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内定者研修に適したワークショップ14選!特徴・具体例を紹介

研修に内定者が主体となるワークショップを取り入れることで、研修内容の理解や参加者同士の人間関係をより深められます。

本記事では、内定者研修に役立つワークショップ14選(着席・体を動かす・オンライン)の特徴や具体例を紹介します

 

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内定者研修のワークショップとは

ビジネスシーンで用いられる「ワークショップ」とは、参加者が主体となる体験型講座のことです。内定者研修ではおもに、座学で学んだ内容の理解や、参加者同士のコミュニケーションの促進を目的に導入されます。

ワークショップと似た言葉に「セミナー」がありますが、こちらは、主催者が講師として参加者に一方的に話し続けるスタイルです。参加者がほぼ受け身である点が、ワークショップとの大きな違いといえます。

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ワークショップは3つのタイプに分けられる

一口にワークショップといっても、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれに特徴がありますので、自社で行う内定者研修の目的や形態に合ったタイプのものを選ぶようにしましょう。

1.着席して行うタイプ

着席して行うタイプのワークショップでは、少数のグループに分かれ、カードなどの小道具を使って行うパターンがよく見られます。卓上で完結するものがほとんどであるため、場所を取らず、主催者が状況を把握しやすいタイプです。

ただし、メンバーの組み合わせによってはグループごとに盛り上がりや進捗に差が出やすいので、主催者は状況を見て調整する必要があるでしょう。

2.体を動かすタイプ

体を動かすといっても、汗をかくような運動をするわけではありません。あくまでも研修プログラムの一つなので、「席から離れて少し動く」程度のイメージです。少数のグループをつくり、ロールプレイングやジェスチャーなどで体を動かすものがよく行われます。

体の動きに比例してコミュニケーションが取りやすくなる一方、場所を取るため会場によっては実施が難しいこともあります。また、盛り上がりすぎて騒ぐ参加者も出やすいので、主催者は適度に切り替えのタイミングを設けるようにしましょう。

3.オンラインタイプ

これまでのワークショップといえば、「着席タイプ」と「体を動かすタイプ」が主流でしたが、昨今ではコロナ禍の影響もあり、オンラインで行うワークショップも増えています。オンラインタイプのワークショップは、グループをつくって何かするというより、個人タイプの内容になることがほとんどです。オンラインでできるゲーム形式のワークショップソフトも提供されていますので、活用してみるといいでしょう。

パソコンとネット環境があれば場所を選ばずに参加できますが、ネット環境は参加者によって異なるので、接続が切れたり停止したりと、スムーズに進行できない場合もあることが注意点です。

内定者研修でワークショップを行うメリット

企業が内定者研修でワークショップを取り入れるようになったのは、いくつもメリットがあるからです。ここからは、ワークショップを導入するメリットを詳しく見ていきましょう。

1.緊張がほぐれる

内定者研修の参加者は、「自分はここでやっていけるのだろうか」「本当にこの企業でいいのか」など、たくさんの不安を抱えています。緊張感が高まるなか、静かな座学ばかりの研修を行えば、内定者は精神的に疲れ切ってしまうでしょう。そこで会話や運動を交えれば、参加者の緊張もほぐれ、自発的に参加しやすくなります。

2.当事者意識が芽生える

座学で研修を受けた段階では、ほとんどの参加者は学んだ内容に対してピンときていません。「いずれは自分がやるのだ」といわれても、まだどこかで他人事のような感覚かもしれません。学んだ内容を自分自身で行うことで、初めて当事者意識が芽生えます。内定者研修に対して積極的な姿勢で臨んでもらうためには、こうした自覚は必須です。

3.学んだ内容をすぐに実践できる

ワークショップを行う目的の一つは、座学で学んだ内容の実践です。書籍で学んだ内容を誰かに説明すると記憶に残りやすいのと同様に、座学で学んだ内容を実践すれば、より深く本質を理解できるようになります。座学の時に簡単だと感じていても、実際にやってみるとうまくいかないことはよくあります。座学(インプット)とワークショップ(アウトプット)を繰り返すことで、参加者は着実にレベルアップしていくでしょう。

4.人間関係の構築に役立つ

ほとんどのワークショップは、参加者同士でコミュニケーションが取れるように設計されています。同じグループになったメンバーと話し、同じ体験を分かち合うことで、入社後に「そういえば、内定者研修であんなことがあったよね」と、気軽に話すネタにできるでしょう。仕事をする上で、同期という関係性は非常に強い繋がりなので、ワークショップは同期との交友を深める良いきっかけになるでしょう。

5.達成感を得やすい

ワークショップでは明確なゴールが設定されていますので、ゴールできた際には達成感を得られます。グループのメンバーと協力してゴールに辿り着いた時には、チームとしての一体感も味わえるはずです。こうした体験を経て、その後の研修や仕事に対する意欲を高められるでしょう。

着席して行うタイプのおすすめワークショップ5選

まずは、着席して行うタイプのワークショップの具体例を5つ紹介します。

1.リレー式自己紹介

「リレー式自己紹介」では、人の名前を数珠つなぎにして自己紹介します。途中で名前がわからなくなったら、周囲がフォローしてOKです。自己紹介の途中にメモは取れませんので、参加者はそれぞれの自己紹介をしっかり聞くようになります。結果的に、同期の顔と名前が一致しやすくなるでしょう。

