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新人研修の費用・内訳を解説!注意点・節約方法も紹介
目次
新人研修には、会場や設備の費用、講師への謝礼などがかかり、費用の内訳をしっかり把握していないと高コストになることもあります。
本記事では、新人研修の費用・内訳に加え、研修実施時に節約(コストカット)をする方法についても解説していきます。
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新人研修の費用相場
一般的に、研修外注する場合にかかる費用の相場は、受講者1人あたり2~2.5万円程度とされています。
たとえば、新人40名を対象として、研修を外注する場合には、80~100万円程度の費用がかかるということです。研修に関する予算は企業によって異なりますが、外注する場合は、対象者数と外注費用を見込んで予算組みをする必要があります。
Off-JTに支出した費用の社員1人あたりの平均額
厚生労働省が毎年おこなっている「能力開発基本調査(令和4年度)」によると、Off-JTに支出した費用の社員1人あたりの平均額は1.3万円と公表されています。近年と比較すると、Off-JTに支出した費用の社員1人あたりの平均額は低下傾向にあります。
調査年度 | 社員1人あたりの平均額 |
令和4年度調査 | 1.3万円 |
令和3年度調査 | 1.2万円 |
令和2年度調査 | 1.5万円 |
令和元年度調査 | 1.9万円 |
平成30年度調査 | 1.4万円 |
新人研修にかかる費用の内訳
続いては、新人研修にかかる費用の内訳について確認していきましょう。
講師費
社内に講師がおらず、外部から講師を呼ぶ場合は、講師費が必要です。講師を依頼する先は、フリーランスと法人の2パターンがあり、それぞれで費用相場が大きく異なります。
- フリーランス:6~12万円
- 法人:10~30万円
フリーランスの講師は、予算に合わせて対応してくれるケースが多いため、予算が少ない場合に最適でしょう。また、自社で資料作成を行い、新人研修の実施だけを講師に依頼することでさらにコストを抑えられます。
ただし研修プランは、講師の得意ジャンルによって異なるため、講師選びは非常に重要です。一般的なビジネスマナーであれば、ほとんどの講師が対応できますが、プログラミングや製造工程などの専門的な内容は対応できないこともありますので注意してください。
一方、法人に依頼する場合、費用は高くなりますが、業界に関する専門的な研修が可能です。たとえば、業種ごとの市況や競合分析など、業界に精通している法人ならではのサポートが期待できるでしょう。
さらに法人の場合、組織的に研修を行っているため、階層別の研修やメンタルヘルス講座など、研修プランも豊富です。また、中長期的なコンサルティング契約を提供している場合も多く、継続的にサポートしてもらうこともできます。
会場費
自社で会場を用意できない場合、貸し会議室やホテルを利用することになるでしょう。費用は、会場の規模や宿泊の有無によって大きく異なります。主な費用相場は、以下のとおりです。
- 小規模な会場(10~20名):1万5千~5万円/1日
- 大規模な会場(100名以上):12~20万円/1日
- 宿泊・食事あり:30~80万円/1泊2日
なお、部外者の多い会場で情報漏洩が気になる場合には、ホテルや旅館の1棟を貸切ることも可能です。
設備費
プロジェクターやスクリーンなど、新人研修の実施にあたり必要な設備にもコストがかかります。平均的な設備費の目安は、5~15万円ですが、会場の規模に合わせて必要な備品や数も異なるため、大規模な会場になるほど費用がかさむでしょう。なお、設備を借りる際の費用相場は、以下のとおりです。
- プロジェクター:3~5万円/1台
- スクリーン:5千~2万円
- 映像・音響機器一式:3~5万円
これらに加え、特別な教材や道具を使用する場合には、上記の設備費以外にもコストがかかります。事前に必要な設備をリストアップして、自社の予算と照らし合わせておきましょう。
eラーニング費
オンラインで研修ができるeラーニングを導入する際、初期費用や利用料金がかかります。平均的な料金相場は、初期費用が20~30万円、利用料金が3~7万円。初期費用には、システムのセットアップやレンタルサーバー代が含まれています。
利用料金は、利用人数に応じて料金が異なることが多く、50名程度であれば毎月3~5万円、150名程度で毎月5~7万円が目安です。
オンラインで行うeラーニングは、どこでも研修を受けられるため、社員が複数の場所に分かれていても参加できます。また、各社員の進捗状況を管理者が一元管理できるため、理解度の把握もしやすいです。
食費
新人研修を行う時間帯やプログラムの長さによっては、参加者と講師の食事代が必要になります。参加者の人数や食事のメニューによって料金は異なりますが、ランチのお弁当であれば1名当たり1,000円以内が目安です。なお、宿泊を伴う研修では、宿泊費に食費が含まれることもあります。
宿泊費
宿泊を伴う新人研修の場合、講師と参加者の宿泊費を負担しなくてはなりません。会議室と食事、部屋代がセットになったプランでは、1泊2日4食付きで1万3千~1万8千円程度です。ただし、宿泊する部屋のグレードや時期、食事のメニュー内容によって料金は変動するため、事前の確認を怠らないようにしましょう。
交通費
