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コンセンサスゲームとは?目的やメリットとおすすめのゲーム5選を紹介
目次
少人数のチームに一人でも反対意見を持つ人がいれば、決定事項でもスムーズに物事が進まないことが考えられます。
コンセンサスゲームはチーム内でコンセンサス(意見の一致)を得ることの難しさと大切さについて体験を通じて実感できるゲームです。
今回はコンセンサスゲームの意味、メリット、流れ・進め方、おすすめのゲームを紹介します。
「合意形成・アサーティブコミュニケーション研修」は、コンセンサスゲームと講義を組み合わせ、お互いを尊重するコミュニケーションスキルや合意形成(グループの意見を一致させる)の方法を学び、翌日から業務で活用できる研修プログラムです。
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コンセンサスゲームとは
コンセンサスゲームは、グループの意見を一致させること(合意形成)を体験できるゲームです。
お題に対し、まずは個人で考え、続いてグループで相談しながら答えを出すことで、合意形成を体験することができます。コンセンサスゲームを行うと、多くの場合に自分で出した答えよりも正解に近づきます。その体験をすることで、自分の意見を押し通すことよりも、きちんと相談してより正解に近い答えを出すことの大切さを実感できることが特徴です。
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コンセンサスゲームの概要をさらに詳しく知りたい方は、こちらの動画もぜひご覧ください。
コンセンサスゲームを行う目的
コンセンサスゲームを行う目的は、文字通り「合意形成について体験すること」です。
合意形成を体験し、その大切さを学ぶことで、チームとして活動する際に互いに協力できたり、メンバーが他者の意見を尊重できるようになったりします。
そのような状態になれば、チームビルディングにつながり、組織としての成果が上がることを期待できます。
また、チームの結束力の高まりやコミュニケーション活性化などによってメンバーの心理的安全性が向上したり、社員の離職率が低下したりする効果も期待できるでしょう。
コンセンサスゲームを実施する5つのメリット
コンセンサスゲームを実施する主なメリットは5つ挙げられます。
以下で詳しく紹介します。
1.他者と意見が異なることを知れる
人にはそれぞれ異なる考え方や価値観があります。コンセンサスゲームを行ってメンバー同士がディスカッションを行うことによって、他者との意見の違いを知ることができます。
自分以外の視点から見て考えられた意見を知ることで、コンセンサスゲームの参加者は新しい発見・気づきを得られます。それによって社員がビジネスパーソンとして成長したり、他者の意見を尊重することでチームの活動が円滑になったりすることを期待できます。
2.自分の意見を伝えられる
自分の意見を伝えることは簡単ですが、相手に正しく理解してもらうことは難しいものです。きちんとわかりやすく説明したり、相手の意見も聞く姿勢を持ったりすることが必要です。
コンセンサスゲームは、グループとしての答えを出す必要があります。そのため、自分の意見を理解してもらうと同時に、他者の意見を理解することも求められます。コンセンサスゲームを行うことで、意見を発表する力に加え、「自分の意見を相手に正しく伝える力」が身に着くきっかけを得られます。
3.自分の意見をまとめるスキルが身につく
コンセンサスゲームを行う際には、物事を論理的に考えて答えを出し、その理由について簡潔にまとめて相手に伝えることが求められるため、自分の意見をまとめるスキルが身に付きます。
また、コンセンサスゲームで自分の意見をまとめる方法としては、以下のように起承転結で考えることも挙げられます。
- 起:与えられたお題(シナリオ)を把握する
- 承:お題の中でのストーリー展開から導き出される仮の答えを考える
- 転:自分の考えた意見を逆の視点から考察して、意見を聞いた人が理解しやすいようにまとめる
- 結:起承転でブラッシュアップされた意見を自分の考えとして伝える
4.チームのコミュニケーションが活性化する
コンセンサスゲームを行うと、互いに意見を交わす経験ができるため、コミュニケーション活性化につながります。
コンセンサスゲームでは初対面の参加者ともディスカッションを行えば、コミュニケーションが取れる人が増え、コミュニケーションスキルの向上も期待できます。意見を交わし、合意形成をすることを体験することで、日常のコミュニケーション頻度や質が高まるでしょう。
