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ワードウルフとは?ルール・お題例・研修に活用するメリットを解説
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目次
「ワードウルフ」とは、参加者同士がお題となる言葉について話し合いながら、「皆と異なるお題を与えられた人(ワードウルフ)」を見つけるゲームです。「言葉を使った人狼ゲーム」とも呼ばれます。
一見シンプルですが、コミュニケーション能力や観察力・推理力を鍛えられる奥深いゲームです。職場の研修やチームビルディングにも応用できます。
本記事では、ワードウルフの概要、ルール、用意する物、お題、やり方・進め方、適している研修の種類を紹介します。
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ワードウルフとは
ワードウルフは、参加者同士が会話や推理を通じて「少数派(ワードウルフ)」を見つけ出すことを目的としたコミュニケーションゲームです。
参加者は、自らに与えられたお題が多数派なのか、少数派(ワードウルフ)なのかわかりません。他の参加者と話し合いながら、自分がどちらなのかを見極め、また誰が少数派(ワードウルフ)かを推理します。自分が少数派(ワードウルフ)だと判断した場合は、周囲にわからないように振る舞うことも求められます。
ワードウルフは日本で誕生し、職場や友人との集まり、研修やアイスブレイクとしても人気があります。ゲームを楽しみながら、観察力やコミュニケーション能力・論理的思考力を養うことができます。
ワードウルフのルール
ワードウルフのルールを紹介します。
- 進行役(ファシリテーター)から、全ての参加者にお題を配布します。参加者は自分のお題しかわかりません。
- 多数派には同じお題を配布しますが、少数派(ワードウルフ)には多数派とは異なるお題を配ります。多数派と少数派(ワードウルフ)のお題は、関連性の高い言葉にすることが重要です。
- 参加者全員がお題について話し合います。会話をしながら、自分が多数派なのか、それとも少数派(ワードウルフ)なのかを判断します。
- 話し合いが終了した後は、全員で「少数派(ワードウルフ)だと思う人」に投票します。
- 最も票を集めた参加者が追放されます。追放された人が少数派(ワードウルフ)であれば多数派の勝利、そうでなければ少数派(ワードウルフ)の勝利となります。
ワードウルフを実施する際に用意するもの
- お題を書く紙(オンラインの場合はアプリや機能で代用)
- ペン
- タイマー
- お題
〈ワードウルフのお題例:難易度別〉
難易度:低
- 犬/猫:代表的なペット。見た目や性格の違いが話しやすいお題です。
- うどん/そば:定番の麺料理。地域や好みで話題が広がりやすいお題です
- りんご/みかん:色や味、季節感の違いで話しやすいお題です。
難易度:中
- コーヒー/紅茶:どちらもカフェインとポリフェノールを含む飲み物。味や飲む目的に違いが出るお題です。
- 野球/サッカー:人気のスポーツ。ルールや観戦の仕方が異なるお題です。
- 寿司/刺身:生魚を使った料理。食べる場面や人気のある食材が違うお題です。
難易度:高
- 都会/田舎:生活環境がテーマ。参加者により捉え方が異なるため難しいお題です。
- スマートフォン/タブレット:身近なスマートデバイス。形状や用途が似ているため違いがわかりにくいお題です。
- 上司/社長:組織のなかで人を率いる役割。共通点が多く、推理が難しいお題です。
ワードウルフのやり方・進め方
1. 準備
進行役がお題を用意します。その際、多数派と少数派(ワードウルフ)の割合を調整します(例:7人中2人がワードウルフ、5人中1人がワードウルフ)。
2.ルール説明
進行役から参加者にルールを説明します。
3.お題配布
進行役が、各参加者にお題を配布します。お題はお互いに見えないように注意します。
4.話し合い
制限時間内(5~10分程度)に、参加者がお題について自由に話し合います。自分が少数派(ワードウルフ)だと怪しまれないよう注意しつつ、他の参加者を観察します。
5.投票と結果発表
話し合い後、全員で「少数派(ワードウルフ)だと思う人」に投票し、最も票を集めた参加者が追放されます。追放された人が少数派(ワードウルフ)かどうかを確認して、合っていれば多数派の勝ち、間違っていれば少数派(ワードウルフ)の勝ちとなります。
ワードウルフを実施する際のポイント・注意点
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ここからは、ワードウルフを行う際のポイントや注意点を紹介します。
お題の難易度を調整する
お題の難易度を参加者の年齢層や習熟度に合わせて調整しましょう。ワードウルフを体験したことのある参加者が多い場合は、お題の難易度を上げることで、参加者が退屈せずに楽しみやすくなります。
適正な人数で実施する
ワードウルフを実施する際に適した人数は4~8人程度です。人数が多すぎると混乱しやすくなるため注意が必要です。また進行役は、時間管理を行ったり、話し合いが停滞しないように発言を促したりすることで、円滑な進行をサポートします。
参加者の心理的安全性を確保する
ゲーム中に攻撃的な発言や批判が起きないように、進行役が参加者の心理的安全性を確保することも重要です。心理的安全性を確保するには、以下の点に注意しましょう。
- 全員がルールを理解していること
- 他者の意見を否定せず、受容的に接すること
そのため進行役は、参加者がルールを理解できるように丁寧に説明したり、それぞれの発言に対して「なるほど」「面白い意見ですね」と肯定的にフィードバックをしたりして、安心感を与えましょう。
また、全員が発言しやすい場をつくるため、発言の少ない人の意見を進行役が引き出したり、攻撃的な発言や態度が見られたら指摘をしたりすることも必要です。発言や行動に対する恐れを取り除き、協力しやすい環境をつくることができます。
ワードウルフを研修で活用するメリット
ワードウルフを研修に活用することで、以下のようなメリットが得られます。
コミュニケーション能力の向上
ワードウルフでは、参加者は他者の発言を注意深く観察し、自分の意見を効果的に伝える必要があるため、コミュニケーション能力が向上します。発言だけでなく表情や声のトーン、態度も推理の手がかりとなるため、非言語的なコミュニケーションを体感的に学ぶことも可能です。
観察力・分析力の強化
ワードウルフに参加すると、会話のなかから情報を整理し、相手の意図を読み取る力が鍛えられるため、観察力と分析力の強化につながります。
チームビルディング効果
ワードウルフを行うと、楽しい雰囲気のなかで協力し合い、信頼関係を築くことができるため、チームビルディング効果が高まります。
ワードウルフが適している研修の種類
ここでは、ワードウルフが適している研修を4種類紹介します。
1. コミュニケーション研修
適している理由
ワードウルフでは、他者の発言を観察しながら、自分の考えを的確に伝える必要があります。話し方や聞き方、適切な質問の仕方など、コミュニケーションの基本スキルを実践的に学ぶことができるため、コミュニケーション研修に適しています。
研修効果・向上するスキル
- 質問力の向上:自分の立場を隠しつつ、相手の意図を引き出す質問を考えることで、効果的な質問力が鍛えられます。
- 傾聴力の強化:他者の発言から情報を拾い上げ、意図や背景を理解する練習になります。
2. 新入社員研修
適している理由
新しい環境で他者との信頼関係を築く必要がある新入社員のコミュニケーションを促進させるために、ワードウルフは効果的です。研修を実施する前のアイスブレイクとして活用することで、新入社員をリラックスさせたり、協調性を高めたりすることにつながります。
研修効果・向上するスキル
- リラックス効果:ゲーム形式で楽しむことで、研修の緊張感を和らげ、リラックスした状態で学びを進めることができます。
- 協調性の向上:他者と一緒にゲームを体験することで、協調性の向上が促されます。
3. チームビルディング研修
適している理由
ワードウルフは、参加者が互いに意見を出し合いながら一つの結論を出すゲームです。この過程を通じて、チームとしての一体感が高まります。
ただし、勝敗を重視しすぎると、少数派(ワードウルフ)とされる参加者は責められているように感じる可能性があります。進行役が「協力して推理を楽しむゲーム」だと伝えることが重要です。
研修効果・向上するスキル
- 協力体験:全員が意見を出し合い、推理を進めることで、協力する楽しさと重要性を体感します。
- 役割分担の理解:ゲーム終了後に「誰がどのような役割を果たしたか」を振り返り、チーム内の個々の役割や強みを共有します。
4. ロジカルシンキング研修
適している理由
ワードウルフでは、限られた情報のなかで自らの考えをまとめ、最も合理的な結論を導き出す力が求められます。そのため、ビジネスにおいて重要な論理的思考力(ロジカルシンキング)を養うのに適しています。
研修効果・向上するスキル
- 仮説検証力:「○○さんが少数派(ワードウルフ)ではないか」という仮説を立て、質問をしたり他者の発言を聞いたりしながら、仮説を検証するプロセスを学びます。
- 情報整理力:会話から得られる断片的な情報を整理し、矛盾や共通点を見つけ出す経験を積みます。
- 推論をする力: 複数の可能性を比較し、最も合理的な結論を出す訓練になります。
まとめ
ワードウルフは、単なる娯楽を超えた学習体験を提供するゲームです。観察力、推理力、コミュニケーション能力など、さまざまなスキルを楽しみながら鍛えることができるため、研修やチームビルディングに適しています。
ゲームの進行やお題の選定を工夫することで、より効果的で意義深い学びの場をつくり出すことが可能なため、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
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