講師の派遣を依頼するのであれば、会場までの交通費がかかります。講師が自家用車で来る場合、駐車場代金も含めて実費で支払うのが一般的です。そのため、遠方から講師を呼ぶ際には、その分だけ交通費が高くなりますので、可能な限り会場に近い場所の講師を選ぶことがポイントです。
新人研修の費用を節約する4つの方法
高額になりがちな新人研修ですが、工夫を凝らすことでコストを抑えられます。ここでは、新人研修の費用を節約する4つの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
助成金を活用する
厚生労働省が管轄する「人材開発支援助成金」を活用することで、研修に必要な費用を節約できます。同助成金の対象になるコースは、以下の4種類です。
- 特定訓練コース
- 一般訓練コース
- キャリア形成支援制度導入コース
- 職業能力検定制度導入コース
助成金の対象となるかは研修内容によりますので、必ず実施前に確認しましょう。また、助成金の対象になっているプランを提供している研修会社もありますので、新人研修の実施を外部に委託する場合にも活用できる方法です。
自社の備品を使う
借りる設備をリストアップしたら、自社の備品が使えないかリストを見直してみましょう。設備費としてかかるプロジェクターや音響機器など、自社の設備を使用できればレンタル費を抑えられます。全てを借りるのでなく、どうしても準備できない設備だけをレンタルし、少しでも経費を削減しましょう。
パックプランを利用する
研修会社に依頼して新人研修を実施する場合には、講師費や食費など全ての料金が含まれている、パックプランを提供しているか確認してみてください。画一的なプランが多いため、カスタマイズできない可能性は高いですが、オリジナルのプランよりも費用は安いでしょう。カスタマイズ不要で、とにかく費用を抑えて新人研修を実施したい場合におすすめです。
リモート研修を活用する
リモート研修であれば、会場費がかからないため、大幅なコスト削減が可能です。特別なシステムは不要で、自社のビデオチャットで講座を受けられることも多いため、最低限のコストで新人研修を実施できます。
費用を抑えるならリモート研修がおすすめ
上記でご紹介したように、新人研修の費用を抑える方法はいくつかありますが、その中でもリモート研修がおすすめです。ここからは、リモート研修で費用が抑えられる理由をさらに深掘りし、おすすめのリモート研修についてもご紹介します。
リモート研修で費用が抑えられる理由
リモート研修では、高額になりがちな会場費や講師の派遣費などが抑えられます。特に会場費は、人数や期間に応じて費用が高くなるため、優先して削減したいコストです。リモート研修では、会場が不要なため、交通費や備品なども必要なく大幅なコスト削減が可能です。
また、eラーニングのように、特別なシステムやサーバーも必要なく、自社で使っているビデオチャットがあれば参加できるケースが多いでしょう。さらに、講師を派遣する際に必要な交通費や食費がかからないのもメリットです。
また、費用の削減とともに、会場や設備の準備などの手間も省けるため、研修担当者の負担も減らせます。負担とコストを削減したい企業は、ぜひリモート研修を取り入れてみましょう。
おすすめのリモート研修
リモート研修の企画にはさまざまな選択肢がありますが、ここでは、リーズナブルな料金が魅力的な、株式会社IKUSAの「リモ研」をご紹介します。基本料金は、20名までで36万円、それ以降は1名の追加ごとに別途費用が発生します。その他、基本料金の内訳は以下のとおりです。
- ディレクション費
- リモBakoシステム使用料
- 運営スタッフ人件費(3名~)
- 難易度調整費
教材で学びながら研修を受けるeラーニングと比べると、比較的お得に研修が実施できるでしょう。研修時間の目安は、座学とオンライン体験を合わせて3時間半~5時間程度。オンラインコミュニケーションのマナーや商談のコツ、チームビルディングが学べます。
リモ研内で実施される謎解きゲーム「リモ謎」では、メンバー全員が協力しないと謎が解けないため、チームビルディングに最適。オプションで実践型オンライン商談を追加することも可能なため、リモートワークでオンライン商談が増えている企業におすすめです。
リモート研修での食事
リモート研修では、参加者が離れた場所から参加するため、食事もそれぞれで用意するのが基本です。しかし、同じ新人研修を受けている仲間同士で同じ食事を楽しめれば、さらに研修が楽しくなるのではないでしょうか。
そこでおすすめのサービスが、株式会社IKUSAの「オンラインフードデリバリー」です。直接会えないリモート研修でも、同じものを食べることで繋がりを実感でき、よりコミュニケーションが活性化します。さらにこのサービスでは、イベントに合わせたノベルティや記念品を、フードと一緒に届けることも可能です。
リモート研修で食事の準備に困ったら、ぜひオンラインフードデリバリーをご検討ください。
研修会社を選ぶ際の注意点
研修会社によって、研修内容や費用が異なりますので、研修会社選びは慎重に行いましょう。ここでは、研修会社を選ぶ際の注意点について解説します。
研修実績は豊富か
研修会社を選ぶ際には、過去の研修実績を確認しましょう。研修の実施回数や取引先企業の件数、利用者の声が多く掲載されている会社であれば、経験豊富な信頼できる会社だと判断できます。
