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2021.07.16
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ロジックツリーって何?メリット・デメリットや作り方などを紹介!

いきなりですが、ロジックツリーという言葉を聞いたことはありますか。コンサルタントが使う手法の一つでもありますが、初めて聞いた方もいることでしょう。

そこで今回は、ビジネスやプライベートでも役立つロジックツリーの基本情報やメリット・デメリット、作り方などを紹介します。ロジックツリーについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもロジックツリーとは?

ロジックツリーとは、ある問題の解決方法を見つける上で用いられる手法の一つ。木の枝を広げるように問題を分解していき、論理的な解決策を見つけ出すことが目的です。

ただ、ロジックツリーには似たような存在があるため、他の言葉と意味を間違えやすいのが難点。そこで、以下の項目でロジックツリーと間違われやすい言葉を取り上げて、その違いを紹介します。

ロジカルシンキングとロジックツリーの関係性

ロジカルシンキングは、筋道がきちんと立っている合理的な思考様式や方法論のことを指します。ロジックシンキング自体はビジネスでも一般的な考え方とされており、実際にロジカルシンキングに関する本が多数販売されています。

上記で述べたように、ロジカルシンキングには合理的な思考様式の方法論まで含まれています。ロジックツリーもその対象であり、ロジカルシンキングにおける一つの方法がロジックツリーといえます。そのため、ロジックツリーを知りたいのであれば、ロジカルシンキングまで学ぶのがおすすめです。本であれば、「グロービスMBAクリティカル・シンキング」や「考える技術・書く技術」、「ポケットMBA ロジカル・シンキング」などが挙げられます。

フィッシュボーンとロジックツリーの違い

ロジックツリーと間違われる手法としてフィッシュボーンがあります。フィッシュボーンはロジックツリーと同じく問題解決を目指した手法の一つであり、1956年に日本人が考案しました。見た目が魚の骨に似ていることからフィッシュボーンと名付けられており、テンプレートも存在します。

フィッシュボーンとロジックツリーは、手法の形が異なります。フィッシュボーンは、まず解決したい問題(背骨)を決定。次にいくつかの主な原因(大骨)を書き出します。その後、各原因を分解した内容(中骨)を書き出し、さらにその内容を分解(小骨)。このように大きな問題を分解していくことで、問題の原因を細かいところまで可視化できます。

一方でロジックツリーは、上記で述べたように枝が分かれるように問題の原因を分解していきます。ただ、解決したい問題を分解して細かいところまで可視化していくところは同じであるため、使いやすいものを選ぶといいでしょう。

ロジックツリーのメリット

ここまで読んだ方の中には、「わざわざ図に書き起こす必要なんてあるの?」と思っている方がいるかもしれません。確かに問題を形に沿って書いていくのは面倒と思うことでしょう。しかし、実際に作ることで、さまざまな効果が得られます。

ここでは、ロジックツリーで得られるメリットをピックアップして紹介します。

モレ・ダブリを防げる

ロジックツリーで考えを書き起こしていくことにより、思考のモレやダブリを防ぎます。たとえば、一人で問題の解決法を考える場合、単純な解決法が思いつかなかったり、すでにわかっている問題点を忘れていたりなどするかもしれません。一方、チームで考える場合は複数の人の思考が重なってしまい、思うように別の思考へ進められない可能性があります。

それらを解決するのが、ロジックツリーです。ロジックツリーで問題の原因を分解して書いていくことにより、気づかなかった原因に気づきやすくなります。また、原因を書いておくことで、すでに挙がった原因を確認しやすくなり、思考のダブリを防げます。

問題の深堀りや可視化ができる

ロジックツリーは各原因を分解していく手法であるため、一つの問題を深堀りできます。一見すると単純な問題であったとしても、ロジックツリーを活用することで根本的な原因や、誰も想像したことがなかったような原因が分かるかもしれません。問題の原因を特定しやすくなることから、問題解決のための行動も挙げやすくなります。

また、問題が可視化できるところもロジックツリーのメリットです。問題を可視化することで根本的な原因が判明しやすくなります。チームで考える場合、原因がメンバー全員でロジックツリーを共有すれば、考えの食い違いを防げます。

