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チームビルディングとは?目的・メリット・研修を紹介
目次
社員の個々の能力やスキルを最大限に活かし、目標を達成できるような強固なチーム作りの取り組みである「チームビルディング」が注目を集めています。
社員が最大限の力を発揮して自社に貢献してくれることは企業の生産性向上にも大きく影響します。そのため、チームや社員のパフォーマンスを向上させる取り組みを実施したいと考える企業も多いでしょう。
本記事では、チームビルディングの概要、目的・メリット・フレームワーク・手法・アクティビティ・研修について紹介します。
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チームビルディングとは
「チームビルディング(team building)」とは、社員のスキルや能力、経験を最大限に発揮できる環境を整え、目標を達成できるチーム作りに向けての取り組みを指します。企業がチームビルディングを実践することで、社員同士のコミュニケーションや相互理解の促進、企業理念・ビジョンの浸透などのさまざまな効果が期待でき、組織やチームを活性化させることにつながります。
チーム作りに向けた研修やワークショップ、ゲームなどの方法も含めて「チームビルディング」といわれ、さまざまな企業が組織活性化のためにチームビルディングの醸成に取り組んでいます。
【階層別】チームビルディングの目的・方法
企業がチームビルディングを実践する主な目的は、社員の一人ひとりでは達成できない目標やミッションをチームで取り組むことで達成できるようにすることです。そのために、チームワークの向上や相互理解の促進を行います。
チームビルディングの対象者は新入社員や中途社員、管理職、経営トップ層など、つまりは企業内における全ての人材が挙げられます。しかし、その立場や役割、業務によって求められる能力や考え方は異なります。
より効果的なチームビルディング研修を実施するためにも、研修対象者の属性ごとに適した内容を検討していくことが望ましいといえます。
ここでは、それぞれの企業人材に適したチームビルディングの内容や方法について解説します。
新入社員
新入社員を対象とするチームビルディングでは、主体性を身につける、チームワークで物事に取り組む体験を得ることを目的としています。これらは、社会に出て間もない新入社員に身につけて欲しい姿勢であり、研修を通じてさまざまな学びや成長が得られるでしょう。
また、グループワーク、ディスカッションなどを通じてチーム内でのコミュニケーションスキルを学び、社会人に求められる基礎的な知識・スキルを習得することも目的となります。
中堅社員
本項における中堅社員とは、現場をまとめるチームリーダーや主任、現場監督などの人材層を指します。この中堅社員を対象としたチームビルディング研修の目的は、リーダーとしての部下の育成、チームの成果を最大限に上げるための取り組み方など、幅広いスキルを身につけることが求められます。
管理職
部長や課長など、いわゆる管理職と呼ばれる層には、経営層と現場社員の間に立って双方とのやりとりを行うコミュニケーション能力や、チームのマネジメントを行うなどの役割が求められます。
管理職を対象としたチームビルディングでは、リーダーシップやマネジメント能力の習得、人材育成の取り組み方についての理解、社内外の関係者と接するコミュニケーション能力の向上など、多岐に渡る能力やスキルの習得を目的としています。
経営層
経営層を対象としたチームビルディングでは、トップとしての組織運営力やリーダーシップ、経営層としての視点や考え方の習得、創造性や決断力、市場やニーズを先読みする能力の取得など、企業のトップ人材ならではの高度な能力が求められます。
経営層自らが動いて組織を牽制し統制する能力や、組織の社員個々の意識を同じ方向に向かせるためのリーダーシップを身につけることで、経営層として求められる人間力の醸成にもつながります。
チームビルディングのメリット
ここからは、企業がチームビルディングを行うメリットを紹介します。
コミュニケーション促進
社員同士のコミュニケーションを促進させることは、チームワークの向上や相互理解の促進など、チームや組織のチームビルディングを醸成することにつながります。
特に、チーム内におけるコミュニケーション不足は人間関係の悪化を招き、それが長期的に続くことで社員の体調不良や退職などに至ることも考えられます。そのため、コミュニケーションの活性化は企業経営においても非常に重要な要素といえるでしょう。
一体感の形成
チームで一丸となって目標を達成するには、社員全員が同じ目的に向かって進んでいるという「一体感」の形成が不可欠です。一体感の欠如は、人間関係の悪化や個々人のパフォーマンスの低下につながる恐れがあります。
