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陽口ワーク(ひなたぐちワーク)とは?やり方・ポイントを紹介

目次
陽口ワーク(ひなたぐちワーク)は、「陰口(かげぐち)」の対義語となる「陽口(ひなたぐち)」を他の参加者に伝えることで、自己肯定感を高めたり、チームビルディングにつなげたりするための簡単なワークです。また、ポジティブな印象を伝え合うことで、参加者同士の雰囲気を良くすることにもつながります。
本記事では、陽口ワーク(ひなたぐちワーク)の概要、実施するメリット、やり方、実施する際のポイントを紹介します。
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陽口ワークとは
陽口ワーク(ひなたぐちワーク)とは、陰口(かげぐち)とは対称的に、特定の人の居ないところで「その人の良いところ」について話す簡単なゲームです。
本人が居ないところで話し、本人には伝えない方法もありますが、会話のなかで挙げられた良いところを要点としてまとめて本人に知らせる形式がおすすめです。そのようにすることで、周囲の人からどのように見えるのか、自分にはどのような良いところがあるのかを知ることができて、自己肯定感や自己効力感を高めることにつながります。
陰口を話す人がいると、社内の雰囲気が悪くなったり、人間関係の課題から退職者が増えたりする場合があります。「陽口」を話すことを促し、社員の方々に他者の良いところを見る習慣を身につけてもらうことで、雰囲気改善やコミュニケーション促進などのさまざまな効果が期待できます。
陽口ワークを実施するメリット
以下では、陽口ワークを実施することで得られる効果やメリットを紹介します。
自分の良いところに気づいて自己肯定感・自己効力感が高まる
陽口ワークは陰口と同様に本人の耳に入らない形で実施される場合もありますが、良いところを本人に伝えることで、他者からどのように見えているのかがわかると同時に、自分の良いところを知ることができて自己肯定感や自己効力感が高まることにつながります。自己肯定感は「自分評価の高さに関する自覚」、自己効力感は「自分が役に立っているという自覚」を意味します。陽口ワークを実施し、自分に対するポジティブな評価を知ることができることで、自己肯定感や自己効力感が高まります。
社員が自分を客観的に見て正当な自己評価をしているとしても、他者から抱かれている印象は異なる場合があります。陽口ワークを実施することで、社員が気づいていなかった自分の良いところを知ることにつながります。
職場の雰囲気や人間関係の改善につながる
陽口ワークを実施することで、他者に対するポジティブな発言を促進させ、人間関係や職場の雰囲気の改善につながることを期待できます。職場の雰囲気を改善させるには、明るい言動や行動を促進させ、雰囲気づくりを行うことが効果的であるとされています。また、人間関係を改善させるには、すれ違いや誤解につながるような他者に対するネガティブなイメージを持ちにくい環境づくりが大切です。
陽口ワークを実施することで、明るい雰囲気づくりや、他者に対するポジティブなイメージを持つことにつながる可能性があります。
他者の良いところを見つける習慣が身につく
陽口ワークを実施する際には、事前に他者の良いところを見つけておく必要があります。そのため、日頃から他者を見て、その人の良いところを見つける習慣が身につくことが期待できます。他者の良いところを見る習慣が身につくと、他者に対して好印象を持ちやすくなるため、自然と人間関係の改善につながります。
陽口ワークを実施する際は、参加者が事前に他者の良いところを探す期間を設けることが大切です。唐突に実施すると、他者のことを詳しくは知らず、良いところを挙げにくくなる可能性があります。陽口ワークを実施する際には、1週間から2週間程度の準備期間を設けるのがおすすめです。
ワークを通じてコミュニケーションが促進される
陽口ワークを実施する際には、自分が対象者(陽口を話される人)となるとき以外は、他の参加者と会話をすることになります。そのため、ポジティブな会話を通じて、自然とコミュニケーションが促進されます。
また、陽口ワークを実施することで、自分が気づいていなかった他者の良いところや性格などを知ることができて、新たなコミュニケーションのきっかけになる可能性もあります。陽口ワークを起点として、さまざまなコミュニケーションにつながることが期待できます。
従業員エンゲージメントが高まる
陽口ワークを実施して、職場の雰囲気や人間関係や改善されると、「従業員エンゲージメント」が高まることが期待できます。「従業員エンゲージメント」とは、社員が会社に貢献したいと思う意欲や結びつきの強さを示す指標で、モチベーション(やる気)に加えて会社との結びつきが向上すると高まります。
職場での人間関係に課題があると、現職の会社で働く必要性が低くなり、従業員エンゲージメントが低下する一因となります。陽口ワークを実施し、コミュニケーション促進や人間関係の改善をはかることで、従業員エンゲージメントが高まる可能性があります。
多様性が尊重される組織づくりにつながる
陽口ワークを実施すると、他者の良いところを探して発表し合うことで、さまざまな視点や価値観を知ることができます。たとえば、同じ特徴であっても見方を変えれば良いところとして捉えることができたり、自分では気づけなかった他者の良いところを発見できたりします。
陽口ワークを実施し、多様な見方・捉え方を尊重し、さまざまな物事をポジティブに捉えられて多様性のある組織づくりにつながります。
陽口ワークのやり方
陽口ワークの基本的なやり方は下記です。
- 陽口ワークの内容・実施予定日を共有する
- 参加者は準備期間内に参加者全員の良いところを探してメモしておく
- 参加者は陽口ワークで順番に良いところを発表していく
- 良いところを発表される対象者は別室で待機する
- ファシリテーターが良いところの要点をまとめておく
- 陽口ワークの実施後に各参加者の良いところを本人に共有する
- 良いところをまとめたものを受け取った参加者がお礼のメッセージを伝える
また、陽口ワークを実施する際の流れを以下にまとめて記載します。
- Step1:ファシリテーターが陽口ワークの説明を行う
- Step2:順番に陽口を話す(1人あたり5分程度)
- Step3:陽口の要点をまとめたものを本人に共有する
- Step4:陽口を言ってもらった本人が他の参加者に感謝のメッセージを伝える
陽口ワークは、4~5人程度で行えば30分程度で実施することができます。人数が多い場合には、4~5人程度のグループに分けて実施すると良いでしょう。グループ分けをする場合には、準備期間の前に振り分けを全員に共有しておく必要があります。また、普段から仲の良い方々が同じグループにならないように工夫し、関係構築や関係改善を促すことが重要です。
陽口ワークを実施する際のポイント
以下では、陽口ワークを実施する際に押さえておくと良いポイントを紹介します。
良いところを探す準備期間を設ける
陽口ワークでは、参加者が詳しくは知らない同僚の良いところを褒める場合もあり、「良いところを探す期間」を設けることが重要です。少なくとも1週間以上の期間を設けると良いでしょう。
また、陽口ワークを実施する目的を準備期間の前に参加者に伝えておくことも大切です。目的を正しく理解してもらうことで、主体的に取り組んでもらいやすくなります。
各参加者の良いところをまとめるファシリテーターを配置する
陽口ワークを実施し、社員の自己肯定感や自己効力感を高めるには、「自分の良いところ」を知れるようにすることが重要です。グループに分かれて陽口ワークを実施する場合でも、各グループで挙げられた「良いところ」の要点をまとめるファシリテーターを配置しましょう。グループの数が多い場合には、ファシリテーターを参加者とは別に配置する形ではなく、参加者のなかで会話をしながらメモを取る人を順番に担当してもらう方法がおすすめです。
お礼のメッセージを他の参加者たちに伝えるようにする
陽口ワークを実施する際には、双方向性のあるコミュニケーションにすることが大切です。他者が自分の良いところを探して挙げてくれたことに対して、本人がお礼を伝えることで双方向のコミュニケーションとなり、「良いところを探してよかった」と思うことにつながります。良いところを本人に共有して終わりではなく、本人から他者に感謝を伝えるところまで行うようにしましょう。
まとめ
陽口ワークを実施することで、職場の雰囲気や人間関係を改善し、従業員エンゲージメントなどの向上にもつながります。職場の人間関係に課題がある場合や、より雰囲気の良い職場にしていくための施策を検討している場合には、陽口ワークを活用してはいかがでしょうか。
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