解決策の優先順位がつけやすくなる

ロジックツリーで問題への解決策を考えることで、どれから取り組めばいいのか優先順位をつけやすくなります。大きな問題を抱えている場合、問題を解決するための優先順位に迷う場合が多いです。これでは、効率よく作業できません。しかし、ロジックツリーで問題の解決法がわかっていれば、どれから取り組めばいいのか分かりやすくなります。そのおかげで効率よく作業できるようになり、スムーズに問題の解決を目指せます。

このことは、費用面でもメリットがあります。優先順位がわかっていない場合、どこから始めればいいのかわからないため、優先順位の低い部分に予算を投じてしまう可能性があります。これでは、無駄なコストがかかってしまうでしょう。

しかし,ロジックツリーを活用して優先順位が明らかになれば、必要なところに必要な分だけの予算を投じられるため、無駄な費用を減らせます。そのため、できる限りコストを抑えて問題解決を目指したい中小企業にもおすすめです。

ロジックツリーのデメリット

上記で述べたように、ロジックツリーには思考のモレ・ダブリ防止や問題の可視化などのメリットがあります。しかし、どんなことでもメリットの裏にはデメリットがあることを忘れてはいないでしょうか。ロジックツリーにも当てはまることであり、いくつかのデメリットがあります。だからこそ、デメリットまで把握した上で、実践してみるかどうか決めてみましょう。

なお、以下で紹介するデメリットはロジックツリーだけではなく、ロジカルシンキングにも当てはまります。

ロジック通りに進むとは限らない

いくらロジックツリーがきれいに完成したといっても、必ずしもその通りに進むとは限りません。どこかでロジックツリーが誤っていれば、全体的なロジックも崩壊してしまいます。また、考えてもいなかった不測の事態が発生してロジックが崩れてしまう可能性もあります。

だからこそ、ロジックツリーを過度に信頼しすぎるのはおすすめできません。ロジック通りに進まない時もあることも踏まえた上で作ってみましょう。その考えを頭に入れておけば、万が一のことが起きても、すぐに対応できるようになります。

新しいことに弱い

ロジックツリーは、問題の原因を探りながら分解していき解決策を探すという手法です。原因を探る上では過去の内容を振り返っていく必要があり、すでに存在する考えや出来事が対象となります。そのため、ロジックツリーを通じて新商品のヒントを生み出すといったことには向いていません。

新しいことへの取り組みには、ロジックツリーよりもマインドマップやPMI法、オズボーンのチェックリストなどがおすすめ。マインドマップは、一つのテーマから連想するものを次々と書き出していく手法であり、PMI法はあるアイデアをさまざまな視点から評価していく手法です。オズボーンのチェックリストに関しては、「転用」や「応用」、「拡大」など9つの視点からアイデアをチェックするという手法。ブレインストーミングの考案者である、アレックス・F・オズボーンが生み出しました。

手段が目的になる恐れがある

あくまでロジックツリーは問題の解決策を探すための手段であり、目的ではありません。最初はそのことを意識して書き出していたとしても、いつの間にかロジックツリーを作ることが目的となってしまう恐れがあります。そうなってしまうと、問題と原因の関係性があやふやになってしまったり、的はずれな解決策が出てきてしまったりなどの失敗が生まれてしまいます。

そうならないためにも、ロジックツリーは手段であることを忘れないようにしましょう。それを意識しながら作業していけば、的確な解決策が見つかりやすくなります。

ロジックツリーの作り方

ロジックツリーの概要を上記で把握した上で、次に作り方を見ていきましょう。一見すると簡単そうに思えるかもしれませんが、種類によって細かい部分が異なります。

ロジックツリーは3種類ある

そもそも、ロジックツリーには3つの種類があります。それは「Whatツリー」「Whyツリー」「Howツリー」というもの。形自体はどれも同じですが、考え方や取り上げる問題が異なります。どんな問題をロジックツリーで分解していくのかによって使う種類が違うため、それを踏まえたうえで作り方を覚えていきましょう。