チームビルディングによって社員同士のコミュニケーションを活性化させることで、社員に「このチームで目標を達成しよう」というマインドセットを形成することにつながります。さらに、チームとしての一体感を生む効果が期待できるでしょう。
モチベーションの向上
チームや組織の社員が適切なコミュニケーションを図り、目標達成を目指して協力するという前向きな状態にあると、個々の社員における仕事へのモチベーションやパフォーマンスの向上につながります。
仕事に対する高いモチベーションを持つことは、どのような環境下でも前へ進むことのできる強いチームが作れます。何事にもチャレンジしていくため、おのずと個々の社員の経験値も上昇し、優秀な人材の育成としても効果が期待できるでしょう。
こちらの記事では、社員の仕事のモチベーションの向上に役立つ、チームビルディングゲームを10選紹介しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
組織のビジョンや理念の浸透
チームでの活動を成功させるには、社員全員が同じ目標に向かっていることが一つのポイントです。チームや組織におけるビジョンや理念などは、社員全員が知っておくべき大切な事項といえるでしょう。
チームビルディングを行うことで、組織やチーム、企業の掲げるビジョンに向かっているという意識を持たせることにつながり、チームの連帯感を高められます。
新しいアイデアの創出
社員同士の話し合いやディスカッションを通じてさまざまな意見や考えを集約することで、既存のアイデアを組み合わせた新しいアイデアの創出につながることがあります。多角的な意見を取り入れた結果、チームや組織でイノベーションが生まれるきっかけにもなり得るでしょう。
風通しの良い環境作り
チームビルディングを通じて社員同士の関係性が強くなることは、チームや組織内における風通しの良い環境作りへとつながります。他の社員へ話しかけやすい、相談しやすい環境を整えることで、悩みごとや仕事の疑問も気軽に相談しやすくなるでしょう。
コミュニケーションを図ることで社員同士のやりとりもスムーズになり、業務の効率化や生産性の向上などの効果も期待できます。
チームビルディングのフレームワーク
効果的なチームビルディングを行うプロセスとして、心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」と呼ばれるフレームワークがあります。タックマンモデルを理解することで、どのような流れでチームビルディングが構築されていくのかについての理解を深められます。
チームビルディング研修を実施する際にも、タックマンモデルの一連の流れを取り入れながら内容を検討していくといいでしょう。
タックマンモデル段階1:形成期
形成期は、チーム社員が決まり、チームそのものが形成されたばかりの段階を指します。形成期では、社員の相互理解が不十分であり、なおかつチーム目標も不明瞭なため、チーム内には緊張が生じます。
形成期から次の段階に進むには、社員の相互理解を促進し、目標達成を妨げる問題や課題をリーダーが主体となって見つけ、チームワークを育むことが求められます。
タックマンモデル段階2:混乱期
チーム目標が決まり、業務やプロジェクトが進み始めた段階が混乱期です。混乱期では、社員個々の価値観や考え方の相違による意見の対立が起こりやすくなります。社員の意識や関心も、業務内容ではなく互いの行動や発言に向いてしまう傾向が強くあります。
この混乱期を乗り越えるために必要なことは、意見の対立から議論を通じて社員同士の相互理解を深めること、チームの問題解決に向けた取り組みを見つけ実践することです。
タックマンモデル段階3:統一期
社員が意見を出し合い、お互いの持つ意見や考えに対する理解が深まることでチームの基盤が構築される段階のことを統一期といいます。統一期になると、チーム目標の達成に向けた個々の役割が明確になり、チームとしてのまとまりが現れるようになります。
統一期では、社員の個性を活かした役割分担や適正な配置を行うことでより機能的なチームへと成長でき、次の段階へのステップアップへとつながります。
タックマンモデル段階4:機能期
統一期を経て、チーム社員個々の役割が機能している段階のことを機能期といいます。機能期になると、社員それぞれが主体的に行動し、社員同士のサポートも期待できることから、チームとしての成果が現れ始めるようになります。
この機能期を持続するには、リーダーによる社員へのサポート、チームワークを高めるアクティビティの実施など、チームビルディングを醸成、維持できるような対応が求められます。
タックマンモデル段階5:散会期
