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研修の目的・ゴールとは?目標との違い・目的別におすすめの研修を紹介
目次
企業の未来を担う人材育成のためにあ、効果的な研修の実施が求められます。
本記事では、研修の目的を決めるメリット、目的と目標の違い、目標設定の方法、目的別のおすすめ研修を紹介します。
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研修の目的を決めるメリット
冒頭で研修では目的を決めることがなによりも重要だと述べましたが、そういえる理由をまず解説します。
目的が曖昧だといい研修にならない
まずなんのために研修をすべきなのか目標を明確化してください。
「社員のスキルを伸ばしたい」といった曖昧な目的でとどめず、伸ばしたいスキルがなんなのかまで踏み込みましょう。研修は多くの費用を投じて行われますから、明確な目標を設定して費用対効果の高めることが必要です。
研修の目的の例
研修の目的は、経営戦略や企業が抱える課題と結びつけるといいでしょう。たとえばグローバルに展開できる企業を目指すなら、英語力を伸ばす語学研修を実施すれば、組織が目指す方向性と研修の目的が合致します。
また「マネジメントを担う人材が不足している」「自発的に考え行動できる人材が欲しい」など現場における課題を参考に、研修の目的を設定するのもいい判断です。ほかにも「ジェネラリストを育成したい」「ダイバーシティに適応できる人材を育成したい」といった目的も考えられます。
研修における目的と目標の違い
研修における「目的」と「目標」は異なります。どういった点が異なるのか解説するので、目的設定の前に確認してみましょう。
目的の具体化=「目標」
それぞれの言葉が持つ意味は以下の通りです。
研修の目的:受講者が学んだことを活かして行動変容(行動改革)を起こした状態
研修の目標:「研修の目的」を実現するためにどうすべきか示したもの
わかりやすい例として、新人研修を想定しましょう。新人研修の目的は、社会人として基礎的なスキルを身につけ、ビジネスマナーを備えることです。この目的達成のためには「時間管理スキルを身につける」「報連相を滞りなくできるようになる」などのスキルが必要です。
このように、目的を具体化したものが目標です。研修の目的を達成するには、列挙された目標をすべて達成できる状態が望ましいでしょう。
目標設定のための方法
目的の設定はできても、目標をどう設定すべきか悩む方も多いはずです。目的は企業課題と結びつければなんとなく見えてきますが、目標はさらに踏み込む必要があるのでどう発案すべきか難しいもの。ここでは目標設定のアプローチ方法を2つ紹介します。
パフォーマンスアプローチ
パフォーマンスアプローチとは、組織の戦略やミッションを達成するために必要なパフォーマンス(業績)のレベルを割り出し、このパフォーマンスを実現するにはどんな行動を取るかを考える方法です。
たとえば「毎月契約を5本獲得する」とのパフォーマンスをまず設定し、そのためにはどのような行動ができればいいかを考えます。パフォーマンス達成のために必要な行動が、研修における目標になります。
ニーズアプローチ
もう一つのニーズアプローチとは、ヒアリングやアンケートなどの情報収集行為を通じて現場の課題を発見し、その課題の実現にはどんな行動が必要か見極める方法です。
たとえば調査分析の結果、顧客はもっと丁寧なサポートを求めているとわかれば、社員のホスピタリティを伸ばす必要があります。調査分析の結果把握できたニーズを解決する行動が、そのまま研修の目標となります。
目的ごとのおすすめ研修
研修では目的の内容にあわせて研修内容を考えることが大切とお伝えしました。とはいえ、研修の目的はさまざまです。そこで以下では、目的別のおすすめ研修を紹介します。研修内容決定の参考にしてください。
新人研修には集合研修がおすすめ
新人研修はその年度に入社する新入社員全員を対象としています。新入社員全員に対して、基本的なビジネスマナーや会社の理念。経営方針などを知識としてインプットさせます。
新人研修は大勢の参加者を一つの場所に集めて実施する集合研修形式が適しているでしょう。インプットの内容は新入社員ごとに変わることが無いため、集合研修の形式ならば効率よく学べます。
ただし現在は、コロナ禍の影響で集合研修の開催が難しい状況です。それでも集合研修を行うつもりなら、安全確保措置の実施が絶対条件です。参加者のマスク着用義務化・アルコール消毒の実施はもちろん、ソーシャルディスタンスの確保や換気にまで気を配りましょう。
感染者が出たときに備えて、グループワークのメンバーを記録し、連絡先の記入も怠らないようにしましょう。
専門スキルを伸ばすにはOJT研修がおすすめ
「DX化に備えてプログラミングスキルを身に付けさせたい」「国際化にも対応できるよう語学力を伸ばしたい」など専門的なスキルを伸ばしたいなら、OJT研修がおすすめです。OJTとはオンジョブトレーニングの略。業務で上司や先輩職員の指導を受けながらスキルを伸ばす方法です。研修に時間を割かずにスキルを身につけられるので、多くの企業が導入しています。
OJTの注意点は、教える側のスキルや指導姿勢によって習熟度に差が出てしまうこと。また指導が得意でない職人タイプの上司の下につくと、放置されるケースが生じる恐れもあります。さらにコストがかからないぶん、研修の効果が薄くなりがちな点にも注意が必要です。
個人のスキルアップが目的ならオンライン研修
個人のスキルを伸ばしたいときはオンライン研修の実施が適しています。オンライン研修ならば、受講者の好きな時間や場所で学ぶ機会を提供できるからです。集団研修やOJTの補助的な役割として使えるなど、使い勝手がいい点もオンライン研修の特徴です。
現在はコロナ禍の影響でオンライン研修が主流になってきました。サービス内容も進化し、現在ではスマホやタブレットで閲覧できるコンテンツも登場しています。自分のペースで学べるオンライン研修であれば、受講者はストレスなく受けられるでしょう。
最初は機器の導入などにコストがかかりますが、一度導入すれば実施のたびにコストが発生するわけではないので、この機会にオンライン研修を取り入れるのもおすすめです。
ジェネラリスト育成にはジョブローテーション研修
ジェネラリストとはいわばオールラウンダー的存在で、どんな部署でも柔軟に対応して輝ける人材を指します。企業によっては専門的スキルに特化したスペシャリストよりも使い勝手の良いジェネラリストを求めるところも少なくありません。
ジェネラリストの育成を目指すなら、ジョブローテーション研修の実施がおすすめです。ジョブローテーション研修とは、一定期間自らの持ち場を離れ、他部署や関係機関で実務を行う研修です。
担当業務以外の経験を得られるので、幅広い視野を持つことが可能です。また全社的な視点も身に付くので、経営人材の育成にも効果を示すでしょう。
負担少なく社員のスキルを上げたいならeラーニング研修
eラーニングとは受講者が研修動画を閲覧し、学ぶスタイルの研修です。わからなかった部分を巻き戻して再生したり、都合のいい時間帯を選んで視聴できたりするので、受講者の負担が少ないのが特徴です。
オンライン研修と混同しやすいですが、基本的にオンライン研修は講師がつき受講者とコミュニケーションを取ります。一方、Eラーニングは動画を見るだけの一方通行である点が特徴です。
ただしeラーニング研修では、講義内容に疑問が生じた場合、その場で解決が難しいというデメリットがあります。
社員一斉のスキルアップが目的なら階層別社員研修
階層別研修とは中堅社員や管理職など社員の役職・立場に応じて、それぞれの階層で必要となる能力を身に付けてもらう研修です。ちなみに新人研修も階層別研修の一つです。
階層別研修であれば、課長に昇進したばかりの人や新入社員で入社した人など多くの対象者に対し、一斉に研修を実施できます。中堅社員であればマネジメント能力、管理職ならば意思決定能力など身に付けるべきスキルはあらかじめ定められています。
個人としてのスキルアップはもちろん、階層で求められる能力を広く学ばせることで企業全体のレベルアップにもつながるでしょう。
特定のスキルを伸ばしたいならスキル別社員研修
特定のスキルに特化した研修を組むことも可能です。研修会社のプログラムをチェックすると「コミュニケーション」「チームビルディング」「マネジメント」「業務効率化」などさまざまなスキル別研修が用意されています。
コミュニケーション力やマネジメントスキルなどは、どこの企業でも社員に身につけてもらいたいと感じるスキルでしょう。階層別研修で役職・立場ごとに求められるスキルを総合的に伸ばして、部分的に研修の効果が表れていないと感じる受講者に対しては、補完的にスキル別研修を受けてもらうといったこともできます。
企業ごとに伸ばしたいスキルは異なります。組織課題の達成には社員にどんな能力を身につけてもらうべきなのか、事前に把握することが必要です。
業務レベルの底上げをはかりたいなら業務別社員研修
競合他社との競争力強化のために業務レベルの底上げをはかりたいと感じている企業も多いでしょう。研修会社の研修プランには、IT業界向けや自動車メーカー向けなど業界別研修もあります。業界別研修では、各業界を取り巻く環境や今後の動向を分析した上で、業界でこれから求められるスキルを学ぶことが可能です。
また営業や企画、マーケティングといった職種別研修にも対応しています。職種別研修によって自社で弱い部署を補強することができるでしょう。
未来を担う人材を育成したいなら次世代リーダー研修
「次世代リーダー育成」は多くの企業で最重要課題に位置付けられる項目です。このニーズを反映して、各研修会社は次世代リーダー育成研修プランを充実させています。
まずは目的を明確にして、リーダーに求められるコンピテーション(行動特性)を研修で学んでいきましょう。リーダー育成のためには学ぶべき項目が多々あり、研修期間は一般的に長期化します。
また「この内容なら確実に効果的だ」というカリキュラムが存在しないので、担当者はどのような内容にすべきか頭を悩ませるかもしれません。プロに相談しながら有意義な研修を目指しましょう。
多様性を受け入れる社風を取り入れたいならダイバーシティ研修
近年はさまざまな分野でグローバル化が進んでいることもあり、国内でも多国籍企業が増えてきました。このような状況に順応するため、多様性(ダイバーシティ)を受け入れる社風づくりに取り組む企業も少なくありません。
実は多様性に関する研修もすでにあり、多様な人を受け入れる際のマインドセットやアクションなどが学べます。
あそぶ社員研修(研修テーマ例・内容)
「あそぶ社員研修」は、アクティビティと専門講師による講義、ワーク、振り返り・解説を一体化させることで、座学・実践を通じて研修の内容を深く理解し、翌日から業務で活用する具体的な方法まで学べる研修プログラムです。
例えば、PDCA研修ではロケットの制作・打ち上げに関するシミュレーションを行うアクティビティ「ロケットPDCA」を実施し、短時間のうちにPDCAサイクルを回すことを体験することで、講義・ワーク・振り返りなどによる学びを最大化させます。
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■研修テーマ・アクティビティの例
- コミュニケーション研修(謎解き脱出ゲーム)
- ロジカルシンキング研修(リアル探偵チームビルディング)
- クリティカルシンキング研修(混乱する捜査会議からの脱出)
- PDCA研修(ロケットPDCAチャレンジ)
- 合意形成・アサーティブコミュニケーション研修(コンセンサスゲーム)
- リーダーシップ研修(グレートチーム)
まとめ
研修を実施する際は、まずなによりも目的の設定が重要です。経営課題や人材育成プランと研修の目的を整合させることで、実りある研修となるでしょう。また目的のみならず、目標も正しく設定することも重要です。
本記事では研修の目的ごとにおすすめの研修内容を紹介してきました。検討材料として参考にしていただければ幸いです。
「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
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