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内定者研修の事例5選!研修開催の目的やポイントも解説

目次
企業によっては、内定者を対象に研修を開催しようと考えているかもしれません。しかし初めて開催する場合、どういった企画をすれば成功するのかわからないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、内定者研修を開催する際のポイントや事例などを紹介します。内定者研修の担当者に選ばれた方や研修内容をどうしようか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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そもそも内定者研修を開催する目的とは?
内定者研修を行うと言っても、「なぜ開催するのか」をきちんと理解しておかなければ的外れの研修を企画してしまうおそれがあります。
開催目的への理解があいまいなのであれば、この項目で把握しておきましょう。目的を知っておけば、内定者研修の準備も取り組みやすくなるはずです。
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同期や上司との関係性を高めるため
どんな職場であれ、同じ場所で働く人たちとのコミュニケーションは重要なことです。しかし、必ずしも全員がすぐにコミュニケーションを取れるとは限りません。とくに社会人経験がない内定者にとっては、同期や上司とどのようにコミュニケーションを取ればいいのかわからないかもしれません。
そこで内定者研修を通じて、同期や上司とコミュニケーションを取ることにより、事前に関係性を高められます。ある程度お互いを知った状態で仕事を始めることで、悩みも気軽にしやすくなるでしょう。
とくに社会人においては報連相が重要です。滞りなく報連相を行うためにも、同期や上司との関係性が重要となります。
学生から社会人へ意識を切り替えてもらうため
これから社会人として企業で働くには、学生から社会人へと意識を切り替えなくてはなりません。学校とは大きく異なる世界だからこそ、学生気分のままで過ごしてしまうと、さまざまな人に迷惑をかけてしまうおそれがあります。そうなると、上司やOJT担当者の負担が増えてしまうでしょう。
入社後スムーズに仕事をしてもらうためにも、内定者研修を通じて社会人としての意識を持ってもらうことが重要です。また、研修によって目指すべき社会人像を内定者一人ひとりが持つことで、組織への帰属意識を高められるという利点もあります。
社会人としてのスキルを構築させるため
OAスキルやビジネスマナーなど、社会人にはさまざまなスキルが求められます。学校では学ぶことがないことを事前に内定者研修で教えることで、入社後すぐに仕事をしてもらいやすくなります。
また、都度上司や先輩社員が教える手間も少なくなることから、早い段階で業務内容に慣れてもらいやすくなるでしょう。
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内定者研修の主な内容とは?
上記で触れたように、内定者研修の開催は同期・上司との関係性強化や社会人スキルの構築などの目的があります。以下では、どのような内容にすれば内定者にとって価値のある研修となるのか、詳しく解説します。
ビジネスマナー
名刺の渡し方や身だしなみといったビジネスマナーは、学校では学ばないことの一つです。そのため、知らないまま入社してしまうと、知らないことによって相手に迷惑を与えるようなことをしてしまうかもしれません。そうなれば、会社としてのイメージも落ちるおそれがあります。
だからこそ、内定者研修でビジネスマナーを教えることが求められます。ビジネスマナーは多くの業界で重要である上に、どこでも通じるスキルです。そのため、どんな内定者にとっても学んでおいて損のない内容だといえます。内定者研修の内容を考える際は積極的に取り入れましょう。
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そもそもOA(Office Automationの略称)スキルとは、仕事内容を自動化・情報化するスキルのことを指します。代表的なものとしては、ExcelやWord、PowerPointといったMicrosoft社のOfficeソフトの操作方法が挙げられます。Microsoft Officeは多くの業界で用いられており、しっかりとしたスキルを持っている人ほど効率よく業務を進めやすいでしょう。
子どもの頃からパソコンやデジタルツールを使ってきた世代の内定者であれば、すでに操作できる人も少なくないことが予想されますが、基礎的な部分しか知らない人もいるかもしれません。内定者研修を通じて基礎の復習やロールプレイング形式の演習などを行うことで、社会人としてのOAスキル習得に繋げましょう。
内定式や懇談会とまとめて行うケースも
具体的な内定者研修は企業によって異なるものの、場合によっては内定式や懇談会などとまとめて行うケースもあります。まとめて行うことによって、学業で忙しい内定者の時間を無駄にしてしまうことを防げるだけではなく、開催側としても効率よく内定者に情報を与えられます。
ただしまとめて行うのであれば、メリハリをつける必要があります。たとえば、研修でしっかり勉強してもらった後に懇談会を開催し、楽しく盛り上がってもらうといった流れであれば、内定者としても気持ちを切り替えて取り組みやすくなるでしょう。
内定者研修を開催する際のポイント
せっかく内定者研修を開催するのであれば、内定者が満足してもらえるようなものにしたいものです。そこで、内定者研修を成功させるためにチェックしておきたいポイントをいくつか紹介します。
内定者が持っているものを把握した上で計画する
研修内容を考える際は、まず内定者が持っているスキルや能力などを把握しましょう。なぜなら、すでに内定者が持っているスキルを再度教えても、内定者としては何の学びにも繋がらないからです。
外国語をはじめとするスキルは基礎的なことでも学びに繋がるため、取り入れる価値があるでしょう。有意義な研修を目指すためにも、内定者が卒業する予定である学校や学んだことを確認した上で内容を考えるのがおすすめです。
例として、株式会社IKUSAが提供しているオンライン研修向けゲーム「リモ謎」では、日本語だけではなく英語にも対応。社内公用語が英語の会社や内定者が英語学習者といった場合におすすめです。英語でゲームに取り組むことで、内定者の英語力を高められるだけではなく、コミュニケーションも取りやすくなります。
リモ謎の資料ダウンロードはこちら必ずゴールを設ける
研修を開催する際は、ゴールを設けておく必要があります。「基礎的なOAスキルを習得してスムーズに業務ができるようになる」といったゴールを設けておくことで、内定者としても取り組む意味が把握でき、積極的な姿勢で受講してもらいやすくなります。
また、内容を考える上でもゴールは重要です。目指すべきゴールがあらかじめ決まっていれば、逆算する形で内容を決められます。例に挙げた「基礎的なOAスキルを習得してスムーズに業務ができるようになる」というゴールならば、OAスキルの基本情報を教えたり、演習を行ったりといった内容が浮かぶでしょう。
きちんと自社の情報を伝える
「自社情報は就活中に調べてもらっているからいらないのでは?」と思うかもしれませんが、実際のところそれだけですべてわかる内定者は少ないもの。そもそも、学生のなかには複数の内定をもらっている人もおり、場合によって内定を辞退されてしまうおそれもあります。
会社に入ってもらうためにも、改めてきちんと自社の情報を研修で伝えましょう。職場の雰囲気や業務内容などを伝えることで、内定者に「他の会社よりも魅力的」だと思ってもらいやすくなります。自社の魅力が伝われば、内定を辞退されてしまう可能性も低くなるはずです。
状況に応じて開催場所を考える
内定者研修は、必ずしも一つの会場に集まって行うものではありません。状況や参加人数などを考慮しながら、開催場所を考えるようにしましょう。
たとえば、日本各地に内定者がいる場合はオンラインでの開催がおすすめです。オンラインであれば、一つの会場に集まる必要がなくなり、わざわざ交通費と時間をかけて会場へ行く負担がなくなります。一方で、人数が多いと管理しにくくなることやネット環境に振り回されやすいといった欠点もあります。
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社内文化に合わせたカスタマイズができるオンライン研修!オンライン謎解き『リモ謎』体験レポート。英語もOK!
内定者研修の強制参加は注意を
研修を行うのであれば多くの内定者に参加してもらいたいものですが、強制参加はおすすめできません。
内定者は労働契約を締結しているとはいえ、まだ就労が始まっているわけではないからです。これは内定という契約上の問題で、内定者に対して会社が何らかの命令を下すことには制限があります。そのため、基本的に強制参加させるのはおすすめできません。どうしても内定者研修に参加してもらいたいのであれば、労働時間に応じた賃金を渡す必要があります。
また、内定者のなかには研究や卒論など学業で忙しい人もいるため、そもそも研修への参加が難しい場合もあります。その上、入社前に内定者研修で評価されて不平等になるといった問題も考えられるため、そういった意味でも参加の強制はしないほうがいいでしょう。
外部の研修を利用するのも一つの方法
もし内定者研修の内容に悩んでいるのであれば、外部のサービスを利用するのもおすすめです。上記で紹介した株式会社IKUSAのように、さまざまな企業で研修向けのサービスやゲームを提供しています。コストはかかりますが、質の高い研修の実現が期待できるため、予算や研修内容などをチェックした上で検討してみましょう。
内定者研修の事例5選
内定者研修を考える際には、他社の事例も参考となります。もし内容がなかなか決まらないのであれば、以下の事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。
井上特殊鋼株式会社
井上特殊鋼株式会社では、上記で登場した株式会社IKUSAによる「謎解き脱出ゲーム」を行いました。「謎解き脱出ゲーム」はチームビルディングとしても役立つ内容であることから、内定者同士の関係性強化にも有効的です。そのこともあって、当日は全員が積極的に「謎解き脱出ゲーム」に取り組みました。
結果として内定者同士の関係性が高まり、プライベートで仲良くなるほどにまで発展。「謎解き脱出ゲーム」はオフライン向けのゲームということもあり、一つの会場に集まって研修を開催したい場合におすすめです。
実施のきっかけや感想、参加者の様子などは以下の記事をご覧ください。
内定式で謎解き脱出ゲーム!?株式会社ISSリアライズ(旧:井上特殊鋼株式会社)様にインタビューを行いました
謎解き脱出ゲームをご利用いただいた株式会社ISSリアライズ(旧:井上特殊鋼株式会社)様にインタビュー!内定者イベントにかける思いとは
宮城スバル自動車株式会社
宮城スバル自動車株式会社では、内定者研修の一環として「チーム対抗!スバルクイズ」を実施。チームで協力しながら自社に関するクイズに答えてもらうというゲームで、優勝チームにはオリジナルグッズが渡されました。
また、ゲームとは別に規則や身だしなみといった、入社するための準備についても研修で紹介。事前に入社するための情報を伝えておくことで、宮城スバル自動車株式会社としてふさわしい社員として活躍できることを目指しています。
参照:2021年度入社 内定者研修会|宮城スバル採用情報|MIYAGI SUBARU RECRUIT INFORMATION|note
株式会社レックスアドバイザーズ
株式会社レックスアドバイザーズでは、内定者のチーム力向上を目的とした「内定者ランチクッキング研修」を行いました。内定者研修と料理を組み合わせた内容であり、制限時間内に内定者同士でランチを作りますが、与えられたミッションをクリアしながら進めていく必要があります。
出来上がったランチは先輩社員と一緒に試食。コミュニケーションのきっかけにも繋げられることから、横の関係性だけではなく縦の関係性強化にも有効的です。また、料理をしていく際にはチームワークも求められるため、コミュニケーション力を高めることもできます。
参照:【内定者研修】ランチクッキング研修とは?|レックスアドバイザーズ採用担当|note
クルーズ株式会社
とことんビジネスに特化した内定者研修がクルーズ株式会社です。クルーズ株式会社では、約240時間もかけて内定者研修を実施。講師はCTOが行い、月1の集合研修と週2のリモート研修を行いました。
研修内容としては、プレゼンスキルやプログラミング、タイピングなど。内容によって卒検が設けられており、合格しないと現場に配属されません。即戦力を目的とした研修ということもあり、厳しさもありつつ充実した研修となっています。
参照:スーツを着させない入社式、総時間数240時間超えの内定者研修。全ては『業界一、ビジネスリテラシー&ITリテラシーの高い新卒なってほしいから』【クルーズ流入社式&内定者研修】|諸戸友|note
ポート株式会社
ポート株式会社の場合、まず講義として人間関係における質の高め方を紹介。その後、ディスカバリーインタビューを行いました。ディスカバリーインタビューは内定者同士で他己紹介を行うというもので、自主的に関係を深めていくことを目的としています。
ポート株式会社は、これまでオフライン開催だった研修を新型コロナウイルスの影響でオンラインに変更。それでも、参加者から高く評価されるほどの内定者研修を開催できました。
参照:【イベントレポート】21卒内定式&内定者研修を実施しました! | ポート株式会社
内定者研修で内定者の意識を変えよう
今回は、内定者研修を開催する際のポイントや事例などについて紹介しました。
内定者研修は、ビジネスマナーやOAスキルといった社会人として欠かせないスキルを構築する上で有効です。成功させるためのポイントを意識しながら、内定者にとって有益な研修内容を企画してみてはいかがでしょうか。
研修の満足度向上を実現する「研修お役立ち情報」とは?
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旅行系からビジネス系に至るまで、幅広いジャンルを執筆するWebライター。国内外を旅しながら、記事を書いています。
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