2.野球ポジション当てゲーム

「野球ポジション当てゲーム」は、参加者が持つバラバラな情報を集約して、「誰がどのポジションなのか」を推理するワークショップです。45人の班に分かれた後、参加者一人ひとりに「とある野球チームのメンバーの情報」が書かれたカードが、数枚ずつ配られます。参加者は口頭で自分のカードの情報を班員に伝え、全員に情報を共有していくのが一連の流れです。

このゲームの目的は、情報の伝え方や聞き取り方、まとめ方を学ぶこと。事前に専用のカードを用意する手間はかかりますが、チームで仕事をする上で大事な力を身につけられるでしょう。

3.人狼ゲーム

「人狼ゲーム」といえば、一大ブームにもなった人気のカードゲームです。レクリエーションゲームのイメージですが、研修でのチームビルディングにも応用可能です。内定者は56人のグループをつくり、配られたカードに従って人狼側と村人側に分かれます。人狼側は自分の正体がバレないように嘘をつき、村人側は会話をとおして紛れ込んだ人狼を探していきます。

このゲームをとおして、コミュニケーション能力相手の話の矛盾を見つけ出す論理的思考などが育成できるでしょう。基本的には専用のカードを用意して行いますが、トランプでも代用できる気軽さが魅力です。

4.財務の虎

「財務の虎」は、会計や財務の知識を学べるボードゲームです。内定者同士のコミュニケーションより、専門知識を身につけることに重点を置いています。

座学で学習した会計や財務の知識を、ゲーム内で経営者となり実践していきます。「損益計算書」や「減価償却」など、座学で耳にしただけの用語の意味をより深く理解できるようになるでしょう。

開催には専用のキットが必要ですが、内定者に金融系の知識を最優先で身につけさせたい企業におすすめです。

5.ビズストーム

「ビズストーム」では、参加者が企業の経営者となり、研究開発やマーケティング、人材育成など経営に必要な要素を網羅的に体験できます。ゲームクリエイターが制作しているため、参加者はゲームに熱中しながら自然に学んだことを定着させられるでしょう。

経営の一連の流れを知れば、入社後も自分の仕事がどう結果に結びつくのか理解できるようになります。また、自分や同期の適性が高い箇所もわかるため、お互いに対する理解も深まるはずです。

専用のキットが必要なゲームですが、ビジスネ経験のない内定者に企業の仕組みを的確に伝えられるワークショップといえます。

体を動かすタイプのおすすめワークショップ5選

次に、体を動かすタイプのおすすめワークショップを5つご紹介していきます。

6.バースデーライン

「バースデーライン」は、内定者たちの誕生日をテーマにしたワークショップです。誕生日が早い順に並ぶだけの単純なルールですが、並ぶ際に喋ってはいけません。そのため、正しく並ぶためには、ジェスチャーやアイコンタクトなどのボディランゲージを駆使してコミュニケーションを取る必要があります。

パーソナルな情報を使って行いますので、自然とお互いの距離が近くなりますし、同じ誕生日や星座の参加者同士で話が盛り上がることも。内定者研修の最初で行うアイスブレイクに最適なゲームです。

7.人間知恵の輪

「人間知恵の輪」は、かんたんに外せない金属の輪でできた立体型パズル「知恵の輪」の人間バージョンです。5、6名のグループをつくり、知恵の輪になる方と知恵の輪をとく方に分かれましょう。知恵の輪になるメンバー全員で手を繋いで輪をつくり、試行錯誤して可能な限り絡まります。その後は、知恵の輪をとくメンバーが時間内に元の輪の状態に戻せるかチャレンジするゲームです。

メンバー間で協力してどう動くか決める必要がありますので、協調性や連帯感が自然と生まれていくでしょう。

8.ブラインドスナイパー

5名程度でチームを組み、ターゲット役1名、スナイパー役1名、残りのメンバーがサポーター役とそれぞれが役割を分担します。タイトル名にもあるように、スナイパー役は目隠しをするため、どこにターゲット役がいるかわからない状態です。

スナイパーは3回までボールを投げられるので、そのなかでターゲット役に当てられるよう、サポーター役がターゲット役の居場所を伝えていきます。このゲームをとおして、チームワークや情報の的確な伝え方を学べるでしょう。

9.ヘリウムリング

「ヘリウムリング」は、「メンバー全員の人差し指に乗せたフラフープを、誰の指からも離さずに地面につける」ことを目指すゲームです。やり方はシンプルでかんたんそうに思えますが、やってみると意外とうまくいきません。声を掛け合いながら下ろそうとしても、逆に上がってしまったり、指が離れてしまったりするでしょう。それをどう調整するかが、このワークショップの醍醐味です。ただし、人数が少ないと難易度が下がってしまうので、他のゲームよりグループの人数を多くすると良いでしょう。

