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社会人基礎力が鍛えられるゲーム20選!測定方法と必要な理由も紹介

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近年、新入社員に対して時間と手間をかけた研修を行う企業が増えています。その目的の一つは、「社会人基礎力」を若手のうちに身につけさせることです。社会人基礎力が身についているかどうかで、社員の成長や会社への貢献度が大きく変わってきます。
とはいえ、「どうやって社会人基礎力を身につけさせれば良いのか」と悩む担当者も多いのではないでしょうか。この記事では、新入社員に社会人基礎力を身につけさせたい方に向けて、社会人基礎力とはどのようなスキルかを解説した上で、効果的に身につけられるゲームを紹介していきます。
研修について相談する「社会人基礎力」とは?
社会人基礎力は、以下の3つの能力に大別されます。
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで働く力
このうち、どれか一つを身につければOKというわけではありません。3つの能力はさらに12の能力要素に細分化されますが、それらをバランス良く身につける必要があるのです。
ただし、どの能力を優先するかは業種や職種によって異なるため、自社でどの能力を優先すべきか事前に把握しておきましょう。
前に踏み出す力
「前に踏み出す力」とは、一歩前に踏み出してアクションを起こし、ものごとに積極的に取り組んでいく能力のことを指します。この能力を構成する要素としては、以下の3つがあります。
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
社会人になったばかりの頃は、仕事について右も左もわからない状態ですが、いつまでもそこで踏みとどまっているわけにはいきません。
受け身で教えられるだけでなく、主体性を持って先輩や上司に働きかけ、「今の自分にできることは何か」「これから何ができるようになれば良いか」を見つけ出す必要があります。
「できること」「求められていること」を把握したら、積極的に実行していきましょう。ミスをしてしまうこともあるでしょうが、自分自身で行動してみなければスキルアップはできません。
考え抜く力
「考え抜く力」とは、どのようなことに対しても疑問を持ち、その時に最善なやり方を見つけ出す能力のことを指します。この能力を構成する要素としては、以下の3つがあります。
- 課題発見力
- 計画力
- 創造力
会社に入ると、先輩や上司から仕事のやり方を教わるようになります。最初の頃は教わったとおりにこなすのに集中すべきですが、慣れて気持ちに余裕が出てくると「このやり方の方が効率的な気がする」といった発見があるかもしれません。
仕事とは、「今までずっとこうだったから」と思考を停止するのではなく、常に「本当にこれが最善の方法なのか」と疑問を持ち、アップデートしていくべきものなのです。
とはいえ、自分だけで勝手にやり方を変えると社内に混乱をもたらします。やり方を変えるとどのようなメリットがあるのかを計画的に根回し、周囲の理解を得るようにしましょう。
チームで働く力
「チームで働く力」とは、さまざまなスキル・考えを持つ他者と協力し、目標に向かってものごとを進めていく能力のことを指します。この能力を構成する要素としては以下の6つがあります。
- 発信力
- 傾聴力
- 柔軟性
- 状況把握力
- 規律性
- ストレスコントロール力
会社での仕事の多くは複数名のチームを組んで進めていきます。その際、上記の能力要素を身につけていないと、多様なメンバーと関わりあうことは難しいでしょう。
仕事をする上で自分の意見をわかりやすく発信することはもちろん必要ですが、他者の意見にも耳を傾けなければなりません。自分の意見にばかり固執するのではなく、周囲の状況を考慮して、異なる意見にも理解を示す必要があります。
チームで動く以上、ある程度のルールを設けて守るようにしなければ、ただ意見がぶつかるだけで前に進んでいきません。また、考え方の違うメンバーがいれば衝突は避けられないので、そうした事態が起きた時に調停するスキルも必要です。
社会人基礎力に追加された3つの視点
最近まで「社会人基礎力」といえば、前項までに解説した「3つの能力」と「12の能力要素」で構成されていましたが、2018年に働き方改革が提唱された際に、下記の新たな3つの視点が追加されました。
- 学ぶ:何を学ぶか
- 統合:どのように学ぶか
- 目的:どう活躍するか
追加された理由は、現代社会の実情に合わせるためです。働き方の多様化や、平均寿命が延びて長く働く世の中になったことを受けて、どの年代でも通用する内容にアップデートされました。
社会人基礎力を身につけるべきは、何も新入社員・新社会人だけではありません。今は、年を重ねてからでも新たな挑戦をする方が増えてきています。そうした方々にも積極的に学んでもらい、社会で活躍してもらいたいといった意図が込められているのです。
新人研修で社会人基礎力を身につけさせる理由とは?
