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ブレインストーミングとは?概要や方法、ビジネスシーンでの取り入れ方を解説
目次
「なかなかアイデアが浮かんでこない……」「考えがまとまらない……」など、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。どれだけ考えてもなかなかいいひらめきに繋がらないことは、多くのビジネスパーソンが経験していることでしょう。
そんなときに便利なのが、ブレインストーミング。新しいアイデアを引き出したり、ゴールを目指して思考するためのサポート役になったりするなど、さまざまな面で役立ってくれます。
今回は、ブレインストーミングの概要や方法、ビジネスシーンへの取り入れ方などについて、詳しく解説します。
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ブレインストーミングとは?
ブレインストーミングとは、新たなアイデアを引き出すための思考法です。アメリカで考案された考え方であり、略して「ブレスト」と呼ばれることもあります。とにかくたくさんのアイデアやひらめき、意見を出していき、現実的なアイデアのヒントを得たり、課題解決の糸口を見つけたりします。
グループディスカッションの感覚で、複数人でブレインストーミングを行うこともあれば、一人で黙々とアイデアを書き出していき、思考を整理する方法もあります。いずれの方法も画期的なアイデアを導ける可能性があるので、アイデアに行き詰ってしまったときにぜひ試してみてほしい思考法です。
ブレインストーミング前に知っておくべきこと
ブレインストーミングを始めるにあたり、あらかじめ知っておきたいことがいくつかあります。せっかくのブレストの効果を最大限に高めるためにも、注意点を把握しておきましょう。
否定・結論・判断はNG
ブレインストーミングでは、否定・結論・判断は必要ありません。
ビジネスシーンでは、「成績を上げること」や「売り上げを向上させること」など、必ず何らかの目標が設定されているものです。そのため、より現実的なアイデアや効果的なアイデアなどが望ましいとされる傾向にあります。
しかしブレインストーミングは、課題解決を目的としたディスカッションではありません。あくまでも「たくさんのアイデアを出していくこと」「さまざまな視点でアイデアを生み出すこと」などを目的としています。そのため、他人が出したアイデアを否定したり、必要性を判断したりするのはNG。また、ブレインストーミング中に集まったアイデアを基に結論を出す必要もありません。
否定しない・結論を出さない・判断しないの3つを守ったうえで、ブレインストーミングを進めていきましょう。
質ではなく「量」で進めていく
ブレインストーミングを行うときには、量重視で進めていくことが大切です。
普段から結論や結果などを考えることが多いビジネスパーソンは、アイデアを出す際にもついつい質にこだわる傾向にあります。実際、「なるべく現実的なアイデアを出そう」と無意識に考えてしまう方が少なくありません。
しかし、ブレインストーミングでは、多角的にアイデアを集めることがより大切であるため、質を重視する必要はないのです。現実的なものから非現実的なものまで、幅広いアイデアをどんどん生み出していくことに注力しましょう。
「こんなアイデアは使えないだろうけど……」と思いながら出した案が、意外にも大きなヒントになることもあります。思いついたアイデアをどんどん発言していきましょう。
どんなアイデアも受け入れる
ブレインストーミングを行ううえで、最低限守りたいポイントがどんなアイデアも受け入れることです。
もちろん、最終的には明確なアイデアを決めなければならないでしょう。アイデアを出すことは、企業のゴールに到達するためのプロセスに過ぎないからです。ブレインストーミングは、そのプロセスの中でたくさんのアイデアを集めていきます。そして、最終的に自社に反映できるようなアイデアや考えをまとめていくのです。そのためには、ブレインストーミング中はどのような意見も受け入れる姿勢で臨む必要があります。
一般的なディスカッションであれば「そのアイデアは自社では難しい」「コストから考えると現実的な選択肢ではない」など、反対意見が出てくることもあるでしょう。しかし、ブレインストーミングは「とにかくたくさんアイデアを出していくこと」が目的です。そのため、「そんな発想もあるね」「確かにそういう考え方もあるかも」と、全ての意見・アイデアを受け入れる前提で進めていく必要があります。
さまざまな視点であらゆるアイデアが集まれば、結果的によりよい一つのアイデアへと導きやすくなるもの。その材料集めとして、ブレインストーミングを活用していきましょう。
ブレインストーミングの方法(複数人で行う場合)
ブレインストーミングが初めての方は、具体的にどう進めていけばいいのかと疑問に感じているかもしれません。ここからは、ディスカッション感覚で複数人でブレインストーミングを行う方法を解説します。
必要な役割を決めておく
ブレインストーミングでは、まず一人ひとりに必要な役割を決めていきましょう。(複数人で行う場合)とことんアイデアを出すことがブレインストーミングのゴールとはいえ、参加者が自由気ままに発言していては、せっかくの貴重な時間を有効活用しにくくなってしまいます。
実際、ブレインストーミングをしてみると、「そのアイデア、こうしたらもっとよくなりそう!」など、意外な部分に気づくことがあります。その結果、特定のアイデアを深堀りしていく方法に進んでしまい、新たなアイデアを出す機会が少なくなることも。
ブレインストーミングから脱線しそうになったときのためにも、それぞれに「進行役」などの役割を決めておきましょう。そうすることでスムーズに進めやすくなります。また、反論や否定など、ルール違反をする参加者に注意を促すことも必要なので、少なくとも進行役は必要になります。
目的・課題などを決める
ブレインストーミングは、ただ何でもアイデアを出せばよいというものではありません。目的や課題をきちんと決めて、それらに沿ったアイデアを出す必要があります。
例えば「すでに展開している自社商品を活用した新商品開発」をテーマとする場合は、自社商品と絡めたアイデアを出していくことが望ましいでしょう。
目的や課題をあらかじめ決めておかないと、結局「何に関するアイデアを出せばいいのか」が不透明になってしまいます。それだとせっかくのブレインストーミングも、漠然としたアイデアが集まるだけになりかねません。こうした事態を避けるためにも、ブレインストーミング前に必ず目的や課題を決定し、共有を済ませておきましょう。
制限時間内にどんどんアイデアを出し合う
ここまで何度かお伝えしているように、ブレインストーミングでは一般的なアイデアからユニークなアイデアまで、アイデアをどんどん出し合うことが大切です。
開始直後はあまりアイデアが生まれなくても、次第にアイデアが出てくるようになるはず。「これもいいのでは?」「だったらあのアイデアも……」と、数えきれないほどのアイデアが出てくることも珍しくありません。
とはいえ、いつまでもブレインストーミングを続けるわけにもいかないので、制限時間はあらかじめ決めておくことをおすすめします。30分程度あれば、たくさんのアイデアが集まるでしょう。
「アイデアが出なくなってきたのにダラダラと続けてしまう」といった事態を回避しやすくなるメリットもあるので、最初に明確な制限時間を決めておくようにしましょう。
ブレインストーミングの方法(一人で行う場合)
ここからは、一人でブレインストーミングを進めていく方法を解説していきます。
紙にアイデアを書き出していく
一人でブレインストーミングをする場合は、頭で考えるだけではなく、A4ほどのサイズの紙に書き出していくことをおすすめします。
頭の中で考えているだけでは、せっかく思いついたアイデアを忘れてしまうかもしれません。紙に書き出すことできちんと記録できるだけでなく、アイデアを客観的に見てみると別のアイデアのヒントを得られることもあるのでおすすめです。
なお、紙に書き出す方法に明確なルールはありません。箇条書きで書き出していく、単語を羅列していくなど、自分でわかりやすい方法を選んでください。
付箋に書き出す方法も
一人でブレインストーミングを行う際には、紙ではなく付箋に書き出す方法もおすすめです。紙に書き出す方法とは異なり、付箋なら記入した内容を移動しやすいメリットがあります。
例えば、書き出したアイデアを似ている内容同士でグループ分けをしたり、チャレンジしやすそうなアイデアに優先順位をつけて並べ替えたりするなど、さまざまな方法が考えられるでしょう。
また、複数種類の付箋を準備しておくことで、アイデアごとに色を変えて見やすくしたり、テーマごとに色分けをしたりするなど、見やすさにこだわりながらブレインストーミングを進めることもできます。
紙に書き出す場合と比べるとやや準備が増えるものの、さまざまな視点からアイデアを生み出しやすくなるのが魅力。ブレインストーミングの時間をしっかりと確保できる場合は、ぜひ試してみてください。
ビジネスシーンでブレインストーミングを取り入れるには?
ビジネスシーンでは、どのようにブレインストーミングを取り入れたらいいのでしょうか。ここからは、ビジネスシーンでブレインストーミングを効果的に取り入れる方法を紹介していきます。
マインドマップ法
マインドマップ法では、まずテーマや目的、課題など、ブレインストーミングの目的となる内容を紙の中心に書きます。その周辺に、関連性のあるアイデアを放射状に書き込んでいくだけです。
複数人はもちろんのこと、一人でのブレインストーミングでも取り入れやすいため、シーンを問わず活用できるでしょう。
また、常に関連性のあるアイデアに繋がっていくので、なかなかひらめかない場合にもアイデアが浮かびやすいというメリットがあります。
KJ法
KJ法は、メモ用紙や付箋などにどんどんアイデアを書き込んでいき、最後にグループ化したり、文章にまとめたりする方法です。
直接紙に書き込むわけではないため、いろいろなアイデアを組み合わせて、新たなアイデアを生み出すことも可能。また、挙がったアイデアの全体を把握することにも繋がるので、幅広い視点で確認することもできます。
「集まったアイデアを組み立てたい」「論理的な流れで構成してみたい」など、アイデアの活用方法をすでにイメージしている場合には、KJ法を試してみてください。
セブンクロス法
セブンクロス法は、アイデアを出すだけではなく、「必要なこと」をベースにランク付けしていく方法です。
まず、他の方法同様どんどんアイデアを出していきます。紙や付箋など、書き出す場所はどこでも問題ありません。
制限時間を迎えたら、挙がったアイデアをグループ別もしくはジャンル別に分けていきます。その後、各グループごとに優先順位をつけていき、「何から始めていけばいいのか」「今必要なことは何か」などを考えていくだけです。
優先順位が明らかになることで、今後の計画を立てやすくなるだけではなく、アイデアの見逃しを防ぐことにも繋がります。
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■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
ブレインストーミングは、ビジネスパーソンのアイデアを引き出すのに重要な取り組みといっても過言ではありません。とくにアイデアが求められる現場や課題を抱えている現場は、現状を打破するためにもブレインストーミングが必要不可欠だといえるでしょう。
ぜひ、この記事を参考にしながら、自社らしいユニークなアイデアをたくさん生み出してみてください。
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