【関連記事】

ヘリウムリングとは?研修で実施するべき理由やルールを解説

10.ロングタイムドミノ

ドミノといえば、普通は「どれだけたくさんのドミノを並べられるか」といったように数を競うことが多いでしょう。しかし、このゲームでは、ドミノが倒れ続けた時間を競います。

ドミノの数や並べる時間などの条件は共通なので、グループごとの発想力やひらめきが試されます。「部屋の中にあるものを自由に使って良い」といった条件をプラスすれば、より創意工夫の幅が広がるでしょう。ただし、このゲームはたくさんのドミノや広い場所など準備すべきものが多いので、開催するハードルはやや高めといえます。

オンラインタイプのおすすめワークショップ4選

最後に、オンラインタイプのワークショップとしておすすめのものを4つご紹介します。

11.リモ探

リモ探」は、リモートチャットでのコミュニケーションをとおして情報を整理し、答えを推理するワークショップです。参加者は難解な事件を解決する「リモート探偵」となり、ストーリーに沿って情報を集めた情報をもとに仮説と論証を繰り返し、無事に事件を解決できればゴールです。

ゲーム仕立ての体験をとおして、楽しみながら論理的思考力情報分析力チーム内での役割などを学べます。チームをフォローするスタッフも配置されますので、オンラインであってもスムーズなコミュニケーションができるでしょう。

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12.ワークスタイルトランプ・クラウド

もともとは卓上で行うワークショップですが、トランプをオンライン化することで、リモートでもできるようになりました。「好きを仕事にする」「社会に貢献する」「時代を先行する」など、「働き方」に関するキーワードが書かれた52枚のカードの中から、自分が理想とする働き方を10枚選びます。

4、5人ほどのグループをつくり、お互いに「なぜそのカードを選んだか」を聞いていくのが一連の流れです。参加者それぞれの働き方に対する価値観がわかり、お互いに対する理解がより深まるでしょう。

13.リモBako

オンラインでもできる大人数参加型の脱出ゲームが「リモBako」です。「チームを組んで謎を解き、閉じ込められそうな空間から脱出する」のが大まかな流れとなっています。「電脳都市」「本能寺」「リモート会議」など、脱出する場所は複数用意されているため、気に入ったストーリーから選択可能です。

どの謎もチームで協力しなければクリアできない仕組みになっているので、自然とチーム内でのコミュニケーションが活性化します。また、シンプルな操作で進められるのでリモートに不慣れな方でも参加しやすいですし、謎解きの難易度も調整可能です。

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14.おうちにあるものしりとり

その名のとおり、家にあるものを使ってしりとりを行うワークショップです。本当に家にあることを証明するため、実物を持ってきてメンバーに見せるのがポイントです。

ダラダラした進行にならないよう、1名当たりの制限時間を決めておきましょう。待っている間、ものを探している様子を楽しんだり、他のメンバーが持ってきたものをきっかけに雑談をしたりと、カジュアルに楽しめるゲームです。参加者をリラックスさせるアイスブレイクとして行うのがおすすめです。

内定者研修でワークショップを行う際の注意点

内定者研修でワークショップを行うことにより、さまざまな効果が得られます。しかし、主催者側が内容をきちんと理解していないと、せっかくの効果も半減してしまう可能性も。内定者研修でワークショップを導入する際には、事前に注意点を把握しておきましょう。

始める前にゴールを明確にする

ワークショップはゲーム形式で行われるものが多いため、参加者には単調な感想しか残らない可能性があります。企業としては、座学で伝えたことを身につけるためにワークショップを実施していますので、始める前に「今回は、〇〇を学ぶためのワークショップを行います」と、全体のゴールを伝えるようにしましょう。

そして、終了後には最初に掲げたゴールに到達できたかを振り返らせます。振り返りに対して主催者がフィードバックすれば、さらに参加者の意欲を高められるでしょう。

全体に目を配る進行役を決める

さまざまな性格の参加者がいる内定者研修でワークショップを成功させるためには、全体に目を配る進行役を決めておくのが効果的です。コミュニケーションが苦手な方や行動が消極的な方には、進行役が参加を促すきっかけを与えます。逆に盛り上がりすぎているグループには、注意や話の軌道修正をしてください。また、ワークショップは座学と比べて時間が押しやすいので、時間配分も気にかけるようにしましょう。

個人ワークも取り入れる

ワークショップには、できるだけ個人ワークも取り入れるのが理想的でしょう。というのも、グループワークは参加者の性格によって、発言量や行動量に偏りが出やすいためです。グループワークの内容に、自分の意見を練って全員が発言するセクションを設ければ、大きな不公平さが生じることを避けられるでしょう。

 

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■研修テーマ・アクティビティの例

  • コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
  • ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
  • クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
  • PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
  • 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)

まとめ

近年は、内定者研修でワークショップを積極的に取り入れる企業が増えています。講義形式で一方的に教え込むだけでなく、内定者自身が主体となって動く機会を与えることで、研修や実際の仕事に対する積極性を養えるでしょう。

ワークショップを効果的なものにするためには、自社の目的に沿った内容や、主催者側の適度な管理・調整が欠かせません。企業・内定者の双方にメリットのあるワークショップを実現させましょう。

 

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