加えて、研修会社がどのような業界を得意としているのかを確認することも重要です。いくら評価の高い研修会社でも、自社の分野に詳しくなければ満足のいく研修は受けられません。そこで過去にどのような内容の研修を実施したのかチェックし、その会社の得意な業界や分野を把握しましょう。
また、在籍している講師の経歴やこれまでの研修経験などをチェックするのもおすすめです。経験豊富なベテラン講師が多く在籍している会社であれば、レベルの高い研修が期待できます。
研修内容のカスタマイズ性
研修会社によって、提供するプランのカスタマイズの自由度は異なりますが、なるべく柔軟に対応してくれる会社がおすすめです。自社のニーズや課題に合った研修にカスタマイズすることで、より研修の効果が得られます。
特に自社特有のルールで業務を行っている場合には、一般的な研修ではうまく当てはまらないことが多いでしょう。そこで自社オリジナルの仕様に研修内容をカスタマイズできれば、現場ですぐに活かせる知識やスキルを身につけられます。
ただし、カスタマイズできるプランは、パックプランよりも費用が高い傾向にあるため注意が必要です。自社の予算内でどの程度カスタマイズできるのか、チェックしてみましょう。
研修形式の種類
研修形式には、オンラインや集合研修、講師派遣など幅広い形式があります。研修会社によっては、対応していない形式もあるため、自社が希望する研修形式を扱っているどうかチェックしましょう。
リモートワークを実施中で社員を集めるのが難しい場合や、費用を抑えたい場合には、オンライン研修がおすすめです。
なおオンライン研修の場合、事前に録画された研修動画を見て学ぶ録画タイプと、講師がリアルタイムで研修をしてくれるライブタイプがあります。その場で講師とやり取りしたいのであればライブタイプ、通信状況に不安がある場合には、録画タイプが最適です。
研修前の打ち合わせは丁寧か
研修を実施する前に、自社の要望や課題を丁寧に聞き取り、研修内容をしっかりとすり合わせてくれる会社を選びましょう。特にカスタマイズを希望する場合、要望を間違いなく伝えるためにも、詳細な打ち合わせが大切です。
研修会社によっては、打ち合わせを簡素化することで費用を抑えている場合もありますが、誤解が生まれやすく、トラブルに繋がる可能性もあります。
打ち合わせは、どのような対応をしてくれるのか、信頼できる会社なのか見極める良い機会です。プランの詳細やフォロー範囲など、可能な限り細部まで確認しておきましょう。
研修後のフォローがあるか
研修会社を選ぶ際には、研修後のフォローがあるかどうかを確認しましょう。どんなに優れた内容の新人研修でも、ただ受けただけで知識やスキルが身につくことはありません。新人研修の効果を最大限に発揮するためには、研修後のフォローが重要です。
たとえば、研修内容の反響や満足度などのアンケートや、スキル定着のためのフォローサービスを実施しているか確認してみるのが良いでしょう。
研修後のアンケートは、社員の理解度を知るために重要なものですが、アンケートの集計作業は負担が大きいのがデメリットです。そこでアンケートの集計や分析などを行ってくれる研修会社を選ぶと、社員の負担を減らしつつ、新人研修の成果を正確に把握できます。
スキル定着のフォローサービスでは、コンサルティング契約や定期的な研修を実施している研修会社がおすすめ。定期的に社員教育を実施することで、スキルの定着と新たなスキルの獲得も可能です。
無料体験セミナーがあるか
研修会社選びで失敗したくない場合は、無料体験セミナーを実施している会社を選びましょう。研修は、実際に受けてみないと善し悪しがわからないため、実際に体験してみるのが一番良い方法です。
研修会社をいくつか絞り込んだら、実際に無料体験セミナーに申し込んでみましょう。研修内容や流れ、必要な道具などを体験してから確認すれば、失敗する可能性が低くなります。
無料体験セミナーがなくても、研修の雰囲気や内容がわかる動画資料や、デモンストレーションを実施している会社があれば、そちらを確認してみましょう。
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
⇒各研修の具体的な内容や学びのポイントがわかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る
■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
新人研修の費用は高額になりがちですが、工夫を凝らせばリーズナブルに実施できます。費用削減のコツは、自社の備品をフル活用することと、リモート研修を積極的に取り入れること。まずは内訳を把握し、どのような項目にいくらかかるのか、しっかりとリストアップしましょう。
特に備品のレンタルを検討している場合には、自社の製品で対応できないか確認することが重要です。リモート研修は、会場費や設備費といった大幅なコスト削減が期待できるため、安く研修を実施したい場合に向いています。不必要なコスト削減しながら、高品質な新人研修を目指しましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
研修やチームビルディングイベントの企画にお悩みの方必見!「ビジネスゲーム研修 総合資料」では、謎解き、推理ゲーム、サバイバルゲームなどを活用したユニークな研修を事例とともにご紹介しています。
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