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ピラミッドストラクチャーがビジネスを活性化!?作成方法や取り入れるべきシーン

Businesswoman drawing flowchart, business process concept on grey background.

ビジネスパーソンにおいて「論理的な思考」は、必要不可欠なスキルの一つ。仕事のパフォーマンスに直結するだけでなく、コミュニケーションを円滑にするという意味でも、論理的な思考法は重要です。

しかし、必ずしもすべてのビジネスパーソンが論理的に物事を考えられるわけではありません。実際、上司や取引先とのやりとりで「何が言いたいのかわからない」「結局どうすればいいのか伝わらない」といった指摘を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

そんなビジネスパーソンにおすすめなのが「ピラミッドストラクチャー」です。ビジネスを活性化するためにも必要な要素なので、作成方法や活用シーンなどについてチェックしてみてください。

 

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ピラミッドストラクチャーとは?

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ピラミッドストラクチャーとは、ビジネスにおけるフレームワークの一つです。

「主張」をメインテーマとして定め、その根拠となる要素を明確にしていく……といったイメージのフレームワーク。交渉や説得、説明などの場面で使われることが多い傾向にあります。

また、活用次第では「今必要なこと」「現在の課題」などを明らかにすることもできるので、よりビジネスを好転させるきっかけへと繋げることが可能。ビジネスシーンで悩んだときには、ピラミッドストラクチャーを活用してみてください。

なお、ピラミッドストラクチャーの構成は、上から下に向かう形式が主流です。一番上には結論や主張を示し、その下に根拠となる要素を複数個示します。その根拠の下に、さらに根拠となる要素を構成していき、より結論・主張を確たるものへと導いていきます。

ピラミッドストラクチャーのメリット

business background of businessman having handshake

ビジネスで活用できるフレームワークは数が多く、すでに数十種類以上もの構成が存在します。そのようななかで、ピラミッドストラクチャーを活用する際にはどんなメリットが挙げられるのでしょうか。

ここからは、ピラミッドストラクチャーを活用するメリットについて見ていきましょう。

自分の考えが相手に伝わりやすくなる

ピラミッドストラクチャーの最大のメリットが自分の考えを明確に伝えやすくなることです。

普段「何が言いたいのか分からない」と言われることが多い方は、的を得ていなかったり、主張と根拠の関係性が成り立っていないなど、さまざまな原因が考えられます。

しかし、ピラミッドストラクチャーで伝えたいことを構成してみると、「どのような順番で伝えればいいのか」「とくに強く訴えるべき部分は何か」などが明確になります。そのため、伝え方を工夫しやすくなり、結果的に自分の考えが相手に伝わりやすくなるのです。

自分の考えを伝えるのが苦手な方は、一度ピラミッドストラクチャーで内容を整理しておくとスムーズに伝えやすくなるでしょう。

説得力が増す

ピラミッドストラクチャーは、他のフレームワークと異なり「主張と根拠」で構成されるのが特徴。そのため、根拠ある説明へと繋げられます。

たとえば、商品を提案する際にも商品を導入することで得られるメリット、商品を導入しないリスクなどを根拠に沿って伝えられるようになるはずです。取引先に対してだけではなく、上司に相談する際や提案する際なども「説得力」の可否は状況を大きく左右するといっても過言ではありません。

「説得力の強さ」はあらゆるシーンでチャンスを増やすことができるため、ピラミッドストラクチャーを取り入れて戦略を練る習慣をつけることをおすすめします。

目的や課題が明確になる

目的や課題が明確になるといったメリットは、ビジネスシーンにおいて重要なポイントでしょう。業種や規模、方向性などに関わらず、どんな企業にも目的や課題は存在するもの。しかし、あまり明らかになっていないことも多く、社員のほとんどがいずれの認識もあいまいになっている場合があります。

しかし、目的や課題が見えていない状況で仕事をしても、企業の成長へ繋がることはありません。むしろ停滞・衰退といった悪化をたどる道に進んでしまう可能性すらあるでしょう。ピラミッドストラクチャーは、上記のような事態を回避するためにも、重要なフレームワークの一つなのです。

主張と根拠を明確にすることで、「では現時点の課題は何なのか」「どの方向を目指せばいいのか」などが目に見えるようになってきます。自身のやるべきことを見出すきっかけにもなるので、ビジネスパーソンはピラミッドストラクチャーで現状の把握を意識することも大切です。

本質的に捉えやすくなる

ピラミッドストラクチャーとして必要な情報を紙に書き出してみると、全体像を把握しやすくなります。また、主張と根拠で構成されるフレームワークであるため、物事を本質的に捉えやすくなるメリットも。