5.複数人で楽しみながら遊べる
コンセンサスゲームは、参加者全員が楽しく行えるようにつくられています。
他者と意見を交わしてコミュニケーションを取ることは有意義であり、人間にとって必要なことでもあります。組織のなかでコミュニケーションを取ることが楽しいと感じることができれば、仕事や日常生活におけるやりがいや楽しさを感じられるようになります。
コンセンサスゲームは、楽しくコミュニケーションが取れるゲームです。コミュニケーションが楽しいと感じ、前向きになることで、組織の成果向上や個人の満足度向上につながることを期待できます。
コンセンサスゲームの流れ・進め方
コンセンサスゲームを行う際の基本的な流れは以下のとおりです。
- ファシリテーター(進行役)がゲームの説明をする
- 個人が解答を考える
- チームでディスカッションを行って解答をまとめる
- チームの代表者が解答を発表する
- 模範解答を解説する
- 振り返り・感想発表を行う
ファシリテーターによるゲーム説明
ファシリテーター(進行役)がゲーム説明を行います。参加者が説明を正しく理解し、コンセンサスゲームの効果を高めるために、もっとも重要な役割です。
わかりやすく説明するためには「SDS法」を活用するとよいでしょう。SDS法は以下の3つの頭文字を取った言葉です。
- Summary = 全体の概要
- Details = 詳細の説明
- Summary = 最後に全体のまとめ
全体の概要、詳細、全体のまとめの流れで説明することで、参加者に理解してもらいやすくなるでしょう。
ゲームがスタートしたらファシリテーターは見守る
ゲームがスタートしたら、ファシリテーターは基本的には口出しをしません。グループ内でディスカッションを行ってもらいます。コンセンサスゲームのルールから逸脱していたり、円滑にディスカッションを行えていないチームがある場合にフォローするのはOKです。
また、「相手の意見を否定する人」、「相手を論破するような発言をする人」などがいる場合には、ファシリテーターが注意をする場合があります。合意形成に向かうようにファシリテーターがフォローすることが重要です。
ファシリテーターはディスカッション中に各チームを巡回し、ディスカッションがどのように進められているかを確認しましょう。グループの数が多く、一人で各チームを回るのが難しい場合は、代わりに巡回するアドバイザー役の人を決めておくとよいでしょう。
参加者の質問にはサポート役の人が答える
ファシリテーターの他に、参加者からの質問に答えるサポート役の人も決めておくことも重要です。ファシリテーターはゲームの進行に関わる役割を担うため、質問に答えることまで行うことが難しい場合があります。コンセンサスゲームを行う際には、ファシリテーターとサポート役の人が連携し、円滑に行うことが大切です。
運営が答えを発表し、各チームに確かめてもらう
すべてのグループの解答が出たら、ファシリテーターが模範解答を発表し、解説も合わせて行います。基本的にはゲーム内容の専門家にあたる人が模範解答を作成しています。
参加者はファシリテーターの解説を聞きながら自分たちの解答と模範解答を見比べます。コンセンサスゲームでは基本的にディスカッションを行うことで正解に近づくことが多いですが、模範解答から大きく異なる解答に至った場合には、なぜ模範解答と異なる解答になったのかをグループで話し合いましょう。
グループのよかった部分をファシリテーターが発表する
最後に振り返りを行います。振り返りではファシリテーターが各グループの良かった点を発表します。
そのため、ファシリテーターは各グループのディスカッション内容を確認しておく必要があります。どのような発言・言動がよかったのかを具体的に参加者全員に向けて伝えましょう。
そのうえで、改善するために具体的にどういうディスカッションをすればよかったのかを伝えれば、そこから学びや気づきを得られることもあります。
おすすめのコンセンサスゲーム5選
ここでは5つのコンセンサスゲームについて、どのようなゲーム内容なのかも含めて簡単に紹介します。
1.ジャングルサバイバル
ジャングルサバイバルは、ジャングルの中で遭難したと仮定したコンセンサスゲームです。シナリオに沿って、生き残りに必要な物資に優先順位をつけます。
以下では、シナリオの一部を紹介します。
- ジャングルをクルージング中に船が大破し、遭難してしまった!!
- 生き延びるためには近くの村まで歩いて行く必要がある。
- 船には積み荷がたくさんあり、どれを持っていけばいいかわからない…
- ジャングルの中で生き残る最適解を話し合おう!