Whatツリーの作り方

Whatツリー」は、要素分解ツリーとも呼ばれる種類。ある要素を設定し、そこから細かい要素へと分解していきます。たとえば、「国内旅行」をテーマとした場合、まず行先を「西日本」と「東日本」に分解。そこから「西日本」の場合は、「九州・沖縄」「四国」「中国」「近畿」というように分解していきます。

Whatツリー」は、網羅的に要素を把握したいときに役立ちます。「国内旅行」と言われても幅が広すぎて判断するのが難しいですが、Whatツリーで細かくしていけば、自分の条件にあった要素を見つけ出せます。今回の場合は、「西日本で近畿の京都に行ってみよう!」といったような選択ができるでしょう。

「ただ要素を分解するだけで役立つの?」と思うかもしれませんが、顧客の分類や市場分析などで効果的です。顧客を分類していけば、狙うターゲットを細かく設定することが可能。市場分析であれば、一つの市場がどのような要素で成り立っているのか可視化できます。

Whyツリーの作り方

Whyツリー」は、原因追求ツリーとも呼ばれます。名前のとおり、ある問題の原因を追求する際に用いられるロジックツリーであり、根本的な原因を探りたいときにおすすめです。

例として、「なかなかお金が貯まらない」という問題を設定してみましょう。「出費が多い」や「収入が少ない」などの原因に分解できます。さらに分解していけば、お金が貯まらない根本的な原因が見えるでしょう。単純に無駄な出費が多すぎて貯まらないかもしれませんが、一方で収入が少なくて必要経費にほとんど消えてしまうことが原因である可能性もあります。

Howツリーの作り方

最後に紹介する「Howツリー」は、問題解決ツリーとも呼ばれます。上記で紹介した「Whyツリー」が問題の根本的な原因を探るのに対し、「Howツリー」は問題の解決策や改善策を探す目的で用いられます。今後の業務にも大きく影響を与えるため、分解した後にわかった結果に対する優先順位の決定も重要です。

例として「新商品の売り上げを伸ばしたい」と設定するとします。この場合、「告知する」や「価格を下げる」などに分けられます。ただ、これだけではあいまいであり、具体的な方法まではわかりません。そのため、「告知する」から「オウンドメディアで紹介」や「テレビCMを作って放映」など具体的な解決策になるまで分解していきましょう。

なお、「Howツリー」の派生として「KPIツリー」があります。チームを動かす際に有効的な種類であり、ある目標を達成するためのプロセスが適切に進んでいるかを確認するときに役立ちます。

ロジックツリーを作る上でのポイント

ロジックツリーを作る上では、いくつかのポイントがあります。このことは全体的に通じる話であるため、どの種類であってもチェックしておきましょう。

MECEを守る

ロジックツリーを作る上では、「MECE」が重要です。「MECE」とは、「Mutually(お互いに)」「Exclusive(重複せず)」「Collectively(全体として)」「Exhaustive(漏れがない)」の頭文字を組み合わせた言葉。「モレナなく、ダブリなく」とも訳されており、ロジックツリーを作る上で重要となります。

ただ、ロジックツリーで設定した問題によっては「MECE」を完璧に守るのが難しいこともあるでしょう。その場合は、必ずしも「MECE」を守る必要はありません。可能な範囲で 「MECE」の内容を守るようにしましょう。

ちなみに、「MECE」を用いた分析はさまざまな分野で用いることができます。例として人事で「MECE」を活用する場合、研修プログラムの作成や地域別の人員配置などで使えます。また、ToDoリストの作成や企画書の作成でも「MECE」を活用できます。

原因と結果を同一視しない

ロジックツリーを作る際は、結果と原因を同じように捉えてはいけません。それぞれ別のものとして区別する必要があります。ロジックツリーの場合、右側に結果・左側に原因という関係性が生まれます。結果を分解して原因を見つけ出し、深堀しながらさらに原因を見つけ出すということを繰り返してロジックツリーを作っていきます。
そのため、なんとなくで分解するのではなく、横の関係も意識しながら分解する必要があります。

右端が行動になるよう展開する

ロジックツリーを作る際は、最終的に右端が行動につながるような展開を目指しましょう。「Howツリー」で取り上げた「新商品の売り上げを伸ばしたい」という例であれば、「告知する」だけでは具体的な行動が見えません。しかし、「オウンドメディアで紹介」や「テレビCMを作って放映」まで分解すれば、「告知する」よりも具体的な行動内容がわかります。もちろん、これだけで終わるのは少ないため、できる限り具体的な内容になるまで分解することを目指しましょう。

要素の順序も大切

ロジックツリーは、思いついたものを書けばいいというわけではありません、要素の順序も大切です。分解する上で要素をどの順序で書き出せばいいのか意識しながら作っていくことで、縦のつながりも見えてきます。

ロジックツリーにおける順序の関係性として、「フロー/ストック」や「イン/アウト」などが挙げられます。「フロー/ストック」はその時だけの単発要素(フロー)か継続する要素(ストック)というものであり、「イン/アウト」は内的要素(イン)か外的要素(アウト)かというものです。縦の軸でも分類してみることで、問題の原因や解決策が見えやすくなります。

テンプレートを活用する方法もアリ

ロジックツリーの制作に時間がかかっているようであれば、テンプレートを活用してみましょう。インターネット上にはロジックツリーのテンプレートが用意されており、簡単に作れます。もし試しに作ってみたいのであれば、まずはテンプレートを使ってみるとよいでしょう。

ロジックツリーが作成できる主なツール

最後にロジックツリーが作成できるツールを紹介します。ツールを使うことでスムーズにロジックツリーが作れるため、ぜひ使ってみてください。

Excel

ビジネスに欠かせない存在である「Excel」ですが、実はロジックツリーも作れます。「Excel」に搭載されている「Smart Art」では、マトリックス図やピラミッド図などを作成することが可能。「挿入」から「Smart Art」を選択し、そこから「階層構造」を選びます。次に「階層構造」の中から横方向に展開する階層を選べばOK。ロジックツリーの原型に書き込めば、すぐ作成できます。

PowerPoint

Excel」だけではなく、「PowerPoint」でもロジックツリーが作れます。「PowerPoint」は「Excel」よりも優れたデザイン性のロジックツリーを作成でき、プレゼンに用いたいときにもおすすめ。ロジックツリーの結果をプレゼンに取り入れることで、論理的な考えで生まれたアイデアであることを伝えられます。

Lucidchart

Lucidchart」は、簡単な操作でロジックツリーが作成できるツールです。テンプレートも揃っているため、サッとロジックツリーを作りたいときにもおすすめ。パソコンだけではなく、スマホからもアクセスできることから、外出先で編集したいときにも使えます。

また、「Lucidchart」の場合は「Excel」や「Word」、「Dropbox」といった外部ツールとの連携も可能。特に「Excel」や「PowerPoint」の場合は、エクスポートに対応しています。

料金に関しては、無料版と有料版が展開されています。無料版の場合、編集可能なドキュメントが3つしかありません。一方、有料版は、ドキュメント数が無制限に。有料版でのみ利用できる機能もあるため、予算や機能性に応じて選びましょう。

XMind

XMind」といえばマインドマップ作成ツールのイメージがあるかもしれませんが、ロジックツリーも作れます。無料で使うこともできる上に、テンプレートも用意。「Lucidchart」のようにサッと作りたいときにも向いています。

また、「XMind」の有料版に切り替えることで、「Word」や「PowerPoint」にエクスポートできます。「PowerPoint」との連携を考えているのであれば、ぜひ有料版も検討してみてください。
ちなみに、有料版に関しては30日間の返金保証が設けられています。

ロジックツリーで問題の解決方法を見つけよう!

今回は、ロジックツリーの基本情報やメリット・デメリット、作り方などを紹介しました。ロジックツリーは問題の根本的な原因や解決策を探る上で有効的な手段であり、問題の可視化にもつながります。ただし、新しいことに弱いといった注意点もあるため、そこまで把握した上でロジックツリーを使ってみてはどうでしょうか。

 

参考サイト:

 

 

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