「なぜこれが主張(結論)として考えられるのか」「根拠は何なのか」などが明確になれば、当然本質を突いた考え方に繋がるでしょう。本質が見えるようになれば、当然「必要な論点」を見極めることにも繋がります。

最終的には「無駄な論点を減らす」「本質に沿って効率的に解決策を見つける」など、さまざまなメリットに結びついていくのです。

物事を本質的に捉える能力は、ビジネスにおいて最低限身につけておきたいスキル。ピラミッドストラクチャーは、そのためのヒントとなるフレームワークといえるでしょう。

ピラミッドストラクチャーの注意点

New ideas are being shared during the brainstorming sessions in the workshop curriculum development

ピラミッドストラクチャーは非常に便利なフレームワークなので、多くのビジネスシーン・ビジネスパーソンに活用されています。

しかし一方で、注意点も存在します。誤った取り入れ方では、せっかく作成したピラミッドストラクチャーが無駄になってしまいます。

ここからは、ピラミッドストラクチャーを取り入れる際の注意点を解説します。

情報の整理・情報収集が中心にならないようにする

ピラミッドストラクチャーを活用する際には、まず目的を見失わないように注意することが大切です。あくまでも、活用する理由は「根拠を明確にする」「目的をハッキリさせる」などであり、情報の整理や情報収集ではありません。

ピラミッドストラクチャーを活用する方のなかには、必要な情報を集めたりまとめたりして満足してしまう方がいます。たくさんの情報を整理・収集するのは時間も手間もかかるため、ピラミッドストラクチャーを作り終えると達成感を覚えるかもしれません。

しかし、ピラミッドストラクチャーは必要な取り組みの一つに過ぎません。ピラミッドストラクチャーで得たヒントをきちんと仕事に生かすことを意識したうえで取り入れてみてください。

自社に合わせてフレームワークをアレンジする

ピラミッドストラクチャーは、必ずしもフォーマットどおりに活用する必要はありません。自社の傾向や問題視している内容に合わせて、独自にアレンジして活用してもOKです。

そもそもピラミッドストラクチャーに限らず、特定のフレームワークがすべての企業に該当することはありません。業種や抱えている問題などによっては、特定のフレームワークが適さないケースもあります。その都度アレンジをしたり、応用して活用するなどして、自社に合わせた使い道を探していくことが大切です。

反論者の立場にも立って考えてみる

ピラミッドストラクチャーを取り入れる際に忘れてはいけないのが、自分本位で考えすぎないことです。

忘れがちではありますが、論理的に物事を考えるためには、反論者の立場に立った視点も重要。ピラミッドストラクチャーを作成する際にも言えることなので、フレームワークを取り入れる際には「反論するとしたらどのような意見が挙がるだろうか」「反論に対してどのような根拠を示せば納得してもらえるだろうか」などを考えるようにしましょう。

反論者の立場にも立って考えてみると、ピラミッドストラクチャーはより内容の濃いものになります。根拠を持って主張をするためにも、反論者の立場に立って議論するようなイメージでピラミッドストラクチャーを作成してみてください。

ピラミッドストラクチャーの作成方法

Connecting last jigsaw puzzle piece.

ここからは、ピラミッドストラクチャーの作成方法をご紹介します。

作成方法は難しくないので、ピラミッドストラクチャーの作成が初めての方はもちろんのこと、そもそもフレームワークの作成経験がない方でも安心して取りかかれるはずです。

目的や課題を明確にする

ピラミッドストラクチャーを作成する際には、最初に「目的や課題」を明確にする必要があります。

ピラミッドストラクチャーの構成は、基本的に主張・根拠の2種類で成り立っているので、「主張」にあたる目的や課題などが必要です。

具体的には「伝えたいこと」「課題であると感じること」「重視すべきこと」などが該当するでしょう。「どれくらいのコストをかけて宣伝すべきか」「新規プロジェクトで懸念すべきリスク」など主張したいポイントを最大テーマとして決定し、そこからピラミッドストラクチャーを展開していくのが基本的な方法です。

フレームワークを考える

ピラミッドストラクチャーを作成するにあたり、目的や課題が明確になったら、フレームワークを考えていきます。ここで言うフレームワークとは「論理の枠組み」です。設定した目的・課題を主張するために必要な材料を考えていきます。

具体的には「根拠」が材料として挙げられます。きちんと根拠に触れたフレームワークを考えなければ、主張の説得力は増しません。むしろ、「本当にその主張が合っているのか」「そこまで必要性を感じないのでは」など、主張の軸がブレてしまう可能性があります。

フレームワークはピラミッドストラクチャーを作成するうえで、最重要の骨子といっても過言ではありません。

必要な情報をまとめていく(グルーピング)

