- オンライン研修
- 研修
- チームビルディング
研修のグループワークで使えるネタ31選
目次
研修にグループワークを活用することで、受講者のコミュニケーションを促進させたり、アクティブラーニング(体験学習)を通じて学びを深めたりすることができます。
本記事では、グループワークの概要・種類、研修のグループワークで使えるネタ31選を紹介します。
アクティビティ・振り返り・専門講師が行う講義をブリッジし、受講者の主体性・学びを高める「あそぶ社員研修」とは?
⇒無料で資料を受け取る
研修にビジネスゲームを取り入れてチームビルディング。「ビジネスゲーム研修 総合資料」を無料で配布中
⇒無料で資料を受け取る
研修におけるグループワークとは
グループワークとは、アクティブラーニング(体験学習)の一種で、ゲーム、作業、ディスカッションなどのワークをグループ形式で行うことを指します。
研修においては、講義やワークを行うことが一般的です。ワークには個人ワークとグループワークの2つの形式があり、研修テーマや研修内容に応じて適切なワークが行われます。
個人の資質・能力・モチベーションなどで差がでやすい個人ワークと異なり、グループワークを実施することで個人の適性や主体性に関わらず効果・成果を高めることができます。グループ内で連携し、コミュニケーションが促進されることで、個人の限界を超えることができ、気づきを得られたり刺激を受けたりするためです。
研修にグループワークを取り入れることで、全体の主体性やモチベーションを高め、研修効果(学び・気づきなど)を高めることができます。
グループワークの種類
グループワークのネタはおもに以下の3種類に分かれます。
- ゲーム型
- 作業型
- ディスカッション型
以下で詳しく紹介します。
ゲーム型グループワーク
ゲーム型グループワークは、ゲーム要素(ゲーミフィケーション)を取り入れたグループワークです。
ゲーミフィケーションとは、「能動的参加」、「称賛演出」、「成長の可視化」、「達成可能な目標」、「即時フィードバック」、「自己実現」の6つの要素の一部またはすべてを含め、ポジティブな変化を生み出すことです。それらの要素をグループワークに含めることで、主体性やモチベーションを高めることができます。
作業型グループワーク
作業型グループワークは、指定された課題に対してグループで取り組むグループワークです。
たとえば、「お題に関する案だしを行うブレインストーミング」、「チラシや台本の作成」など、グループで協力して作業を行います。各々がグループ内での役割を自然と担い、課題に対して取り組むことで成果物の質を向上させることで、受講者の気づき・学びやチームビルディングにつながります。
ディスカッション型グループワーク
ディスカッション型グループワークは、指定されたテーマに対してディスカッション(議論)を行うグループワークです。
ディスカッション型グループワークはグループディスカッションとも呼ばれます。グループでディスカッションを行う際には、結論をだすことが重要です。建設的な議論を行い、結論に至ることで、受講者がプロセスと結果から気づき・学びを得られます。
ゲーム型グループワークのネタ11選
以下では、ゲーム型グループワークを紹介します。
1.コンセンサスゲーム
「コンセンサスゲーム」は、ある危機的な状況を想定し、対処するためのものの優先順位を話し合うことで、グループとしての結論をだすアクティビティです。
コンセンサスは「合意形成(意見の一致)」を意味し、コンセンサスゲームでは話し合いを通じてグループとしての結論をだします。多数決や1人の意見で決めることは禁止とし、全員が納得できる結論に話し合いで至る必要があるため、合意形成の具体的なプロセスや方法について受講者が学ぶことができます。
また、コンセンサスゲームでは個人ワークのあとにグループワークを行いますが、コンセンサスを取って得られた結論のほうが専門家の模範解答に近づきます。そのため、しっかりと話し合い、全員が納得できる答えに至ることの重要性についても体験を通じて学べます。
コンセンサスゲームは集合研修とオンライン研修のどちらでも実施可能です。オンライン研修の場合は、ブラウザアプリケーションとZoomやGoogleMeetなどのビデオチャットツールを使用します。
2.謎解き脱出ゲーム
「謎解き脱出ゲーム」は、グループで協力して謎解きを行い、脱出することを目指す謎解きアクティビティです。
謎解き脱出ゲームでは、4~6人程度のグループに分かれ、協力して謎解きに取り組みます。謎解きをする際には論理的思考力や発想力などが求められ、グループで助け合って取り組む必要があります。また、謎解き以外のミッションが取り入れられ、謎解きが苦手な人も活躍することができます。
謎解き脱出ゲームは集合研修とオンライン研修のどちらでも実施することができます。オンライン研修で実施する場合は、「リモ謎」となります。
3.マーダーミステリー研修
「マーダーミステリー研修」は、推理ゲームであるマーダーミステリーを取り入れたアクティビティです。
