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OODA LOOPとは?PDCAとの違い・メリット・学べる研修を紹介
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目次
OODA LOOP(ウーダループ)とは状況に適応し、適切な意思決定・行動決定をするためのフレームワークです。PDCAと比較されることがありますが、本質的に異なる概念といえます。
本記事では、OODA LOOPの概要、PDCAとの違い、ビジネス(仕事)に取り入れるメリット、学び方・学べる研修について紹介します。
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OODA LOOPとは
OODA LOOP(ウーダループ)とは状況に適応し、意思決定・行動決定をするためのフレームワークです。アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が考案した概念であるとされています。Observe(観察)、Orient(順応させる・方向を合わせる※状況判断)、Decide(意志決定・行動決定)、Act(行動)の頭文字をとり、そのサイクルを回すため「OODA LOOP(ウーダループ)」と呼ばれています。
上記は、「観る」⇒「分かる」⇒「決める」⇒「動く」というサイクルでループさせるものと解釈することができます。ただし、「世界観を更新する(観るだけで結果がわかるものを増やす)ことで、動くまでの時間・行程を短縮させる」という点が大切とされています。また、「分かる」⇒「動く」、「決める」⇒「動く」に対してフィードバックすることや、「分かる」⇒「動く」に関して暗黙の誘導・統制が影響されていることも概念として重要なため、単にループさせればよいというものではないという点も押さえておく必要があります。
参考:OODA ループと IDA サイクルについて – 防衛研究所(PDF)
「OODA」の各項目について
以下では、OODA LOOPのObserve(観察)、Orient(順応させる・方向を合わせる※状況判断)、Decide(意志決定・行動決定)、Act(行動)の詳細について紹介します。
Observe(観察)
「Observe(観察)」は、「観る」工程です。具体的には、「状況を観る」ということです。状況判断の精度を高めるために、定量的に把握することが重要です。
Orient(状況判断)
「Orient(状況判断)」は、「分かる」工程です。具体的には、「定量的な観察を経て、そのあとに起こる状況をイメージする」ということです。状況判断の精度を高めるために、世界観を更新する(観るだけで結果がわかるものを増やす)ことが重要です
Decide(意思決定・行動決定)
「Decide(意思決定・行動決定)」は、「決める」工程です。具体的には、「状況判断を経て、行動を決定する」ということです。最高の結果がでるイメージを優先して選択することが重要です。
Act(行動)
「Act(行動)」は、「動く」工程です。具体的には、「意思決定・行動決定を経て、最後までやりきる」ということです。明確な意思を持ってやりきることが重要とされています。
PDCAとOODA LOOPの違い
PDCAは、改善・効率化のためのフレームワークです。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとってPDCAと呼ばれます。PDCAサイクルを回すことで改善させることができ、業務効率や成果向上などを目的として活用されています。
一方、OODA LOOPは、意思決定・行動決定のためのフレームワークであり、本質的に異なります。PDCAとOODA LOOPのそれぞれに適した形で使い分けるとよいでしょう。
参考:PDCAサイクルとは?具体例や各ステップのポイントをわかりやすく解説 | あそぶ社員研修
OODA LOOPをビジネス(仕事)に取り入れるメリット
以下では、OODA LOOPをビジネス(仕事)に取り入れるメリットを紹介します。
各々が状況判断・行動決定を行えるようになる
OODA LOOPを取り入れることで、経営者・役員、管理職などの決裁者以外の社員も、「状況判断」に基づいて主体的に物事を考えることで「行動決定」をする意識を持つようになると期待できます。言い換えると、「自分で考えて行動できるようになる」ということです。
自分で考えて行動できる社員が増えると、
意見・アイデアをだせる社員が増える
OODA LOOPが身につくと、意思決定・行動決定のために、観察し、状況把握ができるように努められるようになります。そうなると、社員が主体的に考えられるになり、意見・アイデアが出やすくなることが期待できます。
また、意見・アイデアを持つ社員が増え、それを安心して発信できるようになると、心理的安全性(安心して意見・アイデアを伝えられる状態)が高まります。心理的安全性が向上すると、会社の人間関係や社員の働きやすさが高まることが期待できるため、離職率の低下やワークエンゲージメントの向上につながるとされています。
交渉力・戦略的思考力が身につく
OODA LOOPは、軍事的に勝つためのフレームワークとして考案されたものであり、「相手」がいる状況で、勝つための戦略を立てる・行動を取るために活用することができます。
OODA LOOPでは、「状況に適応すること」が重要な点の1つとされています。状況は観る人により解釈が異なり、自分と相手の互いが影響し合うため、相手がいるビジネス(仕事)といえる交渉やで活用することで、優位性を高めることができます。
企業の競争力が高まる
OODA LOOPを学び、本質的に状況を把握して適応できるようになることで、より良い結果をもたらせるようになります。そのため、業務の質・パフォーマンスが高まり、業界における企業の競争力が高まります。
決めたことを最後までやりきる力が身につく
OODA LOOPを活用することで、行動に至るまでの根拠が明確になります。そのため、根拠に基づいて自信をもって・安心して行動することができます。また、OODA LOOPのAct(行動)は、最後までやりきることが前提とされており、意志力の向上にもつながります。
OODA LOOPについて学ぶ方法
OODA LOOPについて学ぶ方法については、以下の3つが挙げられます。
- 書籍・資料を読む
- セミナー(ウェビナー)に参加する
- 研修を受講する
OODA LOOPについて詳しく説明している書籍や資料はありますが、OODA LOOPの概念が難しく、実践するところまで落とし込むことが困難な場合があります。
社員にOODA LOOPについて学んでもらうには、研修を受講する方法がおすすめです。OODA LOOP研修のなかには、講義やワークを行い、実践も含めて感覚的に理解しやすくなる工夫がされている場合があります。また、研修ではフィードバックをもらうことができ、疑問点をその場で解消できます。
OODA LOOPが学べる研修
以下では、OODA LOOPについて学べる研修について紹介します。
OODA LOOP研修
「OODA LOOP研修」は、OODA LOOPの思考プロセスが深く関係しているアクティビティを活用し、主体性を高め、具体的なイメージをもった状態で講義やワークに取り組むことで難しい概念であるOODA LOOPを深く理解することができる研修プログラムです。
アクティビティはサバイバルゲームもしくはチャンバラ合戦のどちらかを選び、体を動かして体験することができます。OODA LOOPは戦闘に基づくフレームワークであることから、合戦やサバイバルゲームで相手と対峙することで、実践的に思考することができるようになります。
また、講義・ワーク、アクティビティの振り返りを行うことで、疑問・不明点を明らかにし、明確な答えを得られるため、OODA LOOPに関する理解を促すことができます。
サバ研
障害物の配置や相手チームをよく観察したうえで、各々の役割のなかでどのように行動するかを考えながら取り組むことで「行動の最適化」をはかり、OODA LOOPを実践的に身につけることができます。また、ブリーフィングを通じて戦略を練ることで、チームでOODA LOOPを繰り返すことも学べます。
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OODAチャンバラ合戦
城壁や陣形などをよく観察し、作戦を練ることが求められます。また、刻々と変化する疑似的な戦場のなかで素早く判断し、チームのなかで共有しながら取り組む必要があるため、組織のなかでOODA LOOPを活用するための基盤を構築することができます。
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あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
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■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
本記事では、OODA LOOPの概念やメリット、学べる研修について紹介しました。
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ゲーム・講義・ワークを組み合わせたアクティブラーニングで学びを深める研修
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