企業側が社会人基礎力を社員に身につけさせようとするのは、結果的に企業の利益に繋がるためです。社会人としての基礎がしっかりしていれば、それだけ応用力や専門的なスキルも身につきやすくなります。本人がスキルアップすれば、めぐりめぐって会社の業績アップにも繋がるのです。
また、社会人基礎力を鍛えるために新人研修を利用するのは、新入社員の段階で教え込んだ方が企業側として手っ取り早くメリットを享受できる可能性が高いからです。入社してからある程度時間が経ってしまうと自分のクセができてしまい、軌道修正は難しくなります。そこで社会人基礎力を身につけさせる手間とコストを抑えられるのが、新人研修なのです。
新入社員の社会人基礎力を測定する方法
新入社員に新人研修を受けさせたとして、どの程度まで社会人基礎力が身についたかを社員自身で判断するのは難しいでしょう。その場合は、社会人基礎力を測定できるツールやサービスを利用するのがおすすめです。
心理テストのように、ネット上で質問に回答するだけで結果が出る簡易的なものから、時間をかけて測定し、綿密なレポートを作成する本格的なものまでいろいろあります。
ツールやサービスからは客観的な評価を得られるので、自身では気づかない苦手項目を把握できるでしょう。ほかにも、先輩や上司などからもアドバイスをもらえれば、より課題が具体的になります。
社会人基礎力は、グループワークを通して、調べることも可能です。こちらの記事では、社会人基礎力を調べるのに適したグループワークを紹介しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
学生の社会人基礎力を知るためにはグループワークがおすすめ!気になるその内容とは?
こちらの記事では、社会人基礎力の診断方法をさらに詳しく解説しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
仕事で必要な「社会人基礎力」とは?診断方法やおすすめのサービス5選をご紹介します!
こちらの記事では、社員に社会人基礎力診断を受けさせた方がいい理由を説明しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
社員に社会人基礎力診断を受けさせるべき理由とは?おすすめの方法をご紹介
社会人基礎力を鍛えられる新人研修におすすめのゲーム20選
社会人基礎力を身につけるためには、講義やセミナーだけでなく実践を含んだゲームを取り入れるのが効果的です。ここでは、社会人基礎力を鍛えるのにおすすめのゲーム20選をご紹介します。
こちらの記事では、社会人基礎力を鍛えるのにおすすめの企画を紹介しています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
社会人基礎力の鍛え方は?鍛える際のコツや身につくスキル、おすすめの企画10選を解説!