経済産業省が企業人材に求められるスキルとして推進している「社会人基礎力」に関する気づきや学びが得られることが特徴です。受講者が物語の登場人物となり、協力して推理を進めていきます。真実にたどり着くまでのプロセスで、交渉力、臨機応変な対応力、コミュニケーションスキルなどの業務で活かせるスキルが求められます。
4.ワールドリーダーズ
「ワールドリーダーズ」は、SDGs経営を疑似体験するなかで、戦略的思考力や交渉力などを高められるビジネスゲームです。
ターン制で行い、グループごとに配布された労働力、資金、事業カードなどを活用したり、他グループと交渉をしたりして利益の最大化を目指します。グループで話し合って戦略を立てることで戦略的思考力、他グループと交渉することで交渉力(交渉術)を高めることができます。
また、SDGsは「持続可能な開発目標」の略称で、環境・社会・経済の3つを軸とした2030年12月31日までの開発目標として掲げられています。企業におけるSDGsの本質は、環境や社会に配慮するだけでなく、利益を上げることも両立させることです。ワールドリーダーズを体験することを通じて、その本質や重要性について学び、SDGsの社内浸透も図ることができます。
5.2030SDGs
「2030SDGs」は、SDGsによる世界の変化を疑似体験し、その必要性を学べるカードゲームです。
与えられたお金と時間を使ってプロジェクト活動を行い、目標達成を目指します。また、ゲーム終了後に振り返り・対話、講義などを行うことで、SDGsが必要な理由や、世界がつながっていることを正しく理解することができます。
6.メカナゾ
「メカナゾ」は、アタッシュケース、謎の箱、時限爆弾などのリアリティのある物品を使用し、臨場感のある謎解き体験ができるアクティビティです。
グループで謎解きに取り組む際には、光るボタンやスイッチ、製造現場で使用されているAI画像判別センサーなどのテクノロジーを取り入れたギミックを作動させ、リアリティのある脱出ゲームを体験することができます。また、謎の暗号が表示されるディスプレイや、暗号を解かないと開かない扉などもあり、受講者の没入感を高めます。
7.ビジトレ
「ビジトレ」は、グループで取り組むオリジナル種目を通じて、ビジネスマナーやビジネス基礎力を身につけられるアクティビティです。
「ナニコレサーチバトル(リサーチスキル)」、「ギジロクパニック(議事録スキル)」、「リテラシーマラソン(情報管理スキル)」、「ビジネスミステイク(ビジネスマナー)」などの種目や講義を通じて、ビジネスパーソンの基礎的なスキルを習得することができます。
8.ゴチバトル
「ゴチバトル」は、高級料理を食し、価格を予想するクイズアクティビティです。
受講者は、高級店出身のシェフが考案した4種類の料理を食べて予想します。他の受講者と楽しく交流しながら行うことができるため、コミュニケーション促進によりチームビルディングや懇親を目的とする際に適しています。
ゴチバトルは集合研修とオンライン研修のどちらでも実施することができます。オンライン研修の場合も集計システムなどを活用し、円滑な進行が可能です。
9.ペーパータワー
「ペーパータワー」は、A4用紙30枚のみを使用し、より高いタワーをつくることを目指すアクティビティです。
実施する際はタワーが自立していることが条件となります。各5分間の作戦タイムと組立タイムで実施し、複数回繰り返すことでPDCAサイクルを回せます。また、4~6人程度のグループで取り組み、コミュニケーションを取りながら共通する目標に向かうためチームビルディング効果が期待できます。
以下の記事では、ペーパータワーについて詳しく紹介しています。
【実践動画あり】ペーパータワーとは?やり方・ルールを紹介
以下の動画では、ペーパータワーの詳しい実施方法を紹介しています。
10.マシュマロチャレンジ
「マシュマロチャレンジ」は、パスタの乾麺20本、マスキングテープ90cm、ひも90cm、マシュマロ1つ、はさみ1つを使用し、より高いタワーをつくることを目指すアクティビティです。
4~6人程度のグループに分かれ、タワーを作成します。タワーは計測している間の10秒間自立していること、マシュマロをタワーのうえに乗せる(パスタの乾麺に刺しても可)ことが条件となります。テープで足場を固定することができず、作成する難易度が高いことが特徴です。グループで協力することを通じて、コミュニケーション促進やチームビルディングの効果が期待できます。
マシュマロチャレンジの実施方法については以下の動画で詳しく紹介しています。
11.ロケットPDCAチャレンジ
IKUSAのPDCA研修の中で行う「ロケットPDCAチャレンジ」は、「できるだけ遠くまで飛ばせるロケット」を作る中で、PDCAの実践的な知識を身につけることができるアクティビティです。
まず、ミニゲームで「資金」を集め、そのお金でロケットの部品を購入し、組み合わせます。完成したロケットは発射テストを行い、その結果をチームで分析して、より優れたロケットを作る、という流れを繰り返します。楽しみながら、自然と学びを得ることができます。
また、PDCAを学べるだけでなく、チームで協力することでチームビルディングができることも特徴です。