散会期は、プロジェクトの終了や社員の異動などによりチームとしての一つの活動が終わる段階のことを指します。散会期を一つのプロジェクトの終わりと捉え、社員はチームでの経験を活かして次のチーム、プロジェクトへと動き出せるでしょう。
散会期には、社員の行動を称賛したり、互いに感謝を伝えたりすることで、その後のさまざまな状況においても、チームでの経験を活かすことにつながります。
チームビルディングの代表的な手法
チームビルディングにはさまざまな手法があり、参加人数やその対象者ごとに内容も異なります。ここでは、チームビルディングの手法のなかでも、多くの企業で実施されている代表的な手法について紹介します。
ワークショップ
ワークショップとは、グループ学習、体験型講座、研修集会などを意味する言葉です。チームビルディングをする場合には、「同じ目標に向かって取り組むこと」、「全員が同じ体験をすること」などが大切で、ワークショップ(グループ学習)はそれに合致します。
ワークショップでは、目標達成のために他者とのコミュニケーションが欠かせません。社員も自然と自身の考えを発信し、他者の意見を聞いて理解を深めるなどの行動が期待でき、チームビルディングの醸成として活用できます。
チームビルディングとして効果的なグループ学習としては、グループワークが挙げられます。グループワークとは、アクティブラーニングの1つで、グループで行う体験学習を意味します。グループ学習を意味するワークショップと近しい意味を持ち、グループワークは体験型ワークショップといえるでしょう。グループワークのチームビルディング効果が注目され、チームビルディング研修が多くの企業で取り入れられています。
一方で、グループディスカッションは多くの場合、与えられたテーマについてチーム(グループ)で議論し、チームの最終的な結論を出すというものです。こちらも、他者とコミュニケーションを図るなかで、他者の意見を受け入れたり、自分自身の考えを伝えたりすることで相互理解やチームワークの向上につながり、チームビルディングの効果が期待できます。
ゲーム(アイスブレイク)
アイスブレイクとは、楽しく取り組むことで参加者の緊張をほぐすゲームや運動を意味する言葉です。複数人で参加できるビジネスゲームやアイスブレイクネタは、チームビルディングとして有効に活用できます。ビジネスゲームは、簡単なルールにも関わらず擬似的に経営体験ができるものも多くあり、チーム社員で協力しながらビジネスについての理解も深められます。
また、限られた時間内でチームビルディングが求められる場合には、アイスブレイクとして自己紹介をするなどの簡単なゲームを取り入れることで他者理解の促進が期待できます。会議やミーティング前の緊張を解いて話しやすい雰囲気を作れるでしょう。
社内イベント
チームビルディングを目的とした社内イベントの開催は、多くの企業が取り入れている手法です。社内イベントの例としては、食事会や旅行、BBQ、キャンプ、合宿など、大人数でも参加できる内容で実施されることが多くあります。
また、全社員が集まるキックオフミーティングや総会などで、社員同士の親睦を深めるためのクイズ大会やスポーツ、レクリエーションなどを行うケースもあります。社内イベントはチームビルディングとしても有効に活用できるでしょう。
アクティビティ
スポーツや運動などの体を動かすアクティビティは、チームで目標に向かって一緒に取り組むことによる一体感が生まれます。一つのアクティビティを通して苦楽をともにすることでチームワークが醸成され、社員同士の関係性も向上し、コミュニケーションの活性化にもつながります。
大人数で参加できたり、男女問わずに気軽に楽しめたりするアクティビティはいくつもあるので、研修の対象者に最適な内容を選ぶことで、効果的なチームビルディング体験が得られるでしょう。
チームビルディングを成功させるポイント
ここでは、チームビルディングを成功させるポイントについて解説します。
チームの目標を明確に設定する
効果的なチームビルディングを行うには、最初に目標を明確に設定する必要があります。なぜかというと、目標や目的のない状態ではチームの良さを活かせないことが理由として挙げられます。
チームにおける明確な目標を設定し、目標達成までのビジョンを共有していくことが、チームビルディングにとって重要なポイントといえるでしょう。
設定するチームの目標は、社員それぞれが納得している状態が望ましいため、目標設定を行う際には社員同士でしっかりと話し合うことが大切です。
チームのマインドセットを形成する
目標を明確にした後は、社員全員が「この目標を達成したい」というマインドセットを形成することが、チームとしての機能を最大限に発揮することにつながります。
社員個々のマインドセットを形成していくためにも、チームリーダーとなる人物はそれぞれの社員の考えなどを把握し、チームの目標に沿えるようにマネジメントしていくことが大切です。
それぞれの役割を明確にする
チームビルディングを行う際には、社員の個性を活かすことが重要視されています。社員同士が個性を理解し尊重することで、チームが健全に機能できるといえます。
社員個々の役割を明確にすることは、社員に主体性や当事者意識を持たせることにもつながります。さらには、社員のモチベーションにも大きく関わるため、それぞれの役割を明確にすることは、チームビルディングとしても重要なポイントになります。
チームビルディングを行う際の注意点
チームビルディングを行う際には注意点があります。それらをしっかりと理解することで、より効果的なチームビルディング研修の実践へとつながります。
ノルマを課さない
チームビルディングを実施するうえで、社員が主体的に取り組めていない状況では、チームの良さが機能せず、十分な成果は生み出せない可能性があります。
目標を立てる際には、達成を目指すものの強制的なノルマなどは課さず、社員が主体的に行動できる範囲で達成可能な目標にすることが、効果的なチームビルディングを行うためのポイントです。
チームビルディングを実施する際は、社員に意見を聞いていくことも社員の主体性を醸成することにつながります。
社員同士の対立を放置しない
チームで活動するうえで、社員同士の対立は避けては通れません。社員同士の対立が起きた際には放置せず、早期に解決に導くことがチームビルディングでは大切です。なぜならば、対立関係が悪化することで、人間関係の悪化やモチベーションの低下、研修の途中離脱などにつながる恐れがあるからです。
社員同士の対立はネガティブなイメージとして捉えられがちです。しかし、社員同士が相手を尊重しつつも意見を言い合い、対立の原因を解決することは、信頼関係の構築などにつながります。より強固なチームを構築するために重要な要素となるのです。
社員同士の対立が起きた際には、対立している双方の意見を聞き、双方が納得のいく結論が出るまで話し合うことが、チームビルディングでは大切です。
チーム編成を工夫する
チームビルディングを実施するうえで、単にチームに必要な人数を確保するだけでは十分な成果は生まれません。チームが機能するには、一人ひとりの能力や社員同士の人間関係を考えチーム編成を行うことが望ましいといえるでしょう。
また、一定期間、チームとして活動することでチームの機能は養われるものの、社員同士の対立が頻繁であったり、業務の進捗が思うように進まなかったりした場合には、チーム編成に問題があることも考えられます。社員を設定したけれどなかなか思うように進まない場合には、社員の入れ替えを検討することも考えましょう。
チームビルディングにおすすめのアクティビティ
ここでは、チームビルディングにおすすめのアクティビティを紹介します。
リモ謎
リモ謎は、オンラインでもチームビルディングができる大人数参加型の謎解き脱出ゲームです。昨今ではオフィス以外の場所で仕事を行うリモートワークを導入する企業も増えています。リモ謎は完全オンラインで実施可能なため、リモートワーク中の社員同士のチームビルディングを行うには最適です。
リモ謎では、Zoomなどのオンラインのビデオチャットツールを使います。チームで協力をしながら謎を時間制限内に解くことで、危機的状況からの脱出を目指します。出題される謎解きは、一人では解けないような問題も多くありますが、オンラインでは表情やジェスチャーなどのコミュニケーションがなかなか通じません。そんななかで、リモート環境における社員との協力が謎解きクリアの鍵となります。
やり方
- オンラインのビデオチャットツールを用意する
- チームで協力をしながら物語にそった謎を時間制限内に解く
- 危機的状況からの脱出を目指す
謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、チームビルディングとしても人気の高い「謎解き」と「脱出ゲーム」をミックスした新感覚のアクティビティです。
謎解き脱出ゲームでは、参加者自身が物語の主人公となり、決められた時間や空間のなかで、与えられた謎を解いて物語のクリアを目指します。緊張感のある空間からチームで力を合わせて脱出を図るシチュエーションが特徴で、年齢や性別を問わずに誰でも参加できるチームビルティングとして活用できます。
脱出ゲームのなかでさまざまな謎を解くことは、チームでの協力や役割分担、リーダーシップなど、ビジネスシーンでも求められるような能力が醸成でき、高いチームビルディング効果が期待できるでしょう。
広いスペースを必要とする宝探しなどとは異なり、机と椅子が設置できる場所であれば謎解き脱出ゲームは実施できます。頭をフルに使ったチームビルディングを行いたい場合には、謎解き脱出ゲームがおすすめです。
やり方
- 制限時間や閉じた空間の中で与えられた謎を解く
- 全ての謎が解けたらゲームクリア
チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、チャンバラ合戦は、当たっても痛くないスポンジの刀と、「命」と呼ばれるボールを使った対戦型のアクティビティです。参加者の肩に命(ボール)を付け、スポンジの刀を使って相手の命を切り落とし、最終的に生き残った人数を競います。
一見すると簡単なゲームに見えますが、軍議と呼ばれる作戦会議を通じて念入りな戦略を練らなければ、勝負に勝つことがなかなか難しいゲームです。スポーツさながらのチームワークやコミュニケーション、リーダーシップなどが求められ、チームビルディングとしても非常におすすめです。
年齢や世代によって勝敗に大きく差が開くことも少ないため、対象者の属性を問わずにチームビルディングの効果を期待できるでしょう。
やり方
- 参加者の肩に命(ボール)を付ける
- スポンジの刀を使って相手の命を切り落とす
- 最終的に生き残った人数をチームで競い合う
コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームとは、物語を通して他者からの合意形成を得るためのプロセスや要点を体感できる実践的なゲームです。合意形成はビジネスシーンにおける多くの場面で求められる能力ですが、対話力や傾聴力、想像力、コミュニケーション能力など、さまざまな能力が必要になります。
コンセンサスゲームを通じてこれらの能力を体感し、身につけることで、より効果的なチームビルディング研修を行うことにつながります。
株式会社IKUSAが提供するコンセンサスゲームには、クルージング中にジャングルに遭難したというストーリーで進行する「ジャングルサバイバル」や、災害後の都市部を舞台にした「帰宅困難サバイバル」があります。
それぞれのゲームでは、物語や参加者のシチュエーションは異なるため、チームビルディングの目的や参加者の属性に合ったゲームを選んでみてはいかがでしょうか。
実施後にはチームビルディングの振り返りを行うことで、合意形成の能力を身に付けられるようにフォローするといいでしょう。オンライン、リアル、どちらでも実施可能です。
やり方
- 予期せぬ問題が発生する
- 対処法をまずは個人で考える
- 次にチームで対処法を考える
- 専門家の結論と比べ、自分のチームの対処法の妥当性を確認する
ビジネスゲーム
ビジネスゲームとは、ビジネスシーンで活用できる知識・スキルを習得できるアクティビティの総称です。
チームで協力し、ビジネスマン同士の取引として他のチームとの交渉に臨むことで、経営視点の理解を深め、相手とのWin-Winの関係を築くための意識を持つことにつながります。リーダーシップや役割分担の意識が自然と身につき、チームビルディングとしても効果が期待できます。
ワールドリーダーズ
ワールドリーダーズは、ワールドリーダーズは企業のためにつくられた企業経営を体験できるSDGsビジネスゲームです。
各チームは企業として戦略を立て、労働力や資本を使って利益を競いますが、利益を追求するだけでは次第に企業としての価値を向上させることが難しくなります。
長期的な利益を生むためには、各チームは環境や社会など様々な要素を考慮する必要があります。チームで戦略を練り、その場に合った選択をしていく課程で深いコミュニケーションが取ることができ、チームビルディングにつながります。
やり方
- いくつかのチームに分かれる
- 企業として戦略を立て、労働力や資本で利益を上げる
- 最も多くの利益を上げたチームを優勝とする
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チームビルディング研修プログラム5選
最後に、チームビルディング効果の高い研修プログラムを5つ紹介します。
コミュニケーション研修
「コミュニケーション研修」は、「謎解き脱出ゲーム」を活用し、主体性や没入感を高め、振り返りや講義で伝える力・聞く力などのコミュニケーションに関する知識やスキルを習得することができる研修プログラムです。
謎解き脱出ゲームは、受講者が物語の主人公となり、チームで協力して謎を解いて脱出することを目指すアクティビティです。限られた時間のなかで、脱出を達成するには、チームで情報共有や役割分担をして、協力して取り組むことが必須となります。また、チーム内でリーダーシップを発揮する人、周囲をサポートする人、謎解きで活躍する人などが必要で、さまざまなスキルも求められます。
ロジカルシンキング研修
「ロジカルシンキング研修」は、小グループと大グループで協力して、1つの正解を導き出す「リアル探偵チームビルディング」を行うことで、ロジカルシンキングについて体験を通じて学び、講義で深く理解することを促す研修プログラムです。
リアル探偵チームビルディングは、ジグソー法を取り入れたアクティビティで、小グループと大グループを行き来して、論理的に推理していきます。推理を進めていくなかで論理的思考が必須となり、主体的に集中して取り組むことができます。
リアル探偵チームビルディングの流れとしては、まず大グループのなかに複数の小グループがある状態で、小グループに異なる情報が割り当てられます。まず対処法について小グループで考え、大グループで情報を共有したうえで、すべての小グループに同じ情報がもつ状態で改めて小グループで情報の分析・仮説立て・話し合いなどをおこなって、最終的に大グループで1つの答えを決めます。
小グループでは、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分け、大グループでは小グループで整理した情報をもとに論理的に考えて端的に判断・共有することや、不足している情報を聞き出すことなどが求められます。そのため、推理ゲームのプロセスを通じて、論理的思考力が養われ、講義を通じてアクティビティで得た学びも深く理解して業務などで実践することができるようになります。
PDCA研修
「PDCA研修」は、ロケット製作をシミュレーションする過程でPDCAを回す「ロケットPDCAチャレンジ」と振り返り・講義を行い、PDCAについて深く理解できる研修プログラムです。
ロケットPDCAチャレンジでは、パーツを組み合わせてロケットを製作し、打ち上げ結果から原因を考えて改善しながら目標達成を目指します。1ターンの間に、ロケット部品の購入・部品のテスト・ロケットの打ち上げ予約・打ち上げテスト・資金稼ぎなどを行うことで、実際のロケット打ち上げにおけるPDCAを体験できます。
ロケットを打ち上げるまでのプロセスでは、組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、組み合わせの精度を上げていく必要があります。
ビジネスマナー研修
「ビジネスマナー研修」は、チームで協力して取り組むことで、楽しく安心してアウトプットができる「ビジトレ」を活用してビジネスマナーに対する関心や理解度を高め、振り返りや講義を通じてより深く理解することができる研修プログラムです。
ビジネスマナー研修では、「お辞儀・身だしなみ・訪問」、「敬語」、「名刺交換」、「メール添削」、「電話応対」、「議事録の取り方」、「指示の受け方」、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」などの基礎的なビジネスマナーの知識やスキルを習得することができます。ビジネスパーソンの必須スキルであるビジネスマナーを楽しく学ぶことができるため、内定者研修や新入社員研修などの若手社員を対象とした研修に適しています。
クリティカルシンキング研修
「クリティカルシンキング研修」は、チームで協力し、事件の真相にたどりつくことを目的とした推理ゲームである「混乱する捜査会議からの脱出」を活用してロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどの知識・スキルを学べる研修プログラムです。
混乱する捜査会議からの脱出では、チームで協力して証拠品や証言などを整理・分析・共有していきます。それらの情報を手分けして読み取り、組み合わせて論理的に結論を導き出す必要があります。また、フェーズが進むごとに情報が増えて複雑になり、情報を取捨選択する必要もあるため、ロジカルシンキングが養われます。
また、1つの結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせ、再検証していくことが必要となります。推理の終盤で違和感に気づき、考え得る仮説を出して検証を行うプロセスのなかで、クリティカルシンキングについて深く理解することができます。
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あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
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■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
まとめ
チームビルディングを行うことで、チームワークの向上や、コミュニケーションの促進につながり、組織の活性化としての効果が期待できます。研修や社内イベントなどを実施し、チームビルディングにつなげましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
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