マーダーミステリー研修
株式会社IKUSAが提供する体験型の推理ゲームを題材とした研修プログラムが、「マーダーミステリー研修」です。「刑事」「犯人」など、参加者には役割が振り分けられ、登場人物を演じながら誰が犯人であるのかを推理していきます。
やり方
- 台本に従って物語を進める
- 犯人は犯人であること、それ以外は自分の秘密を隠しながら情報交換していく
- 事件解決を目指し推理する
犯人役は自分が犯人であることを隠し、刑事役は多くの情報を集めて状況証拠を積み上げなければなりません。
このゲームでは、自分の立場について誰かに説明したり、ほかの登場人物の情報を集めたり、集めた情報をもとに状況分析をしたりするため、社会人基礎力の3つの能力が全て必要です。
マーダーミステリー研修の資料ダウンロードはこちらチャンバラ合戦-戦 IKUSA-
オンライン社内イベントプロデュースの資料ダウンロードはこちら
「チャンバラ合戦–戦 IKUSA-」とは、スポンジの刀を使って相手の腕についたボールを落とし合う、大人数による対戦型ゲームイベントです。参加者を複数のチームに分け、トーナメント方式で行うのがおすすめです。
やり方
- 参加者の肩に命(ボール)を付ける
- スポンジの刀を使って相手の命を切り落とす
- 最終的に生き残った人数をチームで競い合う
ルールがシンプルでわかりやすく、刀を振る、走るなど、体をフルに動かすため参加者のテンションは間違いなく上がります。また、チームごとの戦略やチームワークがものをいうので、自然と「考え抜く力」や「チームで働く力」が身につきます。
また、チームで考えた戦略を実践する行動力も求められるため、チームで試行錯誤を重ねるうちに、社会人基礎力の3つの能力をバランス良く鍛えられるでしょう。
チャンバラ合戦の資料ダウンロードはこちらサバ研
「サバ研」は、サバイバルゲームで「OODA LOOP」を学べる、日本でも珍しいタイプの研修プログラムです。OODA LOOPとは、「観察(Observe)」「仮説構築(Orient)」「意思決定(Decide)」「実行(Act)」の4つのステップを回すことを指します。具体的には以下の流れで進行します。
- 状況を観察する
- 「こうすれば勝てる」といった仮説を立てる
- チーム内で「その作戦でいこう!」と意思決定する
- 作戦を実行に移す
なぜサバイバルゲームなのかといえば、「迅速な意思決定」が必要とされるためです。社会人基礎力の3つの能力を、スピード感を持って鍛えられます。
サバ研の資料ダウンロードはこちらペーパータワー
「ペーパータワー」とは、紙を使ってもっとも高いタワーを完成させたチームが勝ちとなるゲームです。これだけ聞くとシンプルに思われがちですが、単純にタワーを作るだけではありません。チーム内で作戦会議をしたり、タワーの高さ1cmを10万円と仮定して売上金額を計算したりなど、社会人基礎力が高まる研修向きのゲームです。ペーパータワーを通して、社会人基礎力だけでなく、仕入れ・人件費・税金など、企業経営に必要な知識も学べるでしょう。
-ペーパータワーのやり方-
- 手持ちの紙でどのようにタワーをつくるか、チーム内で作戦会議
- 作戦どおりにタワーをつくる
- 完成したタワーの高さを計測し、「1㎝=10万円」として売上金額を計算する
- 売上金を受け取り、「1枚=10万円」で次の原料(紙)を仕入れる
- 残った売上金を「社員の給与」「税金」「利益」などに仕分ける
- 1~5を数回繰り返し、給与の支払い額がもっとも多いチームが優勝
こちらの記事では、研修でペーパータワーを行うと期待できる効果を紹介しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
【実践動画あり】ペーパータワーとは?やり方・ルール・研修やチームビルディングで期待できる効果まで徹底解説!