ジャングルで起こる危機に対し、いかにして生き残りながらゴールを目指すかを考えます。楽しく合意形成の過程を体験でき、チームビルディングやアイスブレイクにもつながります。
また、オンライン開催の際には各グループをサポートスタッフが巡回し、参加者のサポートやフォローを行いながらディスカッションの発言内容などを記録できることも特徴の1つです。オンラインでも振り返りがしやすくなり、ファシリテーターが参加者の発言・言動などを記録する手間を省くことができます。
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※ジャングルサバイバルは対面・オンラインのどちらでも実施することができます。
2.たどり着け!帰宅困難サバイバル
たどり着け!帰宅困難サバイバルは、災害時の対応をテーマにしたコンセンサスゲームです。災害時に帰宅困難になった状況と仮定し、家にどのようにして安全に帰ればいいかについて考えます。ストーリーや模範解答は防災のプロである防災士が監修して作成しています。対面・オンラインの両方で実施できます。
災害時について想像することで、多くの学びや気づきを得られます。実際に起こり得る状況のなかで、いかにして安全に帰宅するかを考えなければなりません。災害が起こった場合の対処法や行動の選択肢を想像し、優先順位についてディスカッションをしながら楽しめることが特徴です。
近年では南海トラフ地震のおそれも指摘されており、多くの企業が防災関連の研修を行っています。災害について学ぶための研修を実施する際にもおすすめです。
たどり着け!帰宅困難サバイバルを実施する際には、地域で起こりやすい災害を内容に盛り込むこともできます。たとえば台風や水害が多い地域では、そのシチュエーションを想定したゲームにカスタマイズ可能です。
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※たどり着け!帰宅困難サバイバルは対面・オンラインのどちらでも実施することができます。
3.NASAゲーム
NASAゲームは、NASAがつくった問題に対する解答を考えるコンセンサスゲームです。極限状態の宇宙ではわずかなミスが命に関わります。その極限状態のなかにあっても、いかにして安全に問題解決をすることがNASAゲームのポイントの1つです。
NASAゲームはカスタイマイズが可能で、振り返りではNASAが宇宙飛行士たちに教えている内容に沿った模範解答を説明します。
NASAゲームの特徴としては、まったく知らない宇宙飛行士の世界で起こる極限状態のなかで、生存に必要なアイテムを選択することが求められる点が挙げられます。参加者の多くはほとんど知識がない状態でゲームを行います。
NASAゲームを行う際に重要なことは、自分の意見をグループ内のメンバーに理解してもらうための根拠をうまく伝えることです。知識がないなかでも知っていることを思い起こしながら想像力を働かせ、明確な根拠を考え出す必要があります。
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4.雪山での遭難
雪山での遭難は、雪山で遭難したと仮定して、生き残りながら脱出することを目指すコンセンサスゲームです。
雪山での遭難の特徴は、最初に提示されるストーリーに攻略のヒントが隠されている点です。いかにストーリーを深く読み込んで、解答を導き出すことができるかが重要になります。
ディスカッションでは、自分が見つけたヒントを共有し合いながら進めていきます。ヒントを共有し合うことで、意見を言い合うだけでなく情報を共有してコミュニケーションを取れるため、建設的なディスカッションを行えるようになる効果も期待できます。
また、雪山での遭難はゲームのストーリーが短く、短時間でも実施できることも特徴です。そのため、シチュエーションやアイテムを変更し、グループのメンバーをシャッフルして複数回行えます。
5.見えない侵略者
見えない侵略者は、人類が実際に直面している問題がそのままコンセンサスゲームになることが特徴のコンセンサスゲームです。この侵略者とは、世界中に急速に広まった新型コロナウイルス感染症です。グループのメンバー同士が家族になったと仮定し、この感染症に立ち向かいます。
侵略者についての情報は多くの人が知っています。そのため、あらかじめ得ている情報を基にして考えることができます。しかし、グループのメンバーの価値観は異なり、また得ている情報も違う可能性があります。そのなかで、模範解答に近い解答を導き出す必要があります。
パンデミックに対し、個人としてどう行動するか、また家族として何を基準にしてどのように判断するかは個人・家族にとって異なります。自分ごととして捉え、グループのメンバーを家族と仮定した場合に、どのように行動するのかを考えることは、個人としての成長につながることも期待できます。
見えない侵略者は難しいテーマを扱うコンセンサスゲームのため合意形成の難易度は高いですが、その一方でさまざまな意見を知り、学びや気づきを得られることが特徴です。
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
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■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
コンセンサスゲームには多くの種類があり、実施することで合意形成によるチームビルディングやコミュニケーション活性化などの効果を期待できます。
コンセンサスゲームを実施する際には、ファシリテーターやサポート役が重要な役割を担います。それらの役割は外注することが可能です。
株式会社IKUSAは、合意形成研修コンセンサスゲームなどのサービスを提供し、年間1000件以上の企業・自治体・商業施設などのイベントを実施しています。
コンセンサスゲームの企画、ファシリテーターやサポートスタッフによる運営サポート、振り返りなどをワンストップで行うことが可能ですので、チームビルディングや社内コミュニケーションに関する課題解決などにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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