ピラミッドストラクチャーを作るうえで必要な情報をすべて洗い出し、それぞれをグルーピングしていきます。どのようにグルーピングするかは、主張の内容によって大きく異なります。たとえば「事業の戦略」に関する内容であれば、自社のことや競合のこと、市場のこと、コストのことなどでグルーピングできるでしょう。

さまざまな情報を挙げていくだけでは、結局情報を出しただけで終わってしまうかもしれません。そこでグルーピングをすることで、より深く情報を探っていくのです。

また、情報のグルーピングは、グループ内で思わぬ共通点を見つけたり、他のグループとの関連性に気がついたりするなど、思わぬヒントに繋がることも。情報ごとにグループ分けをして、論理に沿ったピラミッドストラクチャーを目指していきましょう。

情報から分かることを見つけ出す

情報をグルーピングすることで、さまざまな視点から全体をチェックしやすくなります。また、グルーピングしておくことで、グループ内の情報をより深堀りでき、「つまり何が言えるのか」「どのような点が課題となるのか」などが見えてきます。

たとえば、競合関連の情報から「市場のシェアが2割を占めている」「どの競合も事業に特色がない」「販売価格はどの競合も相場範囲内」などが挙げられた場合、そこから抽出できるのは「つまり、警戒すべき競合はまだ出ていない」ということが言えるでしょう。

数ある情報からわかることを見つけていくことで、「どこに向かっていけばいいのか」が明確になりますし、主張に対する明確な根拠を見つけ出しやすくなります。

論理的に成立しているかをチェックする

たくさんの情報をきちんとまとめ、ピラミッドストラクチャーを構成できたら、最後に論理的に成立しているかを必ずチェックします。ここまでに触れたとおり、ピラミッドストラクチャーは、大きく主張・根拠の2つで構成されているので、各関係が成り立っているかを意識したうえでチェックしていきましょう。

イメージとしては、ピラミッドストラクチャーの最下部から上へ向かって「なぜ?」「つまり?」といった質問形式で一つ一つを確認していくような流れです。途中で論理的に成立していないことがわかったら、微調整していきながら適切に対処していきましょう。

ピラミッドストラクチャーをビジネスに取り入れるシーン

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ピラミッドストラクチャーをビジネスに取り入れるにあたり、「どのような場面で取り入れるのが効果的なのか」「いつ活用するのか」といった疑問を抱える方は多いでしょう。

ここからは、ピラミッドストラクチャーを取り入れるべきおすすめのシーンをご紹介します。

プレゼンテーション

ピラミッドストラクチャーを取り入れるのに適したシーンの一つに、プレゼンテーションが挙げられます。

プレゼンテーションでは、主張と根拠がはっきりしていないと聞き手には何が言いたいのかがまったく伝わりません。内容によっては主張がぼやけてしまったり、根拠が不明確であったりするなど、さまざまな問題が生じてしまいます。そのため、ピラミッドストラクチャーで論理的に流れを作成しておく必要があります。

上司への提案

上司に業務関連で提案する際には、ピラミッドストラクチャーが有効です。

単純に「こうしたほうがいいと思います」と言うだけでは、上司からすると「なぜなのか」がわかりません。「現状はこのような問題にあります。だから、こうした対策を打ち出すべきだと思います」と、根拠となる情報と一緒に主張することで、上司に聞き入れてもらいやすくなるでしょう。

課題に直面したとき

ある課題に直面したときには、解決策を探していく必要があります。

このとき、漠然と「何をしたらいいのか」を考えてみても、なかなかいいアイデアは浮かびにくいもの。ピラミッドストラクチャーで課題を明確にし、一つ一つ「なぜこうなったのか」「今度何ができるのか」「何をしていくべきなのか」などをピックアップしてみましょう。

必然的に課題の解決策にたどりつきやすくなるので、対処までの時間を削減しやすくなります。

取引先への交渉

取引先に交渉する場面でも、ピラミッドストラクチャーを活用して準備していくことをおすすめします。

どれだけ熱い気持ちを訴えても、論理的に成立した説得ができなければ取引先は首を縦には振らないでしょう。相手を説得するためには、具体的かつ明確な根拠を並べ、論理的に情報を伝える必要があります。

取引先が現状ときちんと向き合い、提案に共感してくれるよう、有益な情報をまとめたピラミッドストラクチャーを作成してみてください。

まとめ

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ピラミッドストラクチャーは、ビジネスにおいて必要なフレームワークの一つです。交渉や商談といったシーンで使えるだけではなく、提案や課題解決など、あらゆる場面で活用できます。

ビジネスを円滑にまわすきっかけとしても期待できますので、この記事も参考に、一度ピラミッドストラクチャーを試してみてください。

 

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