ブラインドサッカー
「ブラインドサッカー」は、アイマスクを付けて実施するサッカーです。視覚からの情報がないので、視覚以外のあらゆる感覚を研ぎ澄ます必要があります。チームの大切さやコミュニケーションの重要性に気付けるゲームだといえるでしょう。また周りの声に耳を傾けないとゴールにたどり着けないため、傾聴力を養うことも可能です。
-ブラインドサッカーのやり方-
- 鈴の入ったボールを用意する
- 5対5でチームに分かれる
- 周りの声と鈴の音を頼りに、ボールをゴールに入れる
ストマネ
「ストマネ」は、職場でのメンタルヘルスに特化したビジネスシミュレーションゲームです。このゲームには、「全員で協力して、休職者を出さずに全員が健康な状態で、○カ月以内にプロジェクトを完了させる」といったストーリー設定があります。
参加者には、溜まったストレスを管理する「ストレスボード」や、いくつかの行動を示す「アクションカード」が配られます。各メンバーは、自分の番が回ってきたらアクションカードから1枚出し、そのほかのメンバーはそのアクションカードに記載されているとおりにストレスゲージを動かしましょう。
ストレスゲージが上がりすぎると「お休み」状態になってしまうので、調整を加えながら仕事を進める絶妙なさじ加減が必要なゲームです。名前のとおり、「チームで働く力」の「ストレスコントロール力」がおもに鍛えられるでしょう。
-ストマネのやり方-
- 4名のチーム(リーダー1名、メンバー3名)に分かれ、1人に1枚ストレスボードが配られる
- ストレスが溜まり過ぎると「休職」になり、2ラウンドお休み
- アクションカードを引いたら、チーム内でそれぞれどのアクションをするか話し合う
- 各メンバーが「休暇」「仕事」「支援」のいずれかのアクションを選ぶ
- ゲーム終了時点のプロジェクトの完了率が高さ、チームのストレス値の低さ、休職者の人数で勝敗が決まる
部課長ゲーム
「部課長ゲーム」とは、上下関係にある管理職による報・連・相や、リーダーシップなどについて考えさせる研修プログラムです。
複数名でチームをつくり、部長1名・課長1名・残り平社員と役割分担をします。口頭でのコミュニケーションを禁止した上でメモとカードの交換を繰り返します。チーム内で唯一クリア条件を知っている部長が、それをメンバーに直接伝えることなく、メモとカードのみで状況を動かしていくのです。
口頭によるコミュニケーション禁止の制限がついた特殊な環境で、どこまで社会人基礎力を身につけて応用できるのかが試されるゲームです。
-部課長ゲームのやり方-
- チームに分かれる(例:5名)
- 部長が1名、課長が2名、平社員2名の役を決める
- 社員間は口頭ではなく、メモとカードのみでコミュニケーションが取れる
- 部長は課長2名にのみメモとカードが渡せる
- 課長は部長と、自分の部下役の平社員にのみメモとカードが渡せる
- 平社員は自分の上司役の課長にのみメモとカードが渡せる
- 全員に指示書とメモとカードが渡される(指示書とカードは他の人に見せてはいけない)
- 部長の指示書にのみ記載されたクリア条件を満たすようカードを交換する
外交官ゲーム
「外交官ゲーム」とは、他チーム(異なる国の外交官)と協力や対決をしながら勝利を目指すゲームです。社会人基礎力を高める独自ゲームとして、株式会社 パスエイドが開発しました。
チームごとに保有する情報やアイテムが異なるため、それらを交渉材料にして駆け引きを繰り返します。制限時間内にもっともお金を集めたチームが優勝です。
チーム内で役割分担を決め、自分たちのチームが有利になる交渉をするための戦略を練る必要があります。社会人基礎力においては、特に「考え抜く力」と「チームで働く力」を体感できるでしょう。
参考サイト:外交官ゲーム
ベストチーム
「ベストチーム」は、ほかのチームと行動が示されたカードの交換を繰り返し、必要な枚数を集めるゲームです。チーム内の関係性の良さを保ちつつ、業績も良い「ベストチーム」を目指します。心理的安全性を知り、高めるためのゲーム型の研修プログラムとして、株式会社ハートクエイクが開発しました。
このゲームのおもな目的は、チーム内の「心理的安全性」を高めることです。心理的安全性とは、自分の考えや気持ちをチーム内の誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