⇒PDCA研修「ロケットPDCAチャレンジ」の資料を無料で受け取る
作業型グループワークのネタ5選
以下では、作業型グループワークを紹介します。
ブレインストーミング
「ブレインストーミング」は、課題に対する案だしを行うグループワークです。
たとえば、「売上を上げるために必要なこと」、「従業員満足度を高めるために必要なこと」などの課題を設け、受講者が案だしを行います。企業が実際に抱えている課題を扱うことで、業務に活かすことができます。
新商品のチラシ作成
「新商品のチラシ作成」は、新商品の概要を明確にし、その広告となるチラシを作成するグループワークです。
販売促進に関してグループで取り組むことで、商品アピールや効果的な訴求などの方法について深く考え、業務に活かすことができます。
イメージキャラクター作成
「イメージキャラクター作成」は、自社のPRやブランディングに効果的なイメージキャラクターを作成するグループワークです。
受講者ごとに異なるさまざまな視点でイメージキャラクターについて考えることで、発想力や論理的思考力、コミュニケーションスキルなどを養うことができます。
PR動画台本作成
「PR動画台本作成」は、PR動画の台本をグループで協力して作成するグループワークです。
離脱率が低く、適切にアピールできる動画について考えることで、PRやブランディングへの関心を高めたり、発想力やコミュニケーションスキルなどを養ったりすることができます。
採用サイトマップ作成
「採用サイトマップ作成」は、採用力を向上させる採用サイトのサイトマップ(ページ構造)を作成するグループワークです。
就活生や転職希望者に対し、届けるべき情報や訴求力の高い構造などについてグループで考えることで、発想力、論理的思考力、コミュニケーションスキルなどを養うことができます。
ディスカッション型グループワークのネタ15選
以下では、ディスカッション型グループワークを紹介します。
自由討論(5選)
自由討論は、自由なテーマを設定して行うディスカッションです。おもなテーマとしては、以下のようなテーマが挙げられます。
- 理想の上司とは?
- 今後の日本で大ヒットしそうな音楽とは?
- 会社にキャッチコピーをつけるとしたら?
- どんな人が総理大臣に向いている?
- 営業する上で欠かせないスキルとは?
ディスカッションを行う受講者の世代、階層(役職)、会社にある課題などを考慮し、適切なテーマを設定することが大切です。
選択討論(5選)
選択討論は、「AかBか」の選択肢を設定して行うディスカッションです。以下のようなテーマが挙げられます。
- プログラミングは必須科目にすべきか否か
- 子供の頃から英語を勉強させるべきか否か
- 学生のうちに海外へ行っておくべきか否か
- 新卒採用は残すべきか否か
- 広告は映像と画像どちらが効果的か
AかBかのどちらかの結論に至るディスカッションであるため、受講者の性格や価値観などによって偏りがでる場合があります。AとBのどちらが論理的かつ客観的に正しいといえるかを考え、結論をだすことが重要です。
ビジネス討論(5選)
ビジネス討論は、ビジネスに関するテーマを設定して行うディスカッションです。以下のようなテーマが挙げられます。
- これから自社で新規事業をするとしたら?
- 世界進出する上での戦略はどうすればいい?
- 自社の商品の売上を2倍にするためには?
- さらに自社サービスの知名度を上げるためには?
- 自社のECサイトをさらに多くの人に利用してもらうためには?
ビジネスに関するテーマを設定することで、会社での業務で活用できる知識やスキルが得やすいという特徴があります。グループディスカッションを行うことで視野が広がったり、新たな気づきを得られたりして、業務上の成果向上につながる可能性があります。
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
⇒各研修の具体的な内容や学びのポイントがわかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る
■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
今回は、グループワークの概要・種類、おすすめのネタについて紹介しました。
グループワークの内容を工夫することで、目的に応じた効果を高めることができます。対象(若手・中堅・管理職など)、目的、研修テーマなどを考慮し、適切なグループワークを実施しましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
研修やチームビルディングイベントの企画にお悩みの方必見!「ビジネスゲーム研修 総合資料」では、謎解き、推理ゲーム、サバイバルゲームなどを活用したユニークな研修を事例とともにご紹介しています。
目次
ビジネスゲーム研修.comでは、研修のお役立ち情報や、体験型研修の事例をご紹介しています。オンライン研修やチームビルディング研修をお探しの方は、ビジネスゲーム研修.comにお任せください。