてマインドマップを使う場合には、「本当に伝えたいこと」を中心に書き出し、周辺に根拠となる材料を展開していきましょう。なるべく数字も用いた情報を書き出していくと、より説得力のある内容を見いだせます。

不安や疑問を抱えているとき

ビジネスパーソンにとって不安や悩みは尽きないものです。ときには仕事で落ち込むこともあるでしょう。とはいえ、不安や疑問を抱えたまま仕事をしているとモチベーションが低下します。

このような事態を回避したいときに役立つのがマインドマップです。悩んでいることをテーマに設定し、周辺に「対処法」「解決策」「原因」などを展開していくと、どうすれば不安・疑問を解消できるのか明確になります。

たとえば「営業成績を上げる」をテーマに設定するなら、「成約率を増やす」→「交渉術を磨く」→「コーチングを取り入れてみる」など次々に対処法を展開できるはずです。頭で悶々と考えていることを一つひとつ書き出し、どのような打開策が出てくるか試してみてください。

まとめ

ビジネスパーソンにとって「マインドマップ」は便利なツールです。上手に活用できればビジネスを加速させてくれるでしょう。とくに、ひらめきや創造、アイデアなどが求められる現場では、マインドマップは重宝します。アイデアを形にする手段を求めている方は、積極的にマインドマップを取り入れてはいかがでしょうか。

 

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