心理的安全性が高いチームでは、仮にAさんが同じチームのBさんに反論したとしても、2人の関係が悪化することはありません。これは多様な意見があることを受け入れ、ビジネスと通常の人間関係を分けて考えることができているためです。柔軟性やストレスコントロール力が重要になるゲームといえるでしょう。
参考サイト:心理的安全性を知り、高めるゲーム型研修「ベストチーム」 | ゲーム研修なら株式会社HEART QUAKE
ヒアリングチャレンジ
「ヒアリングチャレンジ」とは、株式会社ハートクエイクが提供する提案型営業を体験できるカードゲームです。提案型営業をする上で欠かせない顧客のヒアリングを行い、顧客のニーズを汲み取って最適な商品を紹介します。
参加者は車の販売員に扮し、ヒアリングカードの質問に従って10枚カードをめくります。その10枚にある情報を分析し、最適な商品を選んで提案するのがおもな流れです。提案が終わったら、本当にヒアリングした内容と合っているのかをチーム内で振り返ります。
「What(何がほしいか)」だけでなく、「Why(なぜほしいか)」の重要性に気づくことができ、社会人基礎力の「考え抜く力」が強く鍛えられるでしょう。
参考サイト:営業を疑似体験できるビジネスゲーム「ヒアリングチャレンジ」
合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINE
「合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINE」は、チーム内の意見をすり合わせ、合意形成を図ることを目指すゲームです。具体的には、以下の順序で進行します。
- 予期せぬ問題が発生する
- 対処法を個人で考える
- チームで対処法を考える
- 専門家の結論と比較し、自チームの妥当性を確認する
チームとしてまとめた意見を出さなければならないので、価値観や考え方の異なる各メンバーの意見を整理し、結論にまとめていきます。合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINEは、議論を重ねてじっくりとチームの意思を決定するのが狙いです。オンラインだけではなく、リアルでも実施可能です。
コンセンサスゲームの資料ダウンロードはこちらリモ謎
「リモ謎」は、株式会社IKUSAが提供するオンライン謎解きゲームです。ビデオチャットツールとWebサイトを用いて実施します。
やり方
- オンラインのビデオチャットツールを用意する
- チームで協力をしながら物語にそった謎を時間制限内に解く
- 危機的状況からの脱出を目指す
リモ謎では、チームで力を合わせて制限時間内に謎を解いていかなければなりません。社会人基礎力の「チームで働く力」全般が養えるでしょう。
「閉ざされた電脳都市からの脱出」や「終わらないリモート会議からの脱出」など、さまざまなテーマで謎解きゲームが楽しめます。
リモ謎の資料ダウンロードはこちらビブリオバトル
「ビブリオバトル」は、本を用いたプレゼンゲームです。参加者は読んで面白かった本を用意し、その本を1人5分程度でプレゼンします。最後に読みたくなった本を投票で決めて、票が最も多い人の勝利です。
ビブリオバトルにより、「主体性」や「発信力」が養えます。自分の好きな本をプレゼンすることで、自然とプレゼン力も身につくでしょう。
-ビブリオバトルのやり方-
- 参加者はそれぞれ好きな本を用意する
- 1人ずつ5分程度で本のプレゼンをする
- それぞれ発表後にその本に関するディスカッションをする
- 最後に読みたいと思った本を投票する
- 最も投票数が多い人が勝ち
ノーカタカナゲーム
「ノーカタカナゲーム」は、カタカナの答えをカタカナを使わずにヒントを出す、クイズゲームです。ヒントを出す側はカタカナを使わないで説明しなければならないので、自然と最善の代替案を考えようとする力が身につくでしょう。答えを当てる側は、柔軟な発想力が必要です。出題者と回答者の両方がスキルアップにつながるゲームといえます。
-ノーカタカナゲームのやり方-
- 司会者はカタカナのお題を決める
- 出題者はカタカナを使わずにヒントを出す
- ヒントをもとに、回答する
- 正解が出るまでヒントを出す
ヒーローインタビュー
「ヒーローインタビュー」は傾聴力が磨かれる自己紹介ゲームです。2人1組のペアになり、まるでヒーローインタビューのように質問を行います。インタビュアー役は話が盛り上がるよう、上手に聞き出す力が必要です。質問されたヒーロー役は大げさに自分が活躍したことについて語りましょう。
短時間で簡単にできるゲームなので、新人研修のアイスブレイクとしてもおすすめです。
-ヒーローインタビューのやり方-
- 2人1組のペアになる
- インタビュアー役とヒーロー役に分かれる
- ヒーローインタビューのように成功体験について質問する
- 交代して同じように行う
条件プレゼンゲーム
「条件プレゼンゲーム」は、決められた3つのキーワードを入れてプレゼンするコミュニケーションゲームです。繋がりのなさそうなキーワードが与えられるので、さまざまなアイデアが浮かぶでしょう。チームで話し合ってプレゼン内容を考える条件プレゼンゲームでは、協調性や創造力、柔軟性などが養えます。
-条件プレゼンゲームのやり方-
- チームに分かれる
- キーワードを3つ与えられる
- キーワードを入れてプレゼンを作る
共通点探しゲーム
共通点探しゲームは、制限時間内に共通点がいくつあるか探すシンプルなゲームです。チームで話し合い、共通点を見つけることで一体感が生まれます。それぞれの個性を理解し合いながら、コミュニケーションの活性化が期待できるゲームでしょう。
-共通点探しゲームのやり方-
- 2~5名のチームに分かれる
- チーム内で自己紹介をする
- 質問し合いながら共通点を探してメモに書いていく
- 他のチームに共通点を発表する
野球のポジション当てゲーム
「野球のポジション当てゲーム」は、それぞれに与えられる野球のポジションに関する情報から、チーム内で誰がどのポジションなのかを当てるゲームです。「山田選手はピッチャーと仲が良いようである」「ショートとサードは松田選手とよくご飯に行くようだ」など、それぞれ情報が与えられます。自分の情報を他人に見せてはいけないので、上手に伝える力が必要です。
このゲームはジグソーメソッドといわれる手法で、バラバラの情報をつなぎ合わせると正解にたどりつけるようになっています。
-野球のポジション当てゲームのやり方-
- それぞれに野球のポジションに関する情報が与えられる
- 情報をそのまま共有することはできない
- チームで話し合ってポジションがどこなのか考える
- 正解を発表する
地図作成ゲーム
「地図作成ゲーム」は、それぞれ与えられた情報を繋ぎ合わせて架空の地図を完成させるゲームです。前述の「野球のポジション当てゲーム」と同じように、ジグソーメソッドが用いられています。
与えられた情報はそのまま共有できないルールなので、自分自身の言葉で伝えなければなりません。チームで話し合って地図を作り上げていくことで、傾聴力と伝達力の両方が養えるでしょう。
-地図作成ゲームのやり方-
- それぞれに地図の情報が与えられる
- 情報は自分の言葉でのみ伝えられる
- チームで話し合って制限時間内に地図を完成させる
十人十色ゲーム
「十人十色ゲーム」は、回答者の答えを当てるシンプルなゲームです。名前の通り、人はそれぞれ違うということがよく理解できます。
社会人基礎力で重要なチームで働く力では、「傾聴力」や「柔軟性」が求められます。このような性質は、人それぞれ価値観は異なるということを念頭に置いたうえで成立するものです。十人十色ゲームで他人との価値観の違いを知り、自分の考えだけが正解ではないと理解しましょう。
-十人十色ゲームのやり方-
- チームを作り、1人が回答者になる
- 3択のお題を出し、回答者は自分の好きなものをひとつ、他のメンバーは予想の答えをひとつ選ぶ
- 一致したらポイントがもらえる
- 最もポイントが多いチームが勝ち
まとめ
新人研修を有効活用すれば、「社会人基礎力」の3つの能力と12の能力要素を、早いうちにバランス良く身につけさせることが可能です。
座学で社会人基礎力について伝えることも大切ですが、得た知識を実践させるビジネスゲームも導入した方がより確実に身につくでしょう。
この記事でご紹介したゲームは、それぞれ鍛えられる社会人基礎力が異なります。自社で特に重要視している能力に合ったゲームを選